ぐ戒

ショッピングモールに到着したら自転車の鍵をふたつのうちひとつしかかけてないことに気付いたし鞄もないと分かったので取りに戻ると鞄も自転車も残って履いたが今まさにガキどもに盗まれようとしていたしアーとでかい声で威嚇して追い払ってから鍵をもうひとつ閉めて荷物をしょって入り口に向かったら忍者の出入り口みたいな職員専門入り口から中に入っていく不埒な家族を見かけたしおれは堂々と正面から入って最上階を目指したんだけど不自然なぐらい敵を見かけなかったしVRゴーグルをかぶって警戒していた仲間はむしろ現実世界の異変に気付けずにやられてしまったし近くにいた部下もやられてしまったので敵はふたりかと思い片手ずつ敵の頭蓋骨を掴んで握り潰す夢を見た。最後のやつは何だよ、そこの記憶は薄いがそれ以外の部分はよく覚えている。建物は明らかにブックオフの外観だったが、もちろん夢に見たような忍者の入り口というものは存在しない。あとガキどもに声をかけた場所は二階というか、そいつらの真上だったという確かな記憶もある。
今日は別に悪い天気ではない、とはいえ今日はやる気がないので出かけないかもしれない。圧倒的にやる気がない、というか出かけるべき時間になったのに出かける準備をしていなかった。まあ出かけたくない日は出かけなくていいのだが、こうしているとクセが付いちゃって、今度は単純に出かけない人間になってしまう。走ったりしているので健康上の問題とかはなさそうだが、なんで数日ぐらいでまったく行動様式が変わっちゃうのかはよく分からない。数日我慢すれば行動をすぐに変えられるという意味では利点なのかもしれないけど、なぜなら大昔に酒屋のバイト辞めるまで週六日飲んでいたワインを、辞めてからはスパッと止めてしまったし。その頃は猛吹雪の日に、バイト先ではない遠く離れた酒屋に、徒歩で箱ワインを買いに行くほど執着していたように思えたのだが、本当にスパッと止めてしまった。ところでこの日の話に戻るが、インターネットニュースを読んでいると「ひとりベーシックインカム」なる造語が出てきて、おいおいナメてんのかよってなった。お肉もしっかり食べるベジタリアンみたいなこと言ってんな~。ひとりインカムなら分かるんだよ、それなら単なる収入だし。なんでわざわざベーシックインカムと言いたがるのかが分からん、お前らみたいなバカがいるからユニバーサルベーシックインカムという変な言葉を作らざるを得なかったんだぞ。
せっかく家にこもっていたので、こないだ読み始めた環境の本の続きを攻めていた。東京の話が終わり、次札幌の話だとワクワクしていたら、その東京の話の最後で利根川アイヌ語源説を当たり前のように使っていたのでちょっと引いてしまった、いくらなんでもそこがアイヌ語とかそんなわけないだろ。北海道とその近辺以外の地名のアイヌ語源説って、よっぽどのことがない限り信用してないんだよね、短い言葉をパズルのように組み合わせてこじつけてるものが多いし、同じこじつけなら現地の言葉によるこじつけの方が自然なので。あと「アイヌの人間は日本のこんなところにも影響力を持っていた」という戦略として用いられてる気がするので(数人程度はいたのかもしれないが地名を形成するほどの影響力があったかどうかは相応の証拠が必要でそれがないなら地元の言語を優先した方が合理的)。別にアイヌが嫌いというわけではないけど、アイデンティティのために不自然なものをこじつけるという考えは良くない。
なんか気付けば十八時なのにもう空が暗くなっていたので、秋の深まりを感じたりしていた。その感情のままコーヒーを作る。しかもモナカまで食わせていただき大変にありがたかったのですが、食べ方を間違えたので口の中がズタズタになってしまった。夜もえらいもんでまた環境の本を読んだね、高野山のところまで読んだ。山の地形図というのは迷路みたいで愛らしいがじっくり読んでてても大して理解できないし、その割には時間があっという間に消えていってしまう。夜中はよく使ってるエディタの更新を久しぶりに確認したけど、片方の更新は完全に停止している状態だった。夜中にはパンを食いつつオンラインのまんがを読んだね、音楽を聞きながらね。車のスリップ音から始まる曲はみんないい曲。

ベテランについていく感じで酒だらけの倉庫に酒を押していく夢と、お化けツアーを企画すると相手の顔がどんどん曇っていく夢を見たが、詳しく覚えてない。酒屋の夢いつまで見るんだよと思ったけど、酒と配達のひとには何も悪い感情を抱いていないから見るんだろうな、社長夫人とかの印象が最悪だっただけで。起き抜けには、分厚い台本で芸人のふりをするのは無理があると抵抗する夢を見た。これも今は全然覚えてない。
夢はこれだけだったんだよな。本当はもっと覚えていたんだけど、午前十時ぐらいに起きたときに明らかに家族同士が喧嘩してるでかい声が聞こえたので、地獄かよ~と思っていたら夢を忘れたし、うるさくて眠れなかったので耳栓を装着して寝ていた。そして今日は晴れ一色の天気予報だったのに起きてみるとしっかり曇っている。まあ日曜日だから天気とかは関係がないはずだが、なんかタブーを犯して出かけるかもしれんという気持ちになってしまった。でインターネットニュースを見たら早速労働最悪系のニュースが出てるな、と思ったらオリンピックボランティアの話だった、これはヤバいやつだろうと読みにいくと外人が飯をガンガン捨てていたという話。まあ労働は邪悪だけどそれは外人のマナーが悪いだけではという感じだったね。記事に書いてあったんだから外人がズコバコと飯を捨ててた様子を記者が見たんだろうけど、罪悪感みたいなものがまるっきり違うんだよな、いや日本でもほとんど飲んでないペットボトルが放置されている様子をよく見るか。あと出かける前に環境の本の序章だけを読んだ。環境には興味がないけど、地形と地形図の話がたくさんあるので読んでいる。聞いてるかグレタさん、おれは環境に興味がない!! 正確に言うと労働力と切り離された環境保護に興味がない、環境保護を訴える多くの企業は限りある自然を守ろうとするくせに人間の労働力は搾り取っても構わないと思っており、環境を保護した分だけ人間の労働が苛烈になっているのでね。環境への負担を減らすなら地球環境だけじゃなく労働環境への負担も減らしてほしいってわけ、人間は意志を持っており労働を拒否できると言うのなら、労働しないと生きていけないこの半強制労働システムを変革してくれや。
今日は僻地のブックオフで変なフランス語の本と建築家の日記を買った。そのまま向かった遠くのブックオフには何もなかった。今はフランス語をやるつもりがないので一冊手に入れたら別の一冊捨てようと思っている。あと夕方には謎の焦燥感に駆られてコーヒープレスを検索しまくっていた。その結果、中国製の謎のコーヒープレスが無限に出てきて面白かったけど、謎の焦燥感には駆られない方がいいね。おれは現実に生きたいのだから。夜には人生で初めてブルーチーズを食わせてもらったけど、チーズっぽくはなかった、おいしかった。どんな味かと言われてもまったく表現できない味だったが、それはおれの食生活の貧しさが関わっている。

自転車の普段のルートを外れてでもおいしい鳩を食わせたいという気持ちでいたんだけどどうも不審者がずっとついてきているし道路を横断してもさり気なく追いかけてくるのであいつらも鳩を探していておれが見つけた途端に横取りするつもりだなと思ったのでまず全く関係ない方向に曲がって追手を一時撒いたところでセーブポイントを作りそれから元のルートに復帰して古書店の跡地の店に行ってみたんだけどここにはなかったし店を出て自転車の鍵を外していると追手の姿がチラチラ見えたのでちょうどいいからそのまま北に進んでやって少し曲がってからさっきのセーブポイントにワープしてみたら一瞬で視点が切り替わったのでしばらくの間どちらから来たのかもわからなくなってしまったがひとまず完全に不審者から逃れることができたので当初の予定通りババアを後ろに乗せて走っていたんだけどそいつは浪費家なので銀行からお金を引き出そう引き出そうとしてきていやダメだよアンタは銀行から出禁を食らってるだろと教えたがおれも美術館から出禁を食らっているのでありそのわけはカメラを持ったまま美術館に入ったら美術館員から昼間に片肘を突く方法は何かなと質問されてそりゃ無理ってもんだと答えたらそうなったというやつなので理不尽過ぎてイライラしてくるという夢を見た。これは起き抜けの夢だったがなかなか覚えている、逃げてるときはめちゃくちゃ怖かったからな。
今日は楽しい古本市の日なのだが、換気システムの掃除も迫ってきているので感情がめちゃくちゃになりそう、こういう場合はツラい方がフォーカスされてしまうんだよな確か。この気持ちがこころの錯覚なのだとしても、虫が苦手じゃなくなる方法としてまず足だけでも食べてみましょうと提案していたブログのことは一生忘れないよ。ナメてんのか。虫が平気なひとなんで虫が平気なのか理屈が分からない。あとなんか四十五歳定年制という単語がバズっていて、調べてみたら本当にそのようなことを言っていた。ベーシックインカムに賛成したあとで四十五歳定年とか言えばいいのにねえ。『基本的に人間は労働しないと生きられない』という制度の下で成立している企業のトップが「四十五歳定年制を敷き、個人は会社に頼らない仕組みが必要」と主張するのが変なので、労働しなくても人間が生きられる社会になってからそのような主張をしてほしいという感じ。四十五歳定年とセットで四十五歳から年金が欲しいとかじゃなくてベーシックインカムが欲しい、純粋な気持ちですよこれは。
街の方面に行った。新竪は空っぽ、古本市は前回よりしょぼかったので、あれだけ楽しみにしていたのにとかなりガッカリした。ロルカのボロボロの本だけ購入。夕飯を食ってるときにスマホでアプリのレビュー見てたら、ボクは高校生なので有料化やめてくださいみたいなやつあってこいつ絶対高校生じゃないだろと思ったりしていた。あと音楽作るやつはアレだな、公式からドラム出たっぽいけど普通に三十ドルだな、それは無理です。あとオランダのクッキーも食ったけどこれは今日で終わり、誕生日の遺産だったものだ。夜中にはオンラインのまんがを読んだ。無双・転生モノには「転生して子供になったら中身は大人のまま」説と「転生して子供になったら肉体に引っ張られて大人でも子供っぽい行動を取る」説があるんだなあ、後者の方がブレたときに言い訳きくな。

荷物が届いておれのかなと思って出たら家族のものだったし代わりに受け取ってサインもしておいたんだけどこの家族の方は本当に実在していますかと疑われたしいますよと答えたら仕事を聞かれたので自営業をしているんですよと適当に返事をして帰ってもらったのだがその際に変な紙切れをもらったしなんであいつが書類に適当なことを書いたおかげでおれが質問を受けなければならないんだと苛立ちながら紙切れを見たら家族が死んだらここに連絡してきてくださいと書いてあったので使い魔たちが飛び出してきてなんて失礼なんだと憤っていたがその家族は合コン帰りでフラフラしているし夜中なのに外で窓を洗っていたので合コンの相手に言われたこと即試しているだろそれはおれが前からやってたことじゃないかと注意したら無視してきたしそのままその家族はさっきの荷物を開けて殺虫剤を取り出し風呂場に向かい別の家族にそれを渡すという夢を見た偽目印やめろ!!!顔のボーダーがそのまま国旗にスライドしていく!!!!起き抜けには、古本市最終日に顔を出してみたら欲しい本どころか本の量自体がほとんどなくて来なきゃ良かったなと思いつつスクラップが挟まれた洋書を手に取りかなり書き込みが多いんだけどもう手に入らないだろうし記念ということで買うかとなる夢を見たあとは迷路感のある夢を見たけど忘れてしまった
昨日の草むしりのせいで局所的に日焼けしてた。まだ日差しは夏みたいだな。というかおれが普段からジーンズはともかくトップスも長袖しか着用しないことが関係しているのかもしれない、日焼けに極端に弱い。そういう不快感を味わいつつもインターネットニュースを貪るように読みふけった。なんかタイのニュース読んでたら、女児を誘拐した男が「女児を山と森の精に捧げようとした」と供述していてすごかった、記事では土着信仰ではないかと書かれていたが、これは次の日のニュースでは狂言であり本当の目的は人身売買だったのでは、という見方に変化していた。じゃあ結局そういう土着信仰はなかったってことなんだろうか、それとも存在してるがそれを利用していただけってことなんだろうか。で、そのあとは国内ニュースを読んだ。政治にはあんまり興味がないんだけど、なんか自民党総裁が裏では「俺って人気ないのか」と口走っていたというニュースは面白かった、本当にそのセリフ言ってますか? と思ったので。おれって人気、ないのか……。そういや中国に小京都ができたというニュースをこないだテレビで見たんだった。小京都は金沢の蔑称だが、中国に金沢ができたのかなと思ったら普通に京都っぽかったし、変な意味を勝手に作っているみたいだった。
今日はブックオフとリサイクルショップ、それにやまやを回ったが何もなし。カリモーチョを飲んでいたらそれからのことは忘れてしまいましたね。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『不徳のギルド』、反撃の本番といったところ、とにかく主人公がかっこいい、そして倒し方がエグい。マナすなわち魔力のようなものがゼロなのに強いらしい。あとなんかスキルを返さないで別のスキルを持つと違法みたいなルールが開示されてた。『とある魔術の禁書目録』、長い戦いもようやく決着か。神の力を強力に受け継ぐが故に弱点武器のダメージも高いみたいな仕組みらしい。いいところはやはり主人公が持っていく! 敵がやられるときの顔の醜さ。『オウルナイト』、同僚のため息の原因を探る。主人公の謎の自信すごいな、見習いたい、なんでため息ごときで美的な自慢を披露できるんだ。同僚のため息の理由は疎外感なので、みんなと扱いを等しくしてあげて解決。『傭兵と小説家』、原作付き新連載。表題のふたりが旅をする話で、第一話はその旅立ち前。傭兵としての仕事がなくなり、教会とのコネクションを探る前後でその小説家らしき人物と出会い、最後に再び小説家登場。鞄が濡れて怒った理由がまだ描かれていないところがポイントなのかな。『無能なナナ』、明らかな悪役との対決もいよいよ終盤か、数話前に積み上げていたタイヤがようやく活躍する。安っぽい挑発だと受け止めさせて地下室に閉じ込める感じなのすごい、能力使ったら大爆発だから使えないんだな。そして最後の意外な共犯者もすごかった。『裏世界ピクニック』、作業者を裏世界に持っていく流れ、割とダラダラしてて驚かれてるの笑った、確かに怖いもんな普通。『ワンルーム、日当たり普通、天使付き。』、番外編。若い男女が同居となればうっかり着替えを見てしまうのは当たり前、おい男のはいいぞ! 『組長の娘は異世界で最強の組を作るため極道無双はじめました』、のっけからおっぱい剥き出しだが、内容的には非常に熱い。しかももともと高貴な存在がゲスな人間に嬲られてからの反撃模様はめちゃくちゃ良い。しかしゲスい悪役を書くのが本当にうまいな、医者もグルだったなんて~。『英雄教室』、ノリのいい化け物との戦いの続き。これは最後の展開を呼ぶためのある意味ツナギなので、味方が戦っては負けていく。それにしても砲台の描写はかっこいい。『魔女の下僕と魔王のツノ』、そもそもの旅の目的だった大魔女を起こす薬を作る話も終盤、飲ませた、起きた、すごい、この辺の展開をサラッとやるのがすごい。男同士の友情みたいな描写も良かったですね。最後のズバ抜けた要望も面白かった。『18エイティーン』、八尺様最近どこでも使われてるな、インフレだがネット以外で知ってるひと少なそう。イベント強力に向かった商店街のジジイがめちゃくちゃツラい反応しててこわい、主人公がベコベコに凹んだ。そして父親の暴走。『僕の呪いの吸血姫』、第三話で好評は本当に好評っぽいな。今までの展開がちょっと和らぐが、それは話の核が恋だから。特に前半は微笑ましくてよかった、無表情のひとでさえも。後半は冒頭に出てきた敵との邂逅まで、その道中で主人公が記憶喪失だと語られる。『戦×恋』、まだエッチなことをしている主人公! 当然それはパワー供給のためなので外ではマジの戦闘が繰り広げられているが、どうも「最深部」に行くことが罠なのではという話に。一方地上では「家族は傷つけない→お前は傷つける」というトリック。『双翼の武装使い』、学園編というやつ、ここで無双系としては王道の一方的に力を見せつける展開。さすがに場数という感じがする、力の差を見せつけるまでチョーシをこく相手の描写がうまい。『人類滅亡直前なのにニート勇者が働かない』、ゴーレムからの攻撃を避けるため、金貨、首飾りを持って子供と地下に逃げ込む主人公。そこでその子供に力を刻印するかみたいな流れ、それがシスターの望みだったのかな。敵はさらに増えてる印象。『戦隊レッド 異世界冒険者になる』、前半は回想、もともとは仲良しだった者同士が今では敵味方に。構造としてはシンプルだけど熱い、ここで味方が負けると入れ違いに主人公がやって来て敵と力比べをするのはまさしくといったところ。『金装のヴェルメイユ』、悪魔を引き渡すのはお断りという話から、家庭教師だった話、そして浮遊魔法の話と、ちゃんと伏線を回収しているので、主人公が浮遊魔法苦手というのも一枚噛んでくるのかな。その悪魔との出会いの前にちゃんとイチャつく主人公!! 『FINAL FANTASY LOST STRANGER』、夢見がちで失敗が許されるのすごいと思ったけど、後半の自爆は痛々しいものがあるな、ウケる。最後のやつは妄想じゃなくてちゃんとライブラで「手紙」を受け取ったってことなんだろうか? 『たとえばラスダン(略)』、飯対決、これは長引きそうだな。熊が伊勢のうどんを作るという無茶苦茶な話だが、熊の手は高級食材なので熊が料理するとその味になるというのは良かった、お前らそれでいいのか。『ながされて藍蘭島』、ヒロイン誕生日後。誕生日で何かが急に変わるわけじゃないという話と、変わりたいヒロイン。辛いものに憧れるの年相応でかわいいけど、鬼みたいな七味は近付いたら気付くだろ。最後はお約束のパンツ。『女子高生はおはようって言う』、男女交際は陰謀論じゃないのかという話をアポロ計画に絡めて熱弁しててウケる。というか男女交際という概念を知った年齢を覚えてるのかよ、すごいな。最後もアポロ計画ごと認めててよかった。『元魔王軍幹部、娘つき 第二の人生は現代で』、最終回だったはずだが、何かの理由で前後編に。じゃあネタバレはダメかと思いつつ、やっぱり最後なのでアレが動きますよねという納得の展開だった、描写が禍々しくてかっこいい。『龍神の娘』、読み切り。表題通りで、その娘が主人公だが、のっけから回想体。途中ぐらいから別離の話だなと分かるが、それにしてもすごくいい話。時間を逆行することで別離の辛さを際立たせているし、最後の演出も本当に良い。でも別離の話なので、良すぎてツラいという困った面もあった。以上です。

新学年の新学期で先生に初めての挨拶をする会みたいなのがあったんだけどおしくらまんじゅうみたいな密度の中その先生が目ざとくおれのシャツを見て去年もいた子じゃないのと言ってきたので留年したのがバレるヤバいとギュウギュウの状態を利用して逃げ出しなんとかテスト開始まで時間稼ぎができればいいと窓から出て別の廊下の窓から再び校舎に入って図書館前を通り別の学年の階までやって来たらテストはどうも三連続らしくてふたつ目を受けた時点でヘトヘトだったからこれは次のテスト捨てるしかないんじゃないかと思っていたら三つ目のテストは縄跳びしながらイタリアのクイズに答えるというものでしかも採点が極めて雑でありナレーションを褒めると点数がもらえるためめちゃくちゃ褒めていたらここでCMとなりヘアバンドを巻いた芸人が巨大なクリスタルの上を歩いていてヴィジュアル系の引っ掛け問題を出されてあえなく脱落するという様子をそのクリスタルの下から見る夢を見た。最後のクリスタルのところは曖昧だけど、それ以外の部分はよく覚えている夢だ。起き抜けの夢だったからかな、午前八時半のやつね。正午過ぎの起き抜けには、育て始めた小麦がおれの背丈を超えたので本当にこれは小麦なのか誰かが中にいても気付かないぞと不安になる夢を見た。なんか神社の印象があったので、本当は米だったのかもしれない。
今日はせっせと草むしりをしていたので、パソコンの電源を入れた時点ですごい時間になっていた。コンクリに張り付いた雑草にムカついてしまったのでそいつらには今度熱湯をかけるとこころに決めた。それはそうとして東南アジアニュースから見ていくことにする、新型コロナウイルスを拡散したとして禁固五年の刑を言い渡されていた男の記事を読んだ、かなり長いな。東南アジアの方は恩赦とかがあるから長めでもいいんだろうか。いやそれにしても本当にそいつから感染したかについて絶対の証拠がないものに対する年数じゃない気がするが。あとなんかババアがババアを騙すという事件が、これは日本であったけど、なんか服が汚れていますよとかいって誘い出すやり口って前も見たような。同じ人間なのかもしれないけど、名前が出てないから分からんな。
今日は街の方面に行った。新竪はさらに商品が減っていたけど古本市に備えているのかもしれない、何も買わなかった。ガレージでふるさとの本とバイロンの薄い本を購入。つーかまたアルファードみたいなでかい車に「もっと端っこ走れや!!」とか往年の美川憲一みたいな煽り運転を受けたんだよな、治安が悪いぜ。帰宅後、手洗いしてるときにリビングのテレビから校則のニュースが流れてきてて、そこで紹介されてた不安の声で「校則を変えたら将来就職するときに起立を守れなくて云々」みたいな話が流れてたけど、学校は労働者を作る場所じゃねーから。なんか前も学校教育における漢文不要論のときに同じ話をしたけど、英語は「必要」漢文は「不要」とかやってるのって完全に雇用主・労働者目線なんだよね、そんなこと言ったら音楽の授業も不要になってしまう。学校を労働者生産工場にするんじゃないよ。まあそういう意味では生徒の代表者が残した「校則」がどんなものか見てみたい気もする、結局将来の労働者を作るための規律を残してるんじゃないかという予感がするんだよな。そして多分大多数の生徒は生徒の代表が作った校則にも興味ないと思う。髪染められるとか「なくなった」校則には興味ありそうだけど「残った」校則とか全然興味なさそうだし。労働が嫌いでこの話をしています! よろしくお願いします!! つまり校則を変えたら学校が荒れるのでは?→変えてみたら荒れなかった→他の学校でも変えよう! が正しいなら、ベーシックインカムを配ったら働くひとが減るのでは?→配ってみたら減らなかった→他の地域でも配ろう! も正しいんだよな。

この前まで工事中だった八百屋の入り口の表のひさしが透明なビニールに張り替えてあったので店全体の雰囲気が明るくなったじゃんと感心したので入ってみると建物の左右にふたつの別の店がある形だったので左右を行き来しながら欲しい物を物色しつつ外に出たけど表の看板にはふたつのゾーンで使えるポイントは同じですと書いてあったし戻って改めて買い物を楽しんでいたらお腹が空いてきたしちょうどそのふたつの店の間にある休憩所に屋台があって若い女が手際よくうどんを作っていたけどあまりに手際が良すぎて機械のような動きをしていたため面白くて一杯注文したら完全にうどんが完成して支払いの段階で財布を忘れたことに気付いたので十分で戻りますと言い残し店を出てダッシュで自宅に帰って着替えをしたんだけどいやいや財布だよ財布と思い直したり再びこの服で大丈夫なのかと悩んでいたら家族が察し顔を見せてきたのでかなりキモかったし靴を履いて出ていこうとしたのだが今度は靴紐を締め上げるときに大の字にひねると星型が作れそうだったのでいろいろ試行錯誤していたら星が完成してもいないのに三十分経過してしまってさっきのうどんはもう捨てられたかあるいはもう営業終了してしまったかどのみちあんまり行きたくない感じになってきたけど放置してたら今度からもっと気まずくなりそうだと思う夢を見た。これはよく覚えている。というか近所の店って、えらく昔は野菜市場みたいな場所だった店なんだよな、遥か昔になくなったあの店がまだ夢に出てくる理由は謎だ、それほどいい思い出があるわけでもないのに。
今日は出かけない日。なんかセフレこと世界ふれあい街歩き、昨日新作が出た日だと初めて知った。新作て。どうもこれまでもポツポツと新作は出してたっぽいんだけど、ほとんどない上に、「新型コロナウイルスでも」みたいな枕詞がいちいちつくのは面倒だ。これだと事前に知っていたとしても結局見なかったかもしれないし、今後も見ない気がするな。やっぱそういう枕詞があるとさあ、悲しいじゃん、現状を再認識させられているみたいで。というか旅番組って、そういう現実の嫌な面から目を逸らす効果もあるだろうし、おれは明らかにそれを求めているので。それからネットサーフィンをしていた。なんか手術のシーンをモザイク無しで見せているということにクレームが入っているらしく、おれも嫌いだ。でも医者側にしてみたら誇りある自らの仕事を冒涜されているような気持ちになるらしい、そういうクレームが逆に医者側から入ったためモザイクをせずに手術シーンを見せているんだとか。でも、この理論だと事故直後のご遺体をモザイク無しで映せるよな? モザイクをかけちゃうと警察の仕事を冒涜してしまうわけだから。基準が曖昧なのは良くないと思いますね、ちゃんとご遺体を見せろ。今日はあと、有名人が新型コロナウイルスにかかったのではないか、という話を見た。なんか不自然な言動をしているらしい、それは分かる。でも、その有名人が大好きなアプリゲームにログインしていない、ということが証拠のひとつとして挙げられているらしく、それに関してはショボい感じがした。なんつーかかなり安っぽくない? チャットかよって話だよな。アプリゲームで思い出したけど、親ガチャだとか子ガチャみたいな言葉がネットを賑わせていることで社会問題化しているらしい。運が悪いことを「ガチャに外れる」と言うノリなんだな、これは。ただ、これを人間に使うと人間を物体扱いしてて倫理的にはかなりマズい。おれはラノベがコミカライズされるときになされた「作画ガチャ外れ」という表現を見て、まんが家も人間なのにそれはヤバいんじゃないのかと考えていたんだけど、それに似た印象を受ける。「不運でツラい」というと重い感じが出て「ガチャに外れた」だと軽い感じが出る、だから後者を使うというのは分かるが、人間に使うにはあまりに軽過ぎるんだよな。

度々通っている安売りの倉庫が閉まっていて代わりにいつも閉まっているギチギチの古書店が久しぶりに開いている感じだったし入り口から本棚が溢れていたのでまずそこから漁っていたら店のひとが出てきて倉庫も開けたからと言われたしせっかくレアな店の方が開いているのにわざわざそっちに行く必要あるのかと考えつつギチギチの古書店に入ってみたら中には越えられない本の山があってなるほどこれで入れないという理由で倉庫の方から回り込めということなんだなと納得してそちらへ向かうとおれが苦労して開けてもらった倉庫なのに知らない奴が濡れ手で粟といわんばかりに真っ先に入ろうとしていたのでおれが先だと飛び込んで貴重な本を物色していたらこれまた知らないおばさんが話しかけてきて待ち合わせに喫茶店を指定したんだけどそれって向かいの店ですかと質問してきたので本選んでるんだけどなと多少イライラしながら向かいの店は潰れましたよと言ってその近くのケーキショップを案内したんだけど店員がケーキ作成に気合を入れ始めたのでおれは熱が冷めてしまい椅子に座ってゆったりしていたらそこへさっきのおばさんがさっきのお礼ですと最新号のジャンプを読ませてきたのでエッくれるんじゃないんだなと思いつつ読んでいたら最近はエッチなまんがが多くて困りますと言ってきたしまあ渋い作品もそれなりにあると思いますがねと返事してたらさっきまで新品だった中国の本がおばさんに買われていてビリビリに破れているばかりか付属CDも剥き出しになっていたしなんとかごまかしていたところおばさんは既にいなくなっていて代わりに三人の息子が来たのでこれが待ち合わせの相手だなと思いあんたらの母親から預かってるよと荷物をそれぞれの手に渡したら肖像画が入ったロケットだけ投げ捨てられたのでムカついていたところ三人兄弟の末弟が悪気はないんですただ肖像画がすごく嫌いなだけなんですと釈明してくる夢を見た。これ最初の店が明らかにガレージだったのでよく覚えている、そして午前十時半の起き抜けの夢だった。同じ十時半には、「アンパイアの存廃や」という逆が聞こえて驚いて目が覚めたんだけど、そっちの方の夢は記憶に残っていなかった。その言葉だけがやけに面白かった記憶がある。いや、面白くはないけどな。夢の中では笑っていた。正午過ぎの起き抜けには、そんなに水の勢いが強いと水にも税金がかかってるってバレちゃうよと警告される夢を見た。全然記憶にない。
今日は夢が長かったので思い出すまで眠いままでいようとしたらずっと眠いままだった、といういつものやつだったので、結局出かけるまではそこそこ眠かった。で早速東南アジアニュースを見に行ったんだけど、またミズオオトカゲとかニシキヘビが捕まえられていて、しかも蛇がきれいに波打ってる写真が撮影されていたので若干興奮してしまった、狙ってやったのかそれとも偶然こうなったのか。そして一時間頃前に能登地震があったらしい、これは眠過ぎたこともあってまったく気付かなかった、目が冴えていたら気付いたんだろうか? そしてなんと色川大吉が死んでいた。色川大吉の社会問題的な本は全然興味なかったけど、岩波ライブラリーみたいなのに入ってた、中公版の日本の歴史作るときの文章は興奮が伝わっていて良かったよ、あれは何回でも褒めてるから死後にももう一度褒めますが。あとは神戸のニュースで草への熱湯ぶっかけによる除草方法が紹介されていたな、これはおれもやってる、お湯沸かすだけでいいので。これよりもコストの低い方法を募集しているとのことだったが、あるのかなあ、お湯をかけるのは環境にも優しいから湯沸かしコストだけだよなあ問題は。あと熱湯なので虫は死ぬ。記事を見ていると六十度でいいと書いてあったのでそれはなるほどと思った、今まで沸かしたてのお湯を注いでいたので。
今日は近所のブックオフポルトガルの本と西太后の薄い本を購入、やまやには何もなかった。ポルトガルの本、人気なさそうだなと考えつつ無視してたらあっさり安売りゾーンに入ってきたので、さすがに安売りなら買うわということになった。帰宅後はファイルを五百個ほど整理してたらすごい時間になっていたので大分焦ってしまった。食後にはなんか政治の話が飛び込んできましたね、最近はそういう時期だからしょうがないのかもしれないが。あらゆる政党が早急にやってほしいことといえばベーシックインカムだが、あと死後著作権保護期間も五十年に戻してほしいんだよね、五十年でも長過ぎるのに七十年とか一体誰のために守っているのか。人権とかだとみんな飛びつくけど、死後著作権保護期間が七十年に延長されたという文化への破壊行為については倫理的な社会も無関心だ、人権と同じぐらい大事だぞ分かってるのか。文化といえば奥能登の芸術祭から盗まれた作品は戻ってきて犯人も見つかったらしいので良かった、珍しいパターンだな。しかし話を戻すが、五十年前に死んだ人間の作品ぐらい好き勝手使わせてくれてもいいだろうという素直な気持ちがあるんですよね、なんでダメなんだよ、遊ばせろや。