ぐ戒

ショッピングモールに到着したら自転車の鍵をふたつのうちひとつしかかけてないことに気付いたし鞄もないと分かったので取りに戻ると鞄も自転車も残って履いたが今まさにガキどもに盗まれようとしていたしアーとでかい声で威嚇して追い払ってから鍵をもうひとつ閉めて荷物をしょって入り口に向かったら忍者の出入り口みたいな職員専門入り口から中に入っていく不埒な家族を見かけたしおれは堂々と正面から入って最上階を目指したんだけど不自然なぐらい敵を見かけなかったしVRゴーグルをかぶって警戒していた仲間はむしろ現実世界の異変に気付けずにやられてしまったし近くにいた部下もやられてしまったので敵はふたりかと思い片手ずつ敵の頭蓋骨を掴んで握り潰す夢を見た。最後のやつは何だよ、そこの記憶は薄いがそれ以外の部分はよく覚えている。建物は明らかにブックオフの外観だったが、もちろん夢に見たような忍者の入り口というものは存在しない。あとガキどもに声をかけた場所は二階というか、そいつらの真上だったという確かな記憶もある。
今日は別に悪い天気ではない、とはいえ今日はやる気がないので出かけないかもしれない。圧倒的にやる気がない、というか出かけるべき時間になったのに出かける準備をしていなかった。まあ出かけたくない日は出かけなくていいのだが、こうしているとクセが付いちゃって、今度は単純に出かけない人間になってしまう。走ったりしているので健康上の問題とかはなさそうだが、なんで数日ぐらいでまったく行動様式が変わっちゃうのかはよく分からない。数日我慢すれば行動をすぐに変えられるという意味では利点なのかもしれないけど、なぜなら大昔に酒屋のバイト辞めるまで週六日飲んでいたワインを、辞めてからはスパッと止めてしまったし。その頃は猛吹雪の日に、バイト先ではない遠く離れた酒屋に、徒歩で箱ワインを買いに行くほど執着していたように思えたのだが、本当にスパッと止めてしまった。ところでこの日の話に戻るが、インターネットニュースを読んでいると「ひとりベーシックインカム」なる造語が出てきて、おいおいナメてんのかよってなった。お肉もしっかり食べるベジタリアンみたいなこと言ってんな~。ひとりインカムなら分かるんだよ、それなら単なる収入だし。なんでわざわざベーシックインカムと言いたがるのかが分からん、お前らみたいなバカがいるからユニバーサルベーシックインカムという変な言葉を作らざるを得なかったんだぞ。
せっかく家にこもっていたので、こないだ読み始めた環境の本の続きを攻めていた。東京の話が終わり、次札幌の話だとワクワクしていたら、その東京の話の最後で利根川アイヌ語源説を当たり前のように使っていたのでちょっと引いてしまった、いくらなんでもそこがアイヌ語とかそんなわけないだろ。北海道とその近辺以外の地名のアイヌ語源説って、よっぽどのことがない限り信用してないんだよね、短い言葉をパズルのように組み合わせてこじつけてるものが多いし、同じこじつけなら現地の言葉によるこじつけの方が自然なので。あと「アイヌの人間は日本のこんなところにも影響力を持っていた」という戦略として用いられてる気がするので(数人程度はいたのかもしれないが地名を形成するほどの影響力があったかどうかは相応の証拠が必要でそれがないなら地元の言語を優先した方が合理的)。別にアイヌが嫌いというわけではないけど、アイデンティティのために不自然なものをこじつけるという考えは良くない。
なんか気付けば十八時なのにもう空が暗くなっていたので、秋の深まりを感じたりしていた。その感情のままコーヒーを作る。しかもモナカまで食わせていただき大変にありがたかったのですが、食べ方を間違えたので口の中がズタズタになってしまった。夜もえらいもんでまた環境の本を読んだね、高野山のところまで読んだ。山の地形図というのは迷路みたいで愛らしいがじっくり読んでてても大して理解できないし、その割には時間があっという間に消えていってしまう。夜中はよく使ってるエディタの更新を久しぶりに確認したけど、片方の更新は完全に停止している状態だった。夜中にはパンを食いつつオンラインのまんがを読んだね、音楽を聞きながらね。車のスリップ音から始まる曲はみんないい曲。