ぐ戒

一通り用事をこなして街の地下に戻ってきたらいきなり薄いカーテンがかかっていて休みということになっておりガラス戸の前では着物姿のおばさんも困っていたのでおれが受付のババアに午前中は営業中だったんですけどと質問したらさあ分かりませんけどとにかく休みになりましたと曖昧な返事をされたのでその着物姿のおばさんと一緒に地下を出たら若い女が話しかけてきて困っているんだったら街を案内しますよと提案してきたのでそれに乗ることにしたんだけど完全に知らない街の奥に連れて行かれてさらにしばらく歩いていると古書スペースがあったのでここをちょっと見たいと言おうと思ったら若い女と着物姿のおばさんは同じ建物の奥にある枯れ木を束ねるみたいなワークショップに参加しようとしていたのであっちにはちょっと加わりづらいなと古書を漁っていたらいつの間にか女達は消えてしたし古書は数が少ないとはいえ安くていい商品が揃っていたのでそっちに完全集中してとりあえず生命の本など二冊をピックアップしたのだがもたもたしてたら古書店のスペースの真ん中でレコードが売られている台の上に直接機材を置く感じでラジオの収録が始まったししかもおれは知らないが有名なロックスターと芸人らしくてかなりノリが荒々しかったので邪魔しないようにかがんで歩いていたら床の配線が思った以上にごちゃごちゃしていて引っ掛けたら音が入っちゃうななどと余計な心配をしながらレジに向かったら商品持ってないよと言われて確認したら外箱だけ持っていたのでアレッ本当だとキョロキョロしてたら客が落としましたよと拾ってきてくれたし箱から抜け落ちたんだなと思いながら謝意を述べて再度会計してたらレジ横にキーホルダーがあることに気付き三百円ほど払えば木片にじぶんの名前を焼き付けてくれるらしいのでこれをくれと言ったら数日かかりますよと言われたんだけどかまわないと返事して名前を書いたところ急にレジの店長がアンタかよ同い年じゃんとテンションをブチアゲてきたのでおれはこいつのこと知らないしなんで一方的に知ってるんだインターネットのノリかよと恐怖を覚えつつまあ悪い扱いはされないだろうと放置して馴れ馴れしくされたまま店を出てもと来た道を引き返したつもりがどうも迷っている気がしてそれでもじぶんの直感を信じて何本か大通りを渡っていたらいつの間にか坂を上っていたし町名の看板を見たら八浜町と書いてあり完全なる山になっていて高台から見下ろしてみるとほとんどが田畑で家が少ない状態でありさらにはいつの間にか自転車までなくしていたのでどうしたらいいか分からず麓の町に下りてある程度交通量がある田舎の中心街みたいなところで声でかそうなおっさんに道を訪ねたらコンテナみたいな飾りっ気のない家に招待されたし中には何人も老人がいて懇切丁寧に街までの道のりを教えてもらえたけど広げてる地図が町内地図なので結局南東の方角に進むべきということしか分からずそれでも親切にしてもらったのでちゃんとお礼を言ってから再び町を出てさっきの地図の縮尺を気にしつつ太陽の位置を見ながら南東へと向かっていたら確かに街には近付いてきたけど本当に自転車がどこに行ったか分からないしこれからどうしていけばいいのかなあとぼんやり考える夢を見た。これは非常に長い夢で、非常によく覚えているものだ。しかも楽しかったしな、まあ自転車をなくしたのは悪夢っぽいけどそれを上回るほどの楽しさがあった。
この夢があまりにも強過ぎたので、起きたとき、夢だったから自転車あるじゃん良かった~となってしまった。たまにこういうことがあるよね、大体は悪い夢の時だけど。特に虫関係の夢ではなりがちだが、これ以上記憶を掘ると大変なことになりそうだから放っておく。今日は小学校入学準備、夢の思い出し、書き出しなどがあったので、起きてからの活動がほぼできなかった。夢が充実してると現実の時間が削られるとか面白いけど面倒だな、夢は一瞬で書き出されてほしい。とにかくニュースを読む時間がなかったのでしょうがなくお金の計算をしていた。なんか使ったお金が合わなかったけど、キリマンジャロのお金と、三月に買ったコーヒーフィルターのお金を記録するの忘れてたからだったね。三月て。そこまでやってちょっと時間が余っていたのでタイのニュースを読んだら車のナンバープレートの競売。東南アジアだかタイだかの風習で車のナンバープレートのラッキーナンバーをオークションにかけるというものがあるんだけど、今回のニュースもそれだった。竜はマンコンっていうらしいね、理由はないけど忘れない気がする。
今日は、いつもだったら出かけなくてもいい日だが、用事があったので小学校に入学して卒業した。先月より警備が厳しくなっていたけど何かあったのかな。それから超遠くのブックオフで、こないだ買わなかった確率の本を買った。さらに異臭のするハードオフにも立ち寄ったけど、こないだ残してきた小さい方の硝子鉢が消えていて、売れるんだと思った。ついでなので遠くの方のブックオフに行ったけど何も買わず。カードゲームコーナーで男達がなかやまきんに君のマネをしていた。帰宅後に、五千円ほしいと正直に書いてたばあさんが若干炎上していたけど、たかだか五千円欲しいぐらいで元気いっぱいの文章書ける老人って貴重じゃない? もっといっぱいお金もらってほしいんだが。あっ、おれにもください。