ぐ戒

大リサイクル市が開催されていて大きなフロアに入っている商品すべてが元々の中古価格の半額以下というセールだったので客がたくさんいたしそんな中おれもコブラが刻まれたコップやデキャンタを物色していたんだけど連れのヤクザがこれも買っとけやとでかいガラスのスプレーボトルを渡してきてはっきり言ってこんな重たいものいらねーけどヤクザを怒らせたらヤバそうだから一旦受け取っておいてそのボトルの背面や底を確認したのだが値段が書かれていないので店員を呼んだら嫌々やってきて売り物じゃないとか適当に答えて去っていったので嘘だなとは思ったがちょうどよかったのでボトルは戻してそこで時間があと三十分しかないことになったのでさっきのコブラのコップを確認したら背に油性ペンで十四個セット百円と書いてあったしこれってセットにデキャンタあるだろと探したんだけどどうしても見つからなかったのでしょうがなくコップだけ持ってレジに向かいレジの順番を抜かして直接レジで合言葉を言うと知り合いの女が会計をしてくれることになったがコップの値段は適当でいいよと言われたのでじゃあさっき買った雑誌の端数と合わせるため八円でと言ったところ考え直した方がいいよと忠告されたしじゃあそうしますねーと商品を置いて立ち去ろうとしたら待って待ってと引き止められたけど買わなくていいなんて得したぜと思いながら無視して地続きになっている若者向けのショッピングモールに向かったところ階段が一切なく段の高いエスカレーターに飛び乗ったら先には下にスリットのある壁が待ち構えていたのでこれは降りるためのエスカレーターだと気付き飛び降りて逆方向に別のエスカレーターがあったからそっちに飛び乗れそうではあったもののちゃんとした場所から乗るべく移動してスライダーみたいになってるエスカレーターを長距離移動してると目を閉じてても風を感じて気持ちが良かったしそのときにすれ違った女性客がこのモールがずっとありますようにとか言い合っていたので確かに客がほとんどいないなと思いつつ終点のそばにある窓口で明日の東京旅行のお金を払っていたんだけどチケットを忘れそうな気しかしなかったのでパスケースに入れて首から下げてバス停は遠いぞバス停は遠いぞと呪文のように繰り返しながら夜中だし車で送ってもらおうかななどと考える夢を見た。これは長い夢だったのでよく覚えている。というか夢の中で目を閉じるって展開がレアだな、夢なんかそれこそ視覚がほぼすべてなんだし。
今日も出かけられない、というか太陽が出ているのに雪も降っている状態だった、よくばりセットやめろ。昔は狐の嫁入りにかけてなんか言ってた気もするけど、妄想する気力すらないというのが本音だ、だって珍しくないから。そもそも狐の嫁入りも珍しいからそう呼ばれているのであって、珍しくなかったら普通に天気雨止まりだと思う。そういや今日はツイッターが戦争関係で間違えて社会正義側のアカウントをブロックしまくってしまったというニュースを読んだのだった。ツイッターの凍結係はバカばっかり、誤認ロックを五回も受けているおれがエビデンスですよ!!! 怒り狂っていたが外は平和。鳥さんがピイピイ鳴いていたので窓を開けていたのだが、寒さの限界が訪れたため閉めたりしていた。というか鳥が発情していて人間を怖がらない状態になっていたので別に静かにしている必要はなかった。と、ここで、せっかくなので本捨てる箱を発注したりした。
本といえばもう少しで簡単な本読み終えられる感じだったのでスピードを上げていた。この日読み終えたんだっけ? 忘れたな。そんなことより花畑牧場ベトナム人をこき使っていたせいで揉め事が発生していた。安い労働力のベトナム人を絞って集めた生キャラメルはうまいか、花畑牧場。どうも現地北海道では花畑牧場が悪いところだというのが常識になっているらしいが、さすがに離れ過ぎているので肌感覚というものがない。ないが、あいつは嫌い。地元に目を移してみたところ、本当にまったく知らないおじいちゃんが県知事選に立候補していた。