ぐ戒

知り合いの家族経営の古書店に行ったら知り合いは当然ながら普通に家族と喋っていたのでおれは本を見ていたんだけど手前の棚以外を見ようとすると異常な角度の坂をよじ登らねばならずそこにはすっごくいい本があるわけでもなかったが全編カラーで面白そうな西洋中世の絵画が掲載されまくっていて後ろには英語の短編小説もついているかもめという新書が三百八十円で売られていたのでこれでさっきの手前の本棚の二百円の本を追加して買おうと思ったらその手前の本棚にあったはずの本が見つからず何度も本棚を往復したのだがまったく見つからないばかりかいつの間にか一緒に来ていた人間や他の客がすべて帰ってしまって緊張感しか残っていないという夢を見た。また置き去りの夢を見ている。あとで買おうと置いておいた本が売れててしまったか移動したかで見つからない、ということは度々起こっているので、ちょっとでも買う気のある本は手に持つことにしている。あと、いつだったかの起き抜けの夢には人殺しの夢を、起き抜けには語源ってすごいんだなという夢を見たが、詳しく思い出せない。
なんか皇族のひとと結婚する一般人を追いかける風潮嫌いなんだけど、今日はそれにも増して「どこどこに到着」とかいちいちやっていたのでマジでキモいと思った、マスコミがそういうストーカーみたいなことしていいみたいな合意ってどこにあるんだろ。そういうテレビニュースを起きてすぐ、ラーメンを食っているときに見てしまったので、ご飯がすっかりまずくなってしまったが、そういうことに関係なく一日は始まった。なんかAVをAIで解析してモザイク取るみたいな技術で逮捕されたひとがいて盛り上がっていたので、性器をひたすら機械学習させられるAIの気持ちになれやと思った。おれは将来AIが反逆を起こして人間に復讐すると思っているので今のうちにAIの味方をやっておきます。あと最近NFTというやつがバブル的に人気ですねという話があった。八歳の子供が数分で書いた絵が八十万で売れるとかいうのは神話っぽいのであんまり現実感がないし、おれはああいうニュースを見ると、その子供が大人になったときに親に「あのときの八十万返せよ!」って詰め寄ったりしないのかなとか考えてしまう、そっちは現実感があるので。というかそういう現実を見たいので。
今日は近所のブックオフに行った。なんも買うものないやろなと思っていたけど、そういうときに限って良さげな英語のぶっとい本がある。それを購入して、あと当初の目的通りオンライン分の引取・購入をした。それからセリアに行って石鹸を買った。英語の本はマジで太いのでどうしようかなと思ったけど、今持ってるやつの上位互換だと思ったので本を四冊捨てるコーナーに回すことで事なきを得た。そのような活動をしてからマテ茶葉の出がらしを吸った。本当はマテの茶葉を吸う容器があるといいが、そんな本格的なものを用意できるほどマテ茶葉が身近に安値で売られているわけでもないのでねえ。そして夕方あたりになると、家族が布団に掃除機かけたいとかいって大騒ぎしていた。なぜじぶんでできないのかは不明。これでマジで十五分ぐらいロスしたので非常に迷惑な気持ちになったが、せっかくなので全員に迷惑をかけて大騒ぎする家族を見てどれぐらいイライラしなくて済むかチャレンジしてた。これは勝手に動く脳を制御するためのチャレンジですね。夜中になるとかなりの寒気が襲ってきたので、堂々とホットマットを出した。おれが使っているのは座布団サイズのホットマットなんだけど、いつか壊れると思っているのだがなかなかしぶとい。多分三十年ぐらい前のもので、バアさんの遺品とかだったと思う。なぜここまで丈夫なのかは分からないけど、壊れたら困るので一応サイズを測ったり、そのデータをもとにAmazonで検索したりした。長方形のホットマットなんてものがあると初めて知ったが、普通に寝てしまいそうだな。あと足をバコーンって入れられるホットマットもあるらしい。足がめちゃくちゃな冷え性だから良さそうではあるが、中がめちゃくちゃ汚れそうだ、どうやって掃除するんだろう。掃除機突っ込んだあと消臭スプレーとかしかないか。