ぐ戒

午前十時の起き抜けには、自転車で追手を撒いていたんだけどなかなか困難で田んぼを横切って撹乱してみてもまだ追いかけてくるしいよいよ図書室に追い詰められてしかも両方から追手が来たのでまったくの他人のふりをしてすれ違ってから教師に捕まるようなルートをわざと選ぶ夢を見た。田んぼにズボッて足を取られながら必死で逃げてるところをよく覚えているし、悪夢だったのかもしれない。正午過ぎの起き抜けには、傷だらけで政治家グループのもとに流れ着いたら敗北した集団だったが敗北組は自己決定せず多くは派閥を作るので傷付いた人間を治療するには悪いことではない派閥のないエリートは人助けにもまず議論を開始するからねと言いながら治療してくれる夢を見た。こっちは良さそうな夢だけどまったく記憶にない。
タックスヘイブン系の文書でパンドラ文書ってのが公開されたのか、パラダイス文書と同じ命名方法かな、なんか頭文字Pが多い。フィンセン文書はPじゃなかった上、ほとんどまったく盛り上がらなかったけど、今回はどうだろう。日記を書いている今、検索をかけると全然盛り上がっていないが……。金持ちはどれだけ租税回避がバレてもタックスヘイブンを使った似たような方法でどんどん税を回避する、国に税金が入らない、そうすると貧乏人が税を負担する、こういう構造って明らかに倫理を逸脱しているのに、性的倫理逸脱と比べると扱いが軽過ぎる、倫理はカスや。政府から公式に認められた節税でなければ、金持ちがやる行為が自称節税だろうが脱税だろうが租税回避だろうが、それが倫理を逸脱した貧乏人への圧力であることに変わりはないはずだし、貧乏人が苦しい顔をしているのは税を逃れるお前ら金持ちのせいなんだよとハッキリ言わないといけないわけだが、そういう論調はまるでない。合法だからというのが最大の盾であり、メディアが叩けない理由でもあるんだろうな。でも、タックスヘイブンを使った租税回避が違法じゃないのは世界レベルでそういう法律を作ることが極端に難しいというだけなので、合法という感覚はそぐわない。そういう連中は殺人が違法ではない国があったら喜んでその国に行って殺人しそうという印象がある。法ではカバーできないそういう行為を縛るものとして倫理があるはずで、性的倫理についてはまさにそれが機能しているはずなのに、経済倫理はまったく機能してない、そしてよりにもよってタックスヘイブンによる租税回避を行っている大企業が(主に人道に関しての)倫理を叫んでいる。むちゃくちゃやないか。しかもコーズ・マーケティングなのでその性的倫理や人道倫理に関わる声明もマーケティングの一部だし、二重に経済倫理を侵している。だいたい、パナマ文書だとかパンドラ文書だとかそういう文書系でひどい租税回避を行っていた会社が経済界から追い出されたケースってあったんだっけ、ない気がする。アップルも過去に大掛かりな租税回避スキームを作っていたくせに(経済倫理を逸脱していたくせに)人道の倫理について人間に説教する立場にいるのがムカつくよね。ひどい差別を行うと業界から追い出される、それは分かる、ひどい租税回避を行っても業界から追い出されない、これが分からない、どっちも倫理の敵やろ。金持ちとか大企業に対抗するために人間が労働するか否かを決定できるようベーシックインカムを配れというのは本当に思っている、国家指導者とか大企業なんかが非倫理的な租税回避をして私腹を肥やしていても貧乏人は怒ることもできず生きるために粛々と労働っていうのはツラ過ぎるからね。
というわけで脱法租税回避の話を追いかけてたらそれだけでニュースタイムが終わってしまったので、出かける準備をして家を出た。数日ぶりにブックオフに行ったわけだが、特に欲しいものはなかった。まあそういうときもあるね。なければないでそれでいい、買うことが目的になってはいけない。とか言いながら本棚は溢れかえっているわけだが。リサイクルショップにも欲しいものはなかった。そのリサイクルショップに行くときに自転車の鍵開けようとしたら、自転車の鍵のバイーンてなる部分に指が当たったのでイテ~と思ってたんだけど、近くの横断歩道を渡る前にその指を見たらしっかり怪我になっていた、おれの肌は紙切れかよ。とにかくその場で止まって、こういう事態に備えて財布の中に入れてあった絆創膏を撒いてリサイクルショップに行った。そして何もなかったってわけ。帰宅後、自転車の鍵で負傷という謎の傷を抱えたままコーヒーを作ることになった。しかし感染者数の激減はマジで謎だな、なんかウイルスが自壊しているって話も見たけどそうだとしたら全世界的に減ってそうだし、とにかく北京オリンピックまでに新型コロナウイルスが世界的に沈静化したら陰謀論が盛り上がりそうということだけは分かるな。そういやインドも謎の感染者大激減があったっけ、あのときインド人が完全ノーマスクでビールゴキュゴキュ飲んでる画像があってビビったもんだが、日本もそんな気楽な感じになるだろうか? でも、激減しても気を張り続けているというのはおかしいので、別にお気楽な感じでいいとは思う、思うが、おれはそんな街には出かけたくない、そこは分けて考えたい。富山では横断歩道をしっかり渡ってねというアピールのためにカメが使われたといういいニュースがあったみたいだけど、ここは富山県ではなく石川県なので、カメのニュースが流れずスイスからの留学生のニュースが流れていた。深夜には引退したコーヒープレスを用い、大量に(と言っても外人よりは遥かに少ないが)茶葉を使うマテ茶の入れ方をしてみた。苦くてニッコリだが問題は二煎目以降はどうなるのかと、あとプレスで完全に茶葉がプレスされてる状態なのでそのままにしといていいのかという問題がある。これは明日になってみないと分からないな。しかし、多分十六グラムぐらいしか使ってないはずだが、プレスされたマテ茶葉の絵面がすごい、地層かよ。