ぐ戒

午前六時半の起き抜けには、ウイスキーどれがいいですかと言われたので適当に勧めていたところ社長夫人が来て全否定してきたのでなんか若干イライラしつつもその客が紙パックの清酒なんかも買い始めたのでそれを受け取ってレジへ向かうと何故か大混雑していたので入れて入れてと叫びながら犇めき合うひとたちを押し分けてレジスターの前に入りいざ直面すると今日の今日までバイトをサボっていたからまったく操作方法が分からなくなっていることに気付き完全にテンパってしまう夢を見た。このタイプの夢たまに見るよな、バイトをサボっていた、あるいは長期に渡って休んでいた、復帰したというネタで、レジの使い方が分からないという。まあ分からないのは確かなんだけど。正午過ぎの起き抜けには、ブックオフがまたデザインチェンジしてて岩波文庫がすべて背の高い本棚の最上段に配置されてしまっていたため毎回踏み台を使うのは面倒だし背の高い本棚に囲まれてテレパシーもうまく使えないぞと思う夢を見た。これはよく覚えているがテレパシーって何? 午前十一時にも一回目覚めていて夢を覚えていた記憶はあるのだが、まあさっきメモったからいいやと思って寝てしまったので記録がない、幸せな夢だった気がする。幸せな夢は残しておいてほしかった。あと家のリビングの夢と、この世の突端みたいな場所の空中写真を見る夢を見たが、詳しく思い出せない。
おれはお酒飲むの嫌いじゃないけど量を飲むわけでもないし質にこだわるわけでもなく、酒屋の経験の方が圧倒的に強いので、いつも買う夢か売る夢を見ていて飲む夢というのはほぼ見ない。なんだろうね。お菓子を食べる夢は見たことあるので、と書いてて思ったけど、お菓子の夢もほとんど買うやつだな。おれは買い物に興味があるだけなのかもしれない。そんな買い物だが今日は今日こそはコーヒー屋さんに行くという用事がある、それもトコトコ歩いて行こうと思っている、なぜならそこしか行かないので。でインターネットをする前に昨日のPDFに目を通したら、また脳が悪いよね~という気持ちになった。そこで錯視画像を見た。錯視画像見てたら日本の墓が出てきて、日本で生まれ育ったからまったく墓にしか見えないんだけど、日本みたいな墓石が一般的ではない外国の人間には都市の風景であるように錯覚してしまうってことなんだろうか。外国の十字架の墓は墓だなって思うんだけど。ところで何が「そこで」だったのかというと、錯視画像は、単純に面白いということもありつつ、脳をバカにするためにも見るから。脳の話を噛み締めてから錯視画像を見るのはそういった理由がある。錯視画像は仕掛けが分かっていれば論理的に理解できるように、脳が自動的な判断でトチ狂っているときも仕掛けが分かっていれば論理的に解決できるという感じかな。
で、コーヒー屋さんに歩いて行って、コーヒーを買った。前回みたいにごみごみしてたら嫌だなと思ったんだけど、割と客が少なくて落ち着いて買い物ができた。皆さんのご支援のおかげでね、美味しいコーヒーを買ったんですよ、ありがとう、あと記帳をした。これは口座から皆さんのご支援を引き出したからです。せっかくなので支援サイトで支援者の方に、支援金で買ったコーヒー豆の写真をお届けしたりしていた。作品は無料で、生活の切れ端は有料で見せていくことで、両方のニーズを満たすことができるとおれは信じている! 本筋はコーヒーの話だ。おいしいコーヒー屋のおいしくて高いコーヒーは、焙煎してあんまり時間経ってないからだろうけど、挽くと台所がいい香りでいっぱいになるので嬉しい。そのコーヒーを作っている途中にもガンガン外が暗くなっていくので不安感が募ったりもしていたね、とにかく暗くなるのが早過ぎる、もう冬至でええやろ。でも日が短くなって悲しいみたいな概念って、個人的には夏至冬至の概念知るまで明確に存在しなかったんだよな、それははっきり覚えている。しかも、どうせ冬になったら夜の長さに慣れるんだし、本当は悲しさや寂しさなどないのかもしれない。夜、家族がジーメールの使い方分からんとゴネて無理矢理おれに操作させた挙げ句、おれが操作している間にじぶんはほかのことをやるという自分勝手さを発揮していたのでめちゃくちゃイライラしてしまった。そしてリビングに引き上げたら、突然明かりが付かなくなってゆったりもクソもない状況になった。フード? だっけあの殻みたいなやつを外したり、配線をつなぎ直してみても何も変わらない。蛍光灯も、まあ多少は黒くなっているけど使えなくなるほどの黒さではない。そもそも全部一気に切れるわけがない。本当に何も分からなかったので諦めていたんだけど、別のところのスイッチを消したり付けたりしていたら突然直った。交差しているところが混乱してたとかそういう話なのかもしれない。とにかくそれで安心はできたが、時間はなくなった。