ぐ戒

クリア後の世界でもお楽しみは結構あるということだが仲間もいなくなってひとりでどうやってラスダンより厳しいダンジョンをクリアするのかと思っていたら主人公が王様になっていたので家臣をどんどん連れて行くことができるらしく勢いに乗って三つ目のダンジョンをクリアしたらここで一個大隊にまで膨らんだ味方が全員国に帰ったのでまた厳しくなったなと思ったら代わりに王国からアンドロイドが二体やってきておれを吸い込み国に帰すことになったんだけどどっちが吸い込むかでめちゃくちゃ争っていたしまあまあとなだめながら白い方に吸い込まれて玉座に帰ったところ民の困りごとを聞くターンで聞いている間にも下の部屋から楽しげな声が聞こえてくるし民も民でずっと質問してくるし仲間外れみたいだなと考えていたらいつまでも聞いてくるやつが飛鳥時代の使者ということが分かりお前の順番はもう終わったよと告げる夢を見た。これは起き抜けの夢の割にはよく覚えているが、さすがに最後の飛鳥時代のところはムチャクチャ過ぎた。
起きてすぐ、インターネットの洋服屋さんでおれの作った服が売れていたので喜んでいた、売れるとマージンが入る。なんで売れたんだろと思ったけどなんかセールが始まっているらしかった。そして金沢は大暴風を食らっているということも確かだ。数値で見ると襟裳岬みたいな風が吹いててめっちゃ怖い。とにかく家が揺れるほど強い風がずっと吹いてるんだけど、耳栓をして寝ていたので睡眠はしっかり取れてしまったんだな。しょうがない、今日は絶対に出かけられないので部屋をウロチョロしていると、バランスボールの空気が抜けていることに気付く。バランスボールにカバーがあると、時間の経過と共にカバーにシワが出てくるから、すぐに空気が抜けていると気付けるし、その面でも便利だな。カバーなしだとかなり空気が抜けても気付かないことが多いからな。まあそれはそれでダルく座れるから面白くはあるんだが。
あまりにも風がひどすぎて太陽が出てきたが天気は悪い、荒れに荒れているのでついに暖房を付けることにした。いつも午後三時あたりに暖房を我慢してるからときどき体調を崩す気がしているんだけど、昼間暖房をつけるのはもったいないという、エアコン付けなくて死ぬ老人みたいな考えを持っている。そして暖かくなった部屋でインターネットニュースを読みまくり、揉め事を回収した。ようやく本を読めるぞってなってから気付くんだよねえ、揉め事を読まなければ本もいっぱい読めるし精神にも良いってことに。で、夕飯時に外を見たら、積もりやすい雪がしんしんと降っていた。寝る前にも外を見たんだけど、車の下の何も積もってない感じだったので、これは凶悪に積もってるわけでもなさそうだなと考えていた。このときはね。