ぐ戒

古書店に古文書関係の本を五冊手に取ってレジに持って行ったら男の店主が自ら会計してくれたのだが一冊二百円の本を選んだのに何度も本の状態を確認された上にどこにあったのと質問されたので少し奥まった黒い本棚を指さしてあそこですよホラほかのシリーズもあるでしょと説明したら確かに二百円の棚だねと確認したあとでやっぱりこれ千九百円ぐらいだなあと言ってきたのでじゃあいらないですと断りつつこころの中で割引使えなくなったじゃんウゼーと思っていたら店主が突然キミは目利きだねとか言ってきたしどうでもいいのでそうッスかと気のない返事をしていたら協力しないかとかなんとか言って会計もせずに出て行ったので今あの店主って何て言ったのと女のバイトに確認したらサアよく分からないですいつもあんな感じなのでと返答されたし別に無職だから協力できないこともないが意味が分からないしそれにこれは依頼分だから買えないと困るんだよなと言ってからこれキープしといてとバイトに頼んで店を出てとりあえず依頼主は芸人で教授みたいなおかしな奴だから直接金沢大学に会いに行くことにして目の前の道をドンドンまっすぐ進んでネットカフェがあるモールから森ではない左の方面へ向かったけど今のネットカフェでグーグルマップとかを見ればよかったんじゃないかと思いながらある程度進むと川岸に降りる道があったのでこっちの方が近道だなと思って降りてみたはいいものの球体の内側みたいなものすごい斜面の河川敷でこれはもう護岸というやつでは転げ落ちそうで怖いなとビビっていたら地べたでガキが遊んでいる付近の色だけが違って歩道っぽかったのでガキを避けてそのゾーンを歩いていたら男子高校生に指差されて初めて見たのに攻略してるぜと言われたのですごいってことなのかとか考えつつその道の頂点に向かうと一般道に素直に戻れなくて飛び降りる必要があったのでかなり命がけの気分で自転車ごと飛び降りて先に進んだらなんか女子高生が多くなってきたし高校が近いってことは大学も近いのかなと考えてみたのだが不審者になりたくなかったので実際質問することはできずその先へ進むと小松って書かれた看板があったので大丈夫かなと思い始めてきたし右手にいかにも工事現場っぽい小鳥神社というものが見えてきたのでネタにするために入ってみることにしたら入り口の脇に小鳥の巣箱みたいなものがあったのだがなぜか蛇が入っていて水をがぶがぶ飲んでいたのだがそのうち湯呑みを破壊してしまったので怖がっていたら神主がやってきてついに壊れたかと言いつつ網みたいにスカスカなコーヒーカップで水を上げてたしなんだこの行為と思っているところに物真似女芸人がやってきたので教師のことを質問したらあいつだったら今日であの大学を辞めて別の大学に行くために金沢に行くらしいよと答えてくれたしわたしもあの田舎大学を今日辞めてきたんだけどこたつを片付けるのが大変でこんな時間になっちゃったと言っていたのでヘー大変だねと生返事しつつピンセットをいじっていたけどそのうちやることがなくなったので神主に大学はこっちの方面で合っているか質問するとずっとまっすぐやよと教えてもらえたのでそのまま進んだのだが神社を離れるごとに不安になってきたしそのうちメチャクチャでかい橋に差し掛かったのだが歩道が幅一メートルぐらいしかなくてしかも手すりがなく下は全部海という最悪の条件の橋だったため落ちないようにしがみつくように渡った先の街がようやくにぎやかになってきたしその中心部にやっと大学が見えてきて田舎という割には真っ白で巨大な研究施設みたいな大学だったのだがあいつは今日でこの大学を辞めるって話だしとりあえず警備員に話を聞かないとなと思ったところでその依頼主の教授の名前を完全に忘れてしまい何だったっけえーっと岡野じゃないけど岡野という名前しか思い出せないぞと焦る夢を見た。楽しかったので強く強く覚えているんだが、これは起き抜けの夢なんだよな。起き抜けの夢でここまで覚えていること自体珍しい。あと、セフレを久しぶりに見てみたら総集編じゃなかったけどおれが言ったことのある地域だったしいやちゃんと告知しろやと思う夢を見た。こっちは全然覚えてない。
とにかく昨日苦しんでいた胃痛は治りました! 胃痛はキツいが必ず一日もかからずに治るという確信があるので総体としてはつらくない、ただその瞬間風速はめっちゃ強い。とにかくもう健康だったので、昨日ウウウとなっていてできなかったまんが雑誌の予約をした。それで感じたんだけど、本を捨てなきゃいけない。どうもそうだ。本の多さにウンザリ、というわけではない、厳密には本などいくらあってもいい、いいのだが本棚が常にギッシリで、あっちこっちに本が溢れている状態なので、それがウンザリというわけ。それで、二十五度と二十度と十五度と十度ってなんでこんなに体感違うんだよと子供のようなことを考えつつ、十冊ぐらい捨てる本抽出したらもう出かける時間だった。なんでだろうと思ったけど、長過ぎる夢を記録したからだったな。
で、ブックオフで本を十二三冊捨てたが、買うべきものは特になかった。リサイクルショップでもコップやベルトなどを見たが、欲しいものはなかった。収穫なしってやつだな。帰宅して、昼間は見られなかったニュースを見たら、また食い物の容量が減っているという特集をやっている。最近になってまたシュリンクフレーションネタが流行っているな、本当に嫌われているんだろう。この日はコンビニのおにぎりだったかな。本当にあの手この手で正当化を図ってくる。今回は「糖質制限の流行もあり、おにぎりに限らずお米の量を抑える傾向にはあります」らしい。また会社のせいではないらしい。お客様が望んだとか食べやすくしたとか持ちやすくしたとか糖質制限が流行ってるからと言う割には、増量のニーズに応えて量も値段も増やすということはほぼないし、逆にニーズに応えて量も値段も下げるということもない、なぜか量を下げて値段はそのままだ。こういうことをやってるからシュリンクフレーションは嫌われるんだよ。
夜にはリリース作業を行ったり、ホットマットを出したりしていた。ホットマット、多分二十年以上前のものだから汚くはあるんだろうけどまだ動いてるのがすごい。政府マネーでホットマットを買ってもいいのだがまだ壊れてないので……などと考えていたら、やはりランニングウォッチが欲しくなってしまった。なので購入した。中華ランニングウォッチを政府マネーで購入したんだよ。それにしてもランニングウォッチが水曜日に来て、歯医者が金曜日なんだよな、楽しみで乗り切るために木曜日辺りに注文すれば良かったのかもしれない。ただ、歯医者は、虫歯が深いという宣告も受けて神経も既に取られたので、前ほどの恐怖はない、しかし怖いものは怖い。