ぐ戒

暗くなるの早いな~と思いながら十七時過ぎに母屋に戻ると鍵が閉まっているしなんでだっけと思ったけどまあ買い物でしょということになりなぜか窓の太い鍵穴に鍵を差し込んでしまったのでこれじゃまるで泥棒だなと自嘲する夢を見た。これ確かに今住んでる家だったけど、そんな方向に窓は取り付けてない、という感じだったので、なんか変だ。だからこそ覚えているのかもしれないが。午前七時の起き抜けには、ダメージが通らないので再生してるのかなと思う夢を見た。正午過ぎの起き抜けには、余った茶葉を集めて一回分にしてお茶にする夢を見た。両方とも覚えていないが、後者はかなりケチだな。
世間はそういう話ばっかりなので、昼ご飯食べてるときテレビを見てても、まあ新型コロナウイルスがどうとか、ソーシャルディスタンスを保てとかやっている。その中には当然マスク関連もあるんだが、マスク義務じゃないけど付けなかったら死ぬ可能性あるから付けた方がいいよ社会的義務だよって話、何かに似てるなと思ったけど「労働」じゃん。なんではっきり義務化しないのかねえ、マスクについては義務にしている国もあるみたいだけどあれは期間限定だからねという前提があるわけでしょ。労働は義務化してないし、いつか終わるものでもない、終わるときは老人か死か、とにかく身体が労働に適さなくなったときだ。そんなに労働が御国のためになるなら義務化したらいいんだけどそれは倫理的でないという、でも餓死を手前に置いた状態で労働は任意ですと言うことは倫理的なのだろうか。結局のところ労働の仕組みは現在の倫理に照らせばグレーどころではなく真っ黒なんだけど、そういう仕組みについては国の偉いひとは、彼らがたとえリベラルであったとしても言及しないんだよね。だから労働は邪悪。だいたい、ニューノーマルっつってるくせに労働の仕組みだけは旧ノーマルなの許せんでしょ普通。脱ハンコ、脱領収書、脱スーツそして脱労働だろうが、社会はいつも労働が脅かされそうになるとその手前でブレーキ踏むよね~。
この日の金沢は雨だったので、出かけようとは考えていたんだがどうも難しいようだった。それで古代の本を見ていた、正確には金沢の歴史の本の古代のパートを読んでいたんだけど、山田という地名に(やまんた)とルビが振ってあったので、なんか女性器に近くなっていってません? と思ってしまった。でもネガティブイメージ地名って面白いですよね。みんな大好きでしょう。割と有名なのは今も残っている血洗島だと思うけど、調べてみるとどうもそこは渋沢栄一が生まれた場所らしい。それなら一万円札が渋沢になったときにもう一回騒ぎになりそうだよね。こんなことは誰でも考えているだろうからわざわざ先手を打ってほらほらすごいでしょとやりたいわけでもないんだが。ところで出かけない予定だったし、実際出かけもしなかったんだけど、チャンスがあればということで天気予報サイトを舐め回すように見ていたら、ふと、昨晩は十七度もあったという記録に気付いた。それはすごいな。道理で毛布すら若干いらない感じになっていたんだ。しかし十七度だとあったかくて十二度だと寒いの普通につらい。もうちょっと、ちょうどいい気温の幅が広くあってほしい。夜にテレビのニュースを見ていたら、特定屋という存在が問題! と盛り上がっていた。どうもネットに上げられた情報だけでその人物がどこに住んでいるかを探る、昔からある活動で金を取っているような存在のことを指すらしい。探偵と何が違うんだろう。しかもその特定屋自身が、特定屋に特定してもらわなかったら法に触れることをしなかったと思うという言い訳をしていてダサかった、犯罪ではないが言い訳は犯罪者そのものだな。しかも特定屋は二十代の女だったので、この女が特定されても文句言えないんだろうなと思った。一番面白かったのは友達無料という謎の料金システムで、どういう話してるのか想像したらめちゃくちゃ笑ってしまった。あんたは友達だから無料で特定してあげるよとか言ってるのか。かっこいいな~。
それではガンガンジョーカーの感想を書きます。ガンガンジョーカーは相変わらず太い、ビッグガンガンとは大違いだ。でもカラーページは少ないんだよね。三つしかない。『好きな子がめがねを忘れた』、もうど真ん中でラブラブな気はするが、とにかくほぼデートみたいなもん。髪の毛をかき上げているときの空気感は褒めろ的なムードなんだろうか。うなじのことも言ってたしかなり頭部を見ているな。ポカッとやるやつで親密さを演出するのいい。『賭ケグルイ』、まだまだ館の中。敵の下っ端が、同じ部屋にいて点数を確認してから対応みたいな原始的な攻撃を仕掛けてきたけどあっさり負けていた。主人公がこちらも脱がなければと言いつつスカートたくし上げるの、久々にあざといな。『最近雇ったメイドが怪しい』、運動会の流れ。保護者参加競技でメイドは家族なのか、という問題に直面するが、ご主人様が真正面からイエスと答えてくれる感動展開。あれだな、胸元のホクロだろ!! 『事情を知らない転校生がグイグイくる。』、なんか態度悪いガキがいて、多分主人公だけだと気まずくなるんだけど、テンション高いやつがポジティブに捉えていたので、いいグループだなと思った。相手役の男は素直にカードに興じていてピエロ。『六畳一間の魔女ライフ』、確かにアイドル魔女なら金稼いでそうなのにボロアパートに住んでるの謎だ。お互いの仕事を見せ合うときになんか羨望の眼差しを向けているのがオヤオヤという感じだが、ここから決闘に持って行く展開がうまいな。忘却魔法で最近の思い出全部消えるかもみたいな焦燥感も良い。『履いてください、鷹峰さん』、これもデート展開だし、これも部屋デートあたりから完全にデレデレ状態なので、時間巻き戻しはヒロインが主人公を奉仕するためにやってるらしい。そこで主人公が満足の意を伝える。パンツの脱ぎ方も段々豪快になってきた!! 無意味に登場する全裸シーン良かったですね。『はじめての諏訪さん』、テストでなかなかいい点数を取ったと思ったらヒロインが満点を取ってる、ので勉強を教えてもらう。ドーナツでテンション上がる主人公かわい過ぎないか? 意地を張るなというヒロインのツッコミも良い。しかしヒロインはええトコに住んでる。『ブラトデア』、特殊な展開で前回の拡張みたいなやつ。ゴキブリオヤジの回想があるからだが、前作に登場したまんが家グループの一員でモデルが松本零士だった。本編自体は主人公の悲哀が強まった気がするな。『魔女の世界で最強なのは物理ですが何か?』、強さを監査するためのひとが来た。指パッチンで炎起こすの、成功しても指めちゃくちゃになんない? ここでも仲間と主人公が引き離されるが、始めて仲間だけで敵を倒してるように見える。謎の黒幕の声があって次回へ。『留年!とどめ先輩』、主人公は本当に運動全般が無理なのか、水泳も無理。マイナスレベルのカナヅチなのに、さらにヒロインが際どいビキニで身動き取れてなくて笑った。最後お決まりの展開でようやくツッコミ役に戻ってた。『遺書、公開。』、先生にも発表する内容あるんだな。クールな顔して、一瞬それが崩れるのが魅力なのかもしれないが、最後また無表情に戻っていたので思惑がどこにあるのか不明。結局相談が本人に及ぼした影響は謎って感じ。『ジャヒー様はくじけない!』、自他共に認める不幸回。まあでも魔王様が悪いんだよな、あと高位の存在が不幸まみれっていうのはちょっと想像できないので主人公が避雷針になるのも分かる。主人公もトラックに轢かれたら死ぬのかな。『渋谷金魚』、ラスボスとの戦いだがここで、散々伏線を張ってきたやつだが、自衛隊の人間が戦闘欲求を満たすために裏切る。前半を仲間の共闘に割いているのでこの展開がよけいに際立つな。『少女漫画主人公×ライバルさん』、一緒にテスト勉強するが、相変わらず場違いさを感じてしまう主人公と、仲良くなりたいのに顔が怖いライバル。主人公側の友達が親切な邪魔者としてうまく機能しているな。しかしジュースでうやむやにするのは安過ぎて笑った。『ヴァニタスの手記』、番外編なので各キャラの迷子の探し方みたいなやつ。前々回あたりのラブコメ展開も平和的だったな。迷子になったやつの性格がこじれ過ぎていて探す側がキレるの面白い。『怪人麗嬢』、主人公が対テロの総指揮になる展開。学園長には素質を見抜かれているんだけど、主人公もちゃんと学園長のことを疑っているんだな。しかし最後に出て来た怪人、作中のキャラの言う通り怪人ってデカさじゃないな。怪獣じゃん。『お近づきになりたい宮膳さん』、短め、女サイドが水着を選ぶだとか恋バナ。両思いだという描写なんだと思う。『勇者名探偵』、音楽イベントに参加する主人公たち。魔王サイドとしては元部下が普通にシンバル叩いているのが気になるらしい、そりゃそうだ。なかなか人間関係が複雑で、以前関わったヴァンパイアの男が不穏の動きを見せている。しかしみんな口が悪いし、おばちゃんも本性を現してて笑った。『賭ケグルイ双』、後始末みたいな展開で、善咲会? は解散、トップは一人相撲と呼ばれて発狂。これで終わるかと思ったら終わる気配ないんだな、冒頭で自殺をやめたキャラが絡んで来るんだろうか? 『賭ケグルイ(仮)』、短い。この作品のおかげで白髪さんの存在を忘れずにいることができる。『死神様に最期のお願いを RE』、種明かしの展開。二転三転してて面白い、攻守交代というか。主人公が攻めたあと守勢に立たされたかと思ったらまた攻める、決め台詞も言う、シビれる流れ。一方で謎の死神の存在にようやくメスが入るかといったところ。『弱キャラ友崎くん』、前回考えた作戦を実行に移して成功、そのまま肝試しでサブキャラ同士を恋愛的にくっつける。ここで主人公組がなんか恋愛のフリなのか本気なのかという微妙な空気になっていてとっても良い。そしてサブキャラ同士はヌルい決着。『よなかのれいじにハーレムを!!』、この作品も今回は短いな。主人公の返答とそれに対するツッコミかな、確かに選べないが、確かに断ると全員不幸になる。『聖女の揺籃、毒女の柩』、前回のこともあってか、聖女を殺すグループが内輪揉めっぽくなる。ここでやっと本丸の主人公の弟が出てきたな、この連載の第一回の宣言から言えば必ず体制側につくことが分かっていたからな。殺すグループのひとは死んだのかな? 『ご主人様のしかばね』、もう終わりそうだが今月号で主人公はイメージの中でしか動いていない。特にその場面が詩的な展開とも言えるかもしれない。示唆されているのは別離で、ヒロインが実は今まで倒してきた敵と同じ存在だったから消えそう、というやつなんだろう。『冷泉さんに勝たせたい』、ゲスト。原作はミロクちゃんのひと。またギャンブルものか? と思ったら、ギャンブルの皮を被ったギャグで、見え見のイカサマにも気付かないヒロイン。設定盛られてるの笑った。まあでもこれ、話の展開から言えばわざとミスってる可能性あるな。『アスモデウスの懐抱』、前回特別大賞取ったひとの新作。応募作とは違ってかなりファンタジー寄り、勢いがある、基本的には主人公の葛藤。まあいつも通りのいつもって何と言われればそうなんだよな、人生の変化を楽しむ方へシフトするような流れで、そのための契約が抱擁なんだけど、胸が当たってるからドキドキしてんのに心臓の位置がどうたらと言っているのはめちゃくちゃ面白かった。『ソード・オラトリア』、後始末の展開だが、主役級に活躍したのにピエロにされるキャラかわいそう。展開に次ぐ展開といった感じで、コメディー、その後死者からのラブレター、その後実は生きていたというどんでん返しがありつつ、最後は花の話を覚えていたというさらに強いどんでん返し、めちゃくちゃいい話でしたね。ただいい話過ぎて人情物っぽくはあるけど。以上です。