ぐ戒

雨の中自転車通学してて雷マークの雨具で個性を演出してたらめちゃくちゃスピード出してる小学生に追い抜かれたんだけど信号無視してまで抜き返したくないし青信号まで待ってから進んだがその頃にはやる気をなくしてノロノロ運転になっている夢を見た。これは普段あるべきおれの姿なんだろうか。覚えてないと言いたいところだが雷マークのところだけはやや覚えているな。
この日は墓参りなので起きて朝ごはん、じゃなかった昼ごはんを食ったら即出かけるという感じだった。墓場で書くべきことは特にないな、山だし。確かにマスクとか気にするほどの人口密度でもない、お盆の時期なのにほぼひとがいないという状況なので、マスク生活に疲れたひとたちが野山を目指す気持ちも分からないではない。完全には分からない、というのは、おれはそもそも野山で気持ちを晴らすような人間ではないからだ。それでやっと無線を拾えたのが墓帰りのスーパーの中、ずっとインターネットできてなかった。墓場の幽霊がもしいるとしたらインターネットできなくてツラいだろうな。スーパーなんかほとんど行かないけど、やはりというかなんというか、金沢なので箱アイス半額とかいうやつをやっていた。
帰宅した時間が微妙だったので、着の身着のまま、セールのブックオフを目指して出かけた。それでセールということもあるんで何か買おうとは思ったんだけど、やっぱり高い本は買う気になれず、二百円の江戸時代の被差別部落の芸人の話を買ったのだった。このひとの本前捨てたんだよな。捨てることにしたのでしょうがないといえばしょうがないのだが、まとめて読みたい気もするのでやはりもったいないという感想もある。夜にはビールをもらったのでそれで晩ごはんを流し込む。
夜中にはいつもお茶を飲む。そこで半年ぶりぐらいにプーアル茶を飲んてみたらうますぎて感動した、激安の貧民用プーアル茶なのに半年放置してたからうまくなった説も多少あるけど、そんな素晴らしい保管状況ではないしな、やはりプーアル茶そのものが好きなのだろう。むかしやまやで鬼のように安いプーアル茶葉を買ったのがおれのプーアル茶体験の始まりだったはずだが、そのときのお茶からは物置みたいな匂いがした、あれがいいのか悪いのか分からないけどすごく好きな匂いだったんだよな。今はそのプーアル茶も買えなくなってしまった。いや、それっぽいのはアマゾンで、それほど安くない値段で見かけるんだけど、もうそのときの匂いがしないかもしれないし、そんな賭けはできないな。そこで思い出したので、昔よく見てたプーアル茶の通販のサイトを検索することにした。確か漢字四文字だったよな~と思って調べたけど、中国茶通販サイトは大体漢字四文字だったのですぐに頓挫した。諦めてアマゾンを検索すると、なくなってたと思っていた貧民のプーアル茶(物置スメルのものではない)が未だに同じような値段で残っていることが判明したので、ちょっと興奮してしまったね。ただ送料を浮かすためには一キロ以上買わないといけないみたいだが。