ぐ戒

一年ほど買うのをためらっていた雑誌の別冊になくなっていた連載の続きが掲載されていることに気付いたがずっと千五百円という高さが気になって買わなかったものだからこれは初回だけの値段かなと思って調べてみたところ一年間ずっと千五百円なのでそんな高い買い物はできるかとさすがに諦める夢を見た。なんか高い雑誌に対する漠然とした恨みみたいなものが確かにあるんだよな。正体は不明だけど。あと、犬っぽいがどこが顔か分からない白い毛玉を撫でると喜ぶんだけど急に大口を開けて靴下を食べようとしてきたので中止だとなる夢を見た。毛玉ってあれか。オンラインのあのまんがか。起き抜けには、カーテンをまとめて走りに行くことになったんだけどその部品が黄色くなっていたしいやいや絶対に白かったはずだし白い部屋に不釣り合いだぞと怒りに燃えてきたので離れを出て聞きに行こうとしたらちょうど入れ替わりで誰かが入ってきたので鍵をかける必要はないことになったのだが外は大雨でありそもそも走りには行けないなと残念に思いつつ母屋の家族に勝手に部品を変えただろうと質問するとイエスという返事がきたが壊れてないのに何で交換したのと問い詰めても言葉を濁して最終的に別にいいだろとキレ始めたのでもういいと母屋を出て絶対に力ずくで部品を剥がしてやるからなと捨て台詞を残す夢を見た。ありそうなケンカではあるが、そのような部品はないし、似たようなケンカもなかった。あと、方程式の夢を見たが数学に詳しくないので記憶に残らず。
起きるのが遅れたんじゃなくて基本的にすべての動作が遅かっただけだが、結果としてかなりパソコンの電源を入れるのが遅れてしまったので、すべての予定がカツカツになってしまった。近頃、新型コロナウイルスの影響で営業禁止、ではないが休業要請、というものが出ており、大阪では書店が営業を続けていいのに古書店は休業要請の対象にされているという話題があったので、ビックリして確認しに行ったらマジだった、おうさかの文化は滅びろ。ニュースによると、『担当者は、「現在の情報を入手できる書店に対し、古書店は趣味的な要素が強い。[……]」と説明。』と書いてあったが、この謎理論マジで理解できない、書店は新聞販売所かよ。おもちゃ屋も営業するかどうかの瀬戸際に立たされているらしく「今の状況で『おもちゃが生活に必要』と言えないが、」という意見を言う店主まで出てきているが、こういうのは本当にヤバい、生活の目的が生存だけになってしまう。おれはどんな状況でも生活の目的を生存だけにしたくないし、生活に必要のないとされるものを取り込んで生活化していきたいんだよ。だいたい、こんだけ政府や自治体が人間の行動を不要不急だなんだと線引きしたあとにどうやってオリンピックを応援しろっていうんだよ、オリンピックも生存には必要ないはずだろ。
おれはそんなおうさかのみなさんを置いて、ブックオフへ行く準備をした。そしてまずハゲのところに行き、会って話をするなどする。それからドラッグストアに行って歯磨き粉を購入したんだが、レジに並んでたら前に立ってたマスク姿のババアが「ちょっとエエか?」と手を伸ばしてきたのでキモかったし、(密です!密です!!)て念じてたけどその手でおれの横に置いてあったタバコを全部持っていっただけだったので拍子抜けしてしまった。新型コロナウイルス怖くてマスクしてるのにタバコいっぱい買うんかババアと思ってしまったが、まあ旦那に頼まれたという可能性もあるな。それからブックオフへ向かい、もう買うまいと思っていたロシア関連の書籍を購入した。ロシアの本、何冊か捨てたし、それが原因でもう買わないだろうと思ってたけど、やっぱりロシアの変人っぽさが妙に気になって買ってしまうんだよね。愛かな。ロシアは建物とか風土じゃなくて人間が狂っているのでストリートビューからだとなかなかその様子が見えないのが難点だよね、外に変なひとがガンガン出てきてくれると助かるのに。