ぐ戒

召喚に使った水はどうするんだと質問したら飲み始めたので怖いと思う夢を見た。覚えてないけど、まあ科学実験に使った水を飲んでるみたいな怖さがあるよな。あとはキャラがぎっしり詰まってる夢を見たけどよく覚えてない。
夢は少なかった。起きると外からキュッキュッと変な音がしたのでビビってたんだけど、近所のガキがそいつの家の前でダッシュの練習をしているだけだった、外出禁止だからこんなところでやってるんだな。別に不愉快な音ではないしオレはオレで窓を開けてベトナムのラジオを聞いているわけだし何のつらさもない、それより社会にとってそれほど必要ではない労働が各国政府により規定されてしまったという現実の方がつらい。要するに不要不急の労働(テレワークを含む)という指定が、分別がされてしまったことなんだけど。ただでさえみんながみんな喜んで労働してるわけじゃないのに、お前の労働は不要不急だからやめろとかテレワークにしろとか言われて、それで感染が終息したらヨーシ働けとか言うのか、それが本当につらいよ。つらいとは言ってもおれは無職なので何も変わらない、ただ金沢には緊急事態宣言がでてしまったわけで、行動には支障が出る。今日も本屋にまんが雑誌を注文しに行きたいんだが、今後緊急事態宣言の煽りを受けて店舗閉まったりしたら予約した本受け取れなくなるわけだし、そうなったらどうすべきなのか答えが出てない。まあそういう場合は通販しろよってことになるんだろうけど、通販のシステム持ってない書店とか古書店は死ぬし、邪悪グローバル企業のアマゾンの収入が増えるわけだろ。本当にそんな未来を望んでいるか? そんなことを考え考えインターネットをしていたら、百万石まつりも死んでしまった、表記通り全角数字で書くと、今年がまつりの第69回で、「第70回の記念開催となる来年度のまつりを盛大に開催できるよう検討を深めていきたい」って言ってるんだけど、中止したのに1回にカウントするのかな、変な話だ。
今日は出かけて、まずいつも行ってる神社に行った。ここは完全に開いていた。まあこういうときに神様にすがるひとがいるだろうから閉鎖されてるわけがないよな。それから書店に行ったがここも開いていたので無事に雑誌予約をした、ただしいわゆる時短営業になっていたので、訪れたのが夕方だったら閉まっていたところだった、危ない。それで次に川に出ようと思ったけど、河川敷への道が封鎖されていた。ただし車が通れないというだけなのでおれは普通に自転車ですり抜けられたし、ほかの人間もスイスイすり抜けていた。それでガレージに向かうと完全に開放されていた。普通に嬉しかったので金沢の社会の本とソンタグの本と、あと洋書でイギリスの労働の歴史みたいなのが大量にあったから一冊だけ購入した。ただお金のやり取りだけはトレイを介するようになっていた。外出することについて言えば、おれはもともと無職でただでさえ平日からブラブラしているのだから石川県に緊急事態宣言が出たあとでフラフラ出歩いてても視線の差というものは感じないが、外では意外と公園でガキが遊んでたし、犀川沿いもひとがいたので、みんなもそんなに気にしてはないな。夜、勝手に登録されたサイトからおれの音楽のファンだっていう本物かスパムかもよく分からん外人のメッセージが届いた。こういうメッセージって度々届くんだが、たとえ本物だったとしてもそのサイトには勝手に登録されているのだからログインもできないのであり完全にどうしようもない状態だ。まあでもスパムだと思う、そんなに熱烈なファンが今のご時世インターネット検索のどこにも引っかからないとかありえないので。
セフレこと世界ふれあい街歩きは、オーストラリアのタスマニア島ホバート。こんなレアな土地なのに訪問二回目の場所だ。港から出ると二階建てバスがあって、イギリスっぽいという紹介がなされる。そしてこの番組は今年2月に撮影されたものですという但し書きが出る!! じゃあ、今はもうないタスマニア島の姿なんだね……。港でベラ? ていう若干南国色の魚を見せてもらう、ちょっとカラフルではあるが、普通に食うらしい。そこに並んでいた帆船というものも見たことあるけど、さすがに前回と同じものではあるまい。その船の説明を聞いたりしたがどうやらレプリカらしい。ところで人々はまだ油断しているので、断然ノーシャルディスタンス状態である。道路沿いにはアムンゼンが北極云々を知らせた中央郵便局がある。そして市場では牛乳瓶をリサイクルする屋台がある、タスメィニアは環境に配慮しておりますと言っている。オーガニックで一級品のタスメィニア・ブルーベリーの紹介もある。オーガニックとか好きそう~。どうもホバートには、川や山があって、誇らしい、らしい……。しかしエコバッグに言及し過ぎるあまり弾き語りの女を完全に無視するスタッフめ許さんぞ。ここからホバートの歴史を紹介するのかと思ったら豪華な住宅自慢が始まってしまった。次は古い劇場、こちらも中を見せてもらうことに。これは馬蹄型の劇場と呼ばれるもので、演者と観客の距離が近いのが特徴であるらしい。外に出ると古い教会、ここには入らず、その横にある古いテニスコートに入る。ここではリアルテニスという、屋根や壁にボールを当てるテニスを行っていた。空中戦みたいな雰囲気になるな。寄り道コーナーはブライトン。ウォンバットのベイビーを見る、まあ動物園みたいなもんだな。野犬に噛まれて後ろ足を一本なくしたハリモグラが出て来たので、犬畜生許さんとなりましたね。そんな感じで寄り道コーナーは動物だけしか出て来なかった。街歩きに戻って、古い住宅街へ。家というか豪華な屋敷で、ババアが五ドルで買った暖炉の枠を自慢していた。また、道沿いには地域の庭の手入れに精が出ちゃうひとたちがいた。なんか荒れ地だった土手を一九五一年に手入れし始めたらしい、ミスターリンカーンというバラの自慢。自慢ばっかりだな。グルメコーナーではタスマニアサーモンをジュワッとかやってたけど、よく聞き取れなかったので、一瞬タスマニアデビルをジュワッとやってるのかと思った。夕方だけどオーストラリアの二月なのでまだまだ日が高いという解説が入りつつ海岸の広場に出ると、ブランコを始める前からセーリングやっとったぞと主張するごつい高校生たちがいた。以上です。まあ、普通だな……。