ぐ戒

道具屋に来たつもりが雑貨屋だったんだけど店がたくさんあったので見応えはありそうだなって感じだったのにここはファンタジー世界だったから急かされてしまったしコーヒーポットとかあるのになあと残念がって値段を見たらクソ高かったのでじゃあどうでもいいかとなりとりあえず仲間とふたりで街を出て通路の先へ行こうとしたらそのギリ手前にボスがいたしボコってみたところ図体でかいくせしてスタコラ逃げ出したので持っていた伝説の青い剣を投げたら命中して刺さったので倒すことができちゃっておれはレベルが一だったもんだからもらった経験値で鬼のようにレベルアップしたしその先のトーナメントも地面が抉れるぐらいの猛者がいるのに簡単に一位を取れてしまって地域の代表に選ばれる夢を見た。この夢よく覚えていて、トーナメントが行われた場所はおれが昔通っていたプールだった。正午過ぎの起き抜けには、病気予防絵本を変な絵柄で書いている作家がいてしかも木の表面みたいにボロボロこぼれてきてそこからかわいい絵柄が出てきたのでバカにしたかったんだけど真横に作者がいるためそれもできないという夢を見た。なんだこれ、悪夢か?
起きてパソコンを付けたら鬱状態の熱帯魚を開発みたいな倫理がなさそうな文面と実際の熱帯魚の写真が出てきてたのでゲラゲラ笑ってしまった。いい日だな~。ただ南日本新聞ってものの存在を知らなくて、アドレスのふざけかたとロゴのショボさから一瞬偽サイトかなと思ってしまった。そういう偽ニュース、実際ありそうだもんな。そういう嘘をついて回る奴がいるという事実が一番悪いが。ところで久しぶりに集中的に地元ニュースを読み込んでいたら、山の方の公園に人混みが出来ていた。いわくマイカーで郊外へ脱出して新鮮な空気を吸い、気分転換を図ったとのことだが、それをするなって話じゃなかったのか? 別に新鮮な空気ぐらい家の窓から吸えるだろ。そもそも、郊外に出かけて新鮮な空気を吸う、っていうのは中流階級以上に許された贅沢だし、今はそんな贅沢をしている場合じゃないという文脈のはずだが。
ところで石川県にも緊急事態宣言が出たらしい。よーし分かった、お金の話をしようじゃないか。聞いてるか石川県庁、独自の緊急事態宣言と言われても意味不明だが、金をくれるならいくらでも引きこもってやるぞ。まあただ古書店が閉まっちゃうかもしれないという漠然とした不安はある。とりあえず完全に「権利」が来たなと思っている、もう石川県で労働を半強制されることはないだろう、あのとき緊急事態宣言を出しただろうと床に大の字に倒れてジタバタすることができる。そもそも石川県、自主的にかなりのナイトクラブや居酒屋が休んでいたのだが、わざわざ宣言を出す必要があるのだろうか。とにかくツイッターも持ってないような古書店は店の前まで一度行かないと閉店してるかどうかも分からないのでそれがめんどくさい、いずれやらなければならないので。あっ、川岸で石を拾うのって不要不急ですか? あと、新型コロナウイルスの感染そのものより、感染が収束してから「時は来た!みんなで働いて、日本を建て直そうぜ!!」みたいなメッセージが発信されそうなのが怖い、もうおれたちは働きたくないんや!!
夜中には、アルバムアートのタグ付け問題で永らくこれができたらいいのになあと思っていたことが簡単にできたので楽しかったのだが、本を読む時間は完全になくなった。あと「コロナで社員死亡」が「コロナで全員死亡」に見えて無駄に興奮してしまったね。全員っておれも含んでますか? と思ったら完全に違った。