ぐ戒

パキスタンに来たら当たり前だが言葉が一切通じないし砂っぽくて雰囲気も怖くて市場で売っているものも何ひとつ理解できなかったが店内の様子を見るに日本語ポップがある古書店は日本語が通じそうなので入ってみたら五百円の面白そうなパキスタン本が数冊あったがそのうち一冊はカバーが違うエッセイまんがだったし安い本はないのかなと店員に聞いてみたら宗教上の理由により文庫はありませんと言われるしそうか残念だなと思いながら本棚を探っていたらいつの間にか夜になっていたんで客のおじさんに飲食店を知らないかと質問したらこれまた宗教上の理由で教えられないと言われてしまったからウーンと唸りながら古着コーナーに入るとフード付きでメッシュの服があって手に取ってみていたら若い店員がいいよねそれと声をかけてきてどうやら同僚とおそろいらしいがよく見たらボロボロだったし話を逸らす目的でも改めて飲食店の情報を聞いてみたらいいぜと外に案内されて横倒しになった円盤が乗せてある祭壇に切ったピザみたいな石がたくさん散らばっている通信装置で明らかに電話番号より多い回数石を押してどこかと会話しているという様子を見せられる夢を見た。最初の方はパキスタンなんて絶対分かんねえよという恐怖感があったはずなのだがピザみたいな石を見ているときはそんなことをかけらも考えてなかった。
なんか低所得者が申告するとお金をもらえるようになるよみたいな政府のお達しを見てアザースなめんなよという気持ちになった、それはスティグマを生む生活保護と同じシステムだろ。何でマスクを配るように現金を配れないのかと言いたいが、そもそもマスクも世帯ごとなので個人ごとに差別せずに「毎月、恒久的に」二十万円を配れよ。若いうちに年金をもらって有名な作品を生み出し続けたアンデルセンのような人間のことを思えば、ベーシックインカムを配ることはまったく正しいと言えるし、それで一万人にひとりぐらいの割合でも世界的大作家が日本から生まれるなら安いものじゃないか? 日本に限らずどこでもそうだけど(なぜならベーシックインカムが成立してないので)、文化のために人間を労働から開放してやろうという仕組みが一切出来上がってない。そういや今日はそういう日なのでタンブラーを見たが、またインターフェースが微妙に変わっていて困惑した、まーたマクロ作り直しや。しかもせっかく作ったのにうまく動かなくて作り直しとかしていたら時間がなくなってしまった。
なんかインターネットニュースを見ていたら数学上の超難問が日本人の手によって解決されたがそれを査読するのに何年もかかったみたいなニュースが出ていた。もちろん分からないけど、分からないからと言って投げてしまわず面白いと思えるほどには数学アレルギー治ってる気がするな。ただそういうものを「何か分からないけどすごいぞ」と思っているひとは結構いるみたいだ。だったらなぜその感動を芸術にも向けられないんだろう。答えがあるものだからという理由はありそうだが、その答えが分からないんだろ? あと地方ニュースじゃなくて全国ニュースに石川県の話題があったので、なんだろうと思ってクリックしてみたら、北鉄バスの運転手が近頃のビョーキに感染していたという記事だった。あの運転の荒い北鉄バスがねえ!!! 運休するみたいで、それはそうですかといった感想しかない、むしろ北鉄バスには何度も幅寄せされて何度もクレームを入れているのでこんな状況でも同情する気になれないんだな。
今日は近所の方を回らせてもらった。ブックオフでは新石川県の歴史とエントロピーの本を購入、石川県の歴史の方は、多少線引きがあるという理由で一度買うのをためらったやつだな、でも結局我慢できる量だったし、それ以外はきれいだったので納得して買うことになった。それからいつもの酒屋に行き、何もないな~とか考えてたら買うべきコーヒーのことを思い出したので、いつもは使わない地下道を通って別の酒屋へ向かうことにした。いや、地下道の存在はまったく知らなかったんだが、ここに橋みたいなものがあればな~と思って適当にブラブラしていたら作られたばかりの新しい地下道を見つけたんだった。それで自転車から降りてくださいっていう標識がかかっていたので、へーこんな注意書きあるんだと感心して降りて、自転車を手で押しながら歩いていたら、向こうから鼻歌交じりにチャリを爆走させてるマスク姿のジジイが突進してきた。なんだこいつは? お前ビョーキは怖いのに他人をはねることは怖くないのか?? ムカついたがとりあえず別の酒屋ことやまやに到着、コロンビアシングル500gを購入した。それで帰ってくるとき、中古車屋の横を通っていたら、母親に連れられたどこかの知らないガキがその店の車を勇ましい掛け声とともに殴っていたので、母親は注意しろやと思った。