ぐ戒

ジープで来た子連れのジジイに出会ったんだけどガキは今日の小遣いに三百ドルジジイの方は七千ドル持ってきてるしなんでそんなに金持ってんのと質問したら先祖代々の土地を切り売りしながら生活してるとのことだったのでこれってイギリスの上半分じゃんやっぱり金持ちは運が良くていいですねとイヤミを言ったあと地図を確認したらポートランドって名前の土地だったしここってものすごく有名な都市じゃんと付け加える夢を見た。実際イギリスにそんな街や区域があるのかは知らない。あと、蚊がいたので平手でたたいたらバッタみたいな虫がゴロリと落ちてきたのでヒイッとなったし落ちた先は家族の布団だったが瀕死の状態でまだピクピク動いていたので怖くなって台所に逃げてそこにいた家族に怒るなよと前置きしたうえであんたが使う布団の上でバッタを殺してしまったと告白したらふーんとドライな返事されたしあんなに虫嫌いだったのに全然気にしてないじゃんと驚く夢を見た。まあ家族の中でおれが一番虫嫌いという自信がありますが……。起き抜けには、巨乳の女が来て命の問題を平然と語り出したのでいや赤いジャックはノイズを発生させるのに使うんだよと教える夢を見た。前後のつながりすら分からない。
起きてみたら寒かった、いや寒いというわけではないが、急にずっと十六度みたいな天気になっている。今月の頭には真夏日だとか夜窓開けないと暑くてキツいとか言ってたはずなんだが、この気温差の激しさは何だろう。秋ってそんなもんだよと言われてしまえばその通りなんだが、体は何年生きていてもその秋の気まぐれに対応できてないので、頭では理解していてもな、というところはある。代替気合で何とかなるなら冬になって足がバキバキになるのも気合で水分引き留めとけやって感じになるし。とここでインターネットニュースの東南アジアセクションを見ていたら年中真夏と思われてそうなタイも涼期というものがあるらしく、年末あたりには今の金沢と同じぐらいになるらしい。一瞬ツラそうだなと思ったけどそこが下限なら楽勝だなとも思った、が、おれはそんな気温でも冷え性になるのだし、もしタイに生まれて日本に来たことがないなら普通にその涼期とやらでも死ぬほど寒いとか思ってそう。あと同じタイでミズオオトカゲをおいしそうに見つめる犬の写真を見た。食っていいよ。
なんか出かける前に古書店殺人事件見てしまったので、オイッと思った、別に何ともなかろうけども、これから向かう古書店にも殺人鬼がいるのではないかと身構えてしまうので。それにしても「男性が血を流して死亡していた」「倒れていたのは店員で経営者の男性の兄」 という風な記事内容だったので、誰が死んでいたのかいまいち分からなかった。叙述トリックってやつか? そもそも古書店で殺人事件、というだけで既にエンタメっぽいな。ところで急に気温下がったから体が寒さに慣れてないし出かけたくない気持ちもある。しかし雑誌の予約があるから絶対に出かけないといけない、と思い直して出かけることにした。まず雑誌を予約して古書店へ。道中の犀川はいい感じに草が倒れていた、なぜこれを確認したかというと、石を拾いたいから。それで新竪に行ったけど何もなく、ガレージには岩石図鑑が入荷してたので迷ってから買った。迷ってから、とは書いたが、実際岩石図鑑を手に取った一分後ぐらいに、目の前でオッサンが他の図鑑を全部持っていったので危なかったんだよな。だからと言って対抗意識的に買ったわけではない、なぜなら岩石が好きだから。で帰宅後すぐに汚れていたその図鑑をきれいにした。この汚れも買うのをためらった理由のひとつだが、中がきれいだったもんでね。
ときに日常の話ですが、まじで三か月ぐらいクロワッサンを食っていない、神がおれを見放していると感じる。実際どんなパンでも食うがクロワッサンは名前的なノリもあって鉱物でもあることから、おいおい岩石が好きだからってそっちの鉱物じゃないぞ、好物な好物、だから食いたいという気持ちがかなり強いんだが、その願いはなかなか届かない。無職なのでじぶんでは買わない。夜はコロッケを食べながらセフレこと世界ふれあい街歩きでタイのバンコクの再放送を見た。再放送なので特に感想はないが、この回のセフレを見た直後にストリートビューで確認したからよく覚えてるんだよな。いつからあれやらなくなったんだっけ。あとは北陸新幹線が止まってるせいで石川県の温泉が潰れちゃうみたいな話を目にした。本当にそれぐらいで潰れるならいずれほかの原因でも潰れそうだな。