ぐ戒

コラージュシャツで笑いを取る芸人がこのシャツ欲しいかと呼びかけると客から欲しいというレスポンスがあったのでじゃんけん大会が始まったんだけどおれは下働きなのでシャツの在庫を持ってこいと命令されて楽屋へ赴きどこだどこだと探し回っているとビニールに包まれているとはいえ円柱状のゴミ箱に突っ込まれていたので汚いなと文句を言いつつも回収して会場に戻ると既にじゃんけん大会は大盛り上がりで早く参加しないとシャツもらえないよと煽り気味に呼びかけられているにもかかわらず客がキャーとか興奮しているのでこいつら芸人のくせにアイドルみたいだなと思う夢を見た。まあ実際アイドル化した芸人はいますからね、イベントとかは行ったことがないのでこんなことが行われているかどうかは不明だが。午前十一時の起き抜けには、歌が下手な奴がスライムに変化したので笑っていたけどひとしきり笑ったあとおれが歌う番が回ってきたので真顔になる夢を見た。よく覚えてないな。スライムになるって何? 正午過ぎの起き抜けには、百一ページの本を読んで爆笑する夢を見た。構造が単純過ぎて完全に覚えてない。
なんかベトナムのニュースを読んでいたら腕を切り落とされたみたいな話が出てきたけど、二三日前にもじぶんのところの女児が姦淫されたというウソをついた男の経歴に腕を切り落としたことがあると書かれていたんでトレンドなのかなと思ってしまった。実際トレンドということはなくても、ベトナムの悪いひとの中には腕を切り落とすという選択肢が日本人より多く含まれているってことでしょ。どういう気持ちなんだよ。昔からある様式なのかな。あとタイで、いじめられっ子が同窓会でいじめっ子を殺害したというニュースがあった、これに関しては痛快だというような反応がネットにあり、普段は非常に倫理的なおれも胸がスカーッとしたものだったが、なんでこういう面白いニュースが、普段は面白ニュースを連発している地元タイの邦訳ニュースでは見られなかったんだろう。面白さの感覚が違うのかな。まあおれは人間が大ジャニ、大ジャニってなんだよ、ビッグジャニーズか? 人間が大蛇に飲み込まれたみたいな事件も好きなんで、なんつーか、バランスを取ってだね、みんな報道しろ。政治とかはどうでもいいです。見られなかった、というのはわざわざ検索もした、っていうことなんだけど、その日本のニュースにはタイ側のソースがないため、、事件が起きた土地の名前すら分からないという有様だった。なので、いじめをタイ語機械翻訳して検索したりもしたけど、意味不明の血溜まりしか出てこなかったので、それがその事件だったのかどうかは判然としなかった。
今日は近所の方面にでかけた。ブックオフには何もなく、リサイクルショップへ。ここではそろそろセールが終わるということもあって素焼きの湯呑みを一個購入、今日突然見つけたものだ。本当は別のものを買おうと思っていたんだけど、バチッと目が合いましたので。なかなか良かったのでこの日から使いまくっている。それで、帰り道に酒屋に立ち寄り、いつものクラッカーを購入した。でちょっと早めに帰ってきたので電柱の周りの草を抜いていた、電柱の周りの草は放置すると汚いからね。ゴミ屋敷みたいになるじゃん。電柱の周りとか汚いので本当は草に触りたくもないんだけど、雨が降ったちょっとあとなので汚れがある確率は低いだろうと考えた。エイッと気合を入れると汚れとかどうでも良くなるので、どんどん気合を入れていけばいいのかもしれない。帰宅後はパソコンに真摯に向き合う。というか音楽をダウンロードしまくりってやつだな。というかというか、またダウンロードして聞きたい音楽がたまってきたんだけど、音楽を作るおもちゃでいいものが手中にあるため作りたくもある、どうしたらいいんだろう? 音楽作りながら音楽聞けないのマジで良くないよな。
夕飯を食っているときに見ていた地元のニュースで、金沢のフリースクールってやつが特集されていた。不登校のガキどもが通うような場所で、要するにもうすぐ夏休みが終わるから、子供達に安心を与えようって魂胆らしい。まあそれは自由なんだが、そのフリースクールの壁に「自由とは?」「やりたくないことをやらない自由」という張り紙があったんだよな。なあ、それって労働のことだよな……。ガキに労働のつらさを教えられないなら労働のシステムを変えるべきだろと思っているし、最近の年金の問題もそれに関連している。だって、年金財政を考えると七十や七十五まで働いてもらわなきゃ、みたいな話があるじゃないですか。でもそういうの聞くと、寿命延ばしても労働すべき期間が延びるだけで何もいいことないじゃん、という結論が出てしまうよね。長寿はリスクって言われると、じゃあなんで安楽死は認めないんだという話になっちゃうし、そう考えるとやはり労働は邪悪だ。おれは自殺は嫌いだが、こういう社会にしておいて安楽死の話題を避けるの無理あると思う。夜中はびしょびしょの素焼きのコップにお湯入れてすぐさま乾く様子を観察していました。