ぐ戒

学校かどうかは定かではないが会議室みたいな広い室内に長机を長方形の輪になるように並べてみんなが部屋の中心を見る形にした場所で自習となったし仲良しと隣り合わせになったのでよっしゃ遊びまくるぞと気合を入れていたら先生がいないからかなぜか嫌われ者の市長が見回りにやってきたしテーブルの中に遊び道具を隠して代わりにボロボロのノートを出したところちょうど市長もおれの背後の位置まで来たので見ますかと小説の書き方研究を提示したら思いのほか誉められたんだけどそこでチェックが終わって仲良しの人間は得をする夢を見た。おれだけチェックされたの何だよって感じだな。あと、萌え四コマ雑誌を読んでいたら最近は不遇な作品が多くて単行本分も掲載されずに打ち切りみたいな展開も多いんだけど四コマ形式ですらない雪山で遭難する作品はまんがの枠に沿って雪を掘り続けるというトリッキーでシリアスな内容だったため今月号で打ち切りが決まったししかも残った作品を読む時間がなくてしょうがなくパソコンで読もうとしたけど風情がないためやはり無理やりにでも時間を作って雑誌の方で読んだら巻中カラーが若干パワー不足であるという夢を見た。これは記憶がまだらだけど雪山遭難のまんがはダメだと評価していたにもかかわらず良く覚えているのでちょっと変。起き抜けには、小さな音で星型の光を表出させて反射と増幅を繰り返していたら敵が倒れたのでチョロいなと喜ぶ夢を見た。きれいっぽい夢だけどまったく記憶にない。今日の夢は多めだがそれでもまだなんか思い出せそうではあった、ではあったのだが無理だった。
起きたら雲の様子がヤバそうだったので即パソコンで雨雲レーダーをチェック。すると今日の雨雲はどことなく細長い、これはひょっとしたら出かけられるかもしれんなどと期待を高めていた、しかしながら空気がぬるっとしてきた。なんだこの妙な質感の空気はなどと考えつつ、敦賀湾で大量に発生する雨雲を罵倒していたら、突如スコールみたいな雨が叩きつけてきた。いや、この表現は正確じゃないな。まず明らかに大粒だと分かるレベルの雨がボタボタッと来たので家中を駆け回って窓を全部閉めていたんだ。そしたら最後の一枚を閉める直前でさっき書いた叩きつけるような雨になったってわけだ。おれの野性は抜群じゃないですか? まあ、雨を憎み過ぎているが故に雨の動向に敏感なだけと言えばそれまでだが。そしてその強烈な雨は瞬く間に止んでしまったのであった。
まあ止んだなら良かろう、出かけられるしな、と安心していたのだが、そうしているうちにまた空が暗くなってきた。こいつら、希望を持たせておいて叩き落とすつもりだな?! こいつらというのは雨雲のことです。しかしこういう状況になるとムカムカしてきちゃうのがおれの悪い性格で、本当に悪いのだが出かけることにした。だってこのまま出かけずにいて結局雨が降らなかったとかだとおそらく二倍ムカつきますからね。そういうわけで雨が一滴でも降ったら空を死ぬほど呪うつもりでお外へ。念のため近くを回ることにし、ブックオフとリサイクルショップへと足を運んだんだけど、特に在庫に変化はなかった。それはまあいい。リサイクルショップでは目の前でルービックキューブが売れてしまった、これは買おうかなと一瞬迷ったものだったが、赤の部分が下品なピンクだったのでやめたんだった、そしたら速攻売れた。いや適量あるからいいんですよ、これもまあいいんだ。良くないのは雨だよオメーだよ。家に到着する前に降ってきやがったのでせっかく無事だった身体が多少濡れてしまったんだよ。アホかよ。天空は滅べよ。
帰宅後はコーヒーを作ったんだけど、どのコーヒーも中途半端に余っていたので、それらをミックスして抽出した。当然、謎の味わいが生まれてくる。それでもまずくないってないのはさすがおれだなーなどと気前のいい自画自賛をしてグイッと飲み干しておいた。あとはネットレーベルを掘っていたんだけど、こないだあまりにも気持ち悪くてアドブロックしたビッグペニスジャケが再びアップロードされていたのでゴキブリっぽいそのしつこさにイライラしてしまった。原因はなんだよ、ひょっとして消されたのか? アーカイブオルグは自作音源ならよほどのことがない限り消されないと思うんだが。まあ多分、モザイクかけられたのが気に入らなかったんだろうな。別に閉鎖空間でペニスを出すのはどうでもいいのだが、おれがネットレーベルを掘っているときはペニスを見ることは想定してないのでやめてほしい。ちなみにライナーノーツのロシア語を機械翻訳したら「さて、ペニスの写真をリリースの表紙として使用する恋人の2回目のリリース。」と書いてあったので意味はまったく分からなかった。夕飯時、NHKで、大雨で壊れた高速道路を空撮した映像に「高速道路も……こーんな状態」ってナレーションがついていたけど、いやちゃんと説明しろやと思って笑ってしまった。ちょっと不謹慎だよねこれ。