ぐ戒

個人情報を握られて脅される悪夢を見て午前八時に目が覚めてそれから冷房を付けてまた寝たので夢は覚えてない。なんなんだろうな。でも個人情報を握られるのは怖い。多分こういうのってネットの話だと思う、現実世界だと個人情報を握られるだけの人間関係すらないので。正午過ぎも三回ぐらい目覚めてはすぐ寝るを繰り返したのでゲームっぽい夢の感覚はあるが全然思い出せなかった。悔しい思いをしましたね。全部暑さのせいじゃん。
なんかインターネットニュースを見ていたら動画ニュースでおれのボロボロになった部屋着みたいなものが映ったのでちょっと興奮したんだけど、その後すぐやけどの患部の映像というグロいものが出てきたのでびっくりしてウィンドウを閉じてしまった、そういうものを出すなら出すって書いておけよ。なんで日本のメディアは死体画像なんかモザイク付けても出さないのに、こんなやけど痕の映像はモザイクなしで見せてくるんだよ。どこに何の配慮をしたりしなかったりしてるんだよ。そのニュースの本筋というのは、愛知の学生の風習として火の付いた松明を振り回していたら服に燃え移ったので先公どもが「罰が当たった」と表現したところ別の意味で大炎上、という話だったが、いやその前に学生が松明振り回す伝統ってなんだよ。組体操とかより段違いに危ない気がするんだが、なんでやらせているんだろう。こんな危険なことして教育に大切なものが得られるのだろうか。まあしかしこういうニュースでゲラゲラ笑うことができない程度には窮屈ですね最近のインターネット。みんなして不謹慎なネタで笑っていた頃の楽しいインターネットはどこに行っちまったんだろう。社会から逃げてきてインターネットで小さな村を作り細々と暮らしていたら、現実世界のイケてる奴らが「お!ここいいやん!」と言ってズカズカ入り込んできて、ついには倫理を叫び出し現実世界と地続きにしてしまったので、おれたちには逃げ場所がないんだよな。イケてる奴らが過ごしやすい島を見つけてそこに移住すればいいのに。インターネットぐらいはおれたちの自由にさせてくれよ。一方タイでは宝くじに当選したのでその金で家を買い、さらにその家で無料覚醒剤パーティーを開いて逮捕される若者の話が掲載されていた。福祉じゃん。
あとはパブリックドメインの面白い話が載っていたな。アメリカの著作権法はちょっと難しくてよく分からないんだが、一時期に刊行された本は別枠の著作権になっていてひっそりと早めに切れていたので、今それをいろんなひとたちが無料でダウンロードできるようにスキャンするなどしているらしいという話だ。それぐらいならばどこの記事にでもありそうだが書きぶりが面白い。"ポピュラーカルチャーのほとんどが少数の企業によって所有されている世界において、パブリックドメインの創作物は本当に重要です。"と書いてあるんだ。ここまではっきりと占有されているぞと語られているのもめずらしい。"あなたはパブリックドメインの書籍を無料で読んだり、自身の創造物に許可なしで利用することができます。また、誰かがパブリックドメイン作品の電子コピーを公開すれば、著作権のある作品よりもこの世から失われてしまう可能性が低くなります"とも書いてあった。確かにそれこそがパブリックドメインの生命だし、著作権の切れたものを本気で楽しむことにより実質的にはその本の寿命を延ばすことにもなるというのは意義深く楽しいものだ。そんなパブリックドメインですが、日本は政府が意味もなく死後著作権保護期間を五十年から七十年に延長したため、我々は今後二十年新しいパブリックドメインを楽しむことができなくなってしまいました。世界標準だから上げるとかマジで意味分からん。誰のために著作権の保護期間を延長しているのか、これだと答えられないだろう。いや遺族だと答えるんだろうけど、なぜ遺族が七十年も守られるの? 謎過ぎる。単純に読むにしてもコラージュするにしてもパブリックドメインにはお世話になりまくっているから、日本が国として著作権保護期間を無駄に二十年延長したのは普通に文化の破壊だと思っているんだよね。
今日は近所のブックオフに行って、セールでなんか持ってる本な気がする、でも今買わないと絶対に売れる、多分持ってないだろ、エーイと思って買って帰ったらやっぱり持ってる本だったので大暴れしてしまった。本当につらい。なぜこのようなことになるのか、おれは普通に生きているだけなのに。しかも、持ってるのを忘れて買ってしまったという、老人にありがちなエピソードでもない、あるかもしれないと思いつつおれの運を信じて買ったら、見事に悪い方の運が流れ込んできてしまったという感じなので余計に腹が立つ。久しぶりにムカついて部屋をウロチョロしてしまったが、コーヒーをいれるのに集中力が必要なのでだいたい十五分ぐらいで終わりにしておいた。あの本はいい本なのでどこぞの馬の骨にノリで買われるぐらいだったら同じ本と分かっていてもおれが買い占めていたということにするからいいんだ。お前らなどにいい本は渡さん!!! ちなみに今日、少年ガンガンの発売日だったので感想を書く気満々だったんだけど届きませんでした。お盆のラッシュに巻き込まれたのかもしれないね。ネットで確認すると、ぼくのまんが雑誌はまだ山梨県にあるらしい。明日も届かないかもしれんな。