ぐ戒

古書店かもしくは大量の本に囲まれていて一冊だけはみ出しているみたいな夢を見たはずだが詳しく覚えてない。パターンに入るとずっと思い出せないからな、しかもよく見るために思い出せない夢の筆頭格こと古書店の夢だ。ラーメンどんぶりにウインナーがアホみたいに大量に入っている夢も見ていて、こっちはしっかり覚えているんだけど、確かにアホみたいにウインナー食ってみたいという欲望はある、そんなことは生まれてから一度もしたことがないが、やったら体がおかしくなるんじゃないだろうかという気もしている。起き抜けには、訃報だから強くは言えないが名前の一部だけ英語にしやがって許さんぞと思う夢を見た。誰のことだろう。内田裕也? ファッキンは名前じゃないよな。
外を見ると晴れと曇りをすばやく繰り返すほど雲の動きが早く、気温は低い。こういう天気だが絶対に出かけなければいけない日だったので天気頼むという祈りを捧げていた。天気予報は役に立たないのでおれの祈りをだな。それからインターネットニュースを確認したんだけど、今日は随分と荒々しい出来事が多い。そんな中でもテレビの公式書き起こしが荒れてるというか荒れた内容だった、なんか亭主関白の夫に妻がキレて背中にアイロンを当ててジューと当ててスタジオ大爆笑みたいな。それってDVだろ、なんでこっちのインターネットの阿片窟みたいな場所じゃなくて、ポリコレの王冠を戴いたテレビの中でそんなエピソードが笑い話になっているのか。だって逆にしてみたら、いかに妻が無能でも夫が手を上げたらハイDVってなるわけでしょ。そういう価値観をテレビでばらまいているのに、一方で妻から夫に対する暴力は笑い話にして、皆さんは真似をしないでね~みたいなことまで言ってるのはどうなの? ちょっと前には寝ている夫に腹を立ててハンマーで殴った上熱湯をかけて殺した妻が逮捕されてたじゃん。おれはDVに怒っているんじゃないんだよね。一方のDVだけ騒ぎ立ててもう一方は笑い話にする業界にムカついている、それだったら両方共笑い話にした方がいいじゃん。それはともかく、下校中に突然鉄塔に登ると言い出した女子中学生がそれを実行に移して感電死、というハジけたニュースが飛び込んできたのでテンションがマックスになってしまった。死因が感電死なら落ちて死んだわけじゃないんだな。別に自殺ってわけでもなさそうなんだが詳しく説明されてないのでどういう考えだったのかも推測できずただただバカみたいに思える。東南アジアのニュースみたいにこういうものを詳しく解説してほしいんだよね。おれが得するから。
そろそろ出かける時間になったなと思ったんだけど、ふとした記事で新聞社がなぜか廃墟じゃなくて廃虚という表記を使っている現場に出くわした。なんでこんなことしてるんだと思って辞書で調べても出てこない、謎だな間違いかなと調べ続けていたら、そのうち答えが出てきた、墟の字が常用漢字表に掲載されてないから、代用として「廃虚」を使ってるらしい、変な交ぜ書きルールよりは歴史ありそうだ。いや交ぜ書きはやめろ、「きょうだい」っていうクソみたいな表記もやめろ。変だなと思ったのは朝日の記事を見たからなんだけど、検索結果だと「廃墟」になってるし、わざわざ直したのか?でも別の朝日の記事だと「廃虚」じゃなくて「廃墟」なんだよな、法則性が全然見えない。厳密には何かあるのかそれとも適当なのか。しかしいよいよ調べる項目も尽きてきたと思われた頃、ついに「廃墟マニア」と「廃虚マニア」が混在している記事を発見したので、使い分けが適当だという結論に落ち着いた、雑な言葉遣いやめろ朝日新聞!!! なんで朝日新聞が廃墟と廃虚を雑に使い分けてることを調べるのにこんなに時間を使わなきゃならないんだ? 麻生を叩くために未曾有にルビ振ってる暇あったら「廃虚」の雑な使い分けやめろ朝日新聞!!
今日はたんぽぽをめちゃくちゃに引き抜いてから出かけた。街の方面ではまずガレージに行ったけど特に何もなし、なので予定通りデパートへ向かう。ここでは商品券を使ってインターネットの知り合いの本を受け取り、帰りにマンションの古書店でしばらくこもる。ついでに買っておけば記憶によく残るだろうというわけで、同じ時期ではないが歴史ものの文庫を二冊買って帰った。ただ買ってきた本はすぐさま読めなかったんだよな、帰ってきて即酒を飲みながらストリートビューを始めてしまったから。でちょっと寒くなってきたのでエアコンつけよと思ったら、なんとリモコンの電池が死んでいた。これは電池大臣から電池をもらうことで解決。続いて話題のニュースを見たら、黒人の住む地域の葬儀が陽気でダンスなんかもやっているとのこと。陽気な葬式とかは確かに楽しいんだけど、じぶんが死んだらこうしてほしいとかは一切ない、なぜなら死んだらどうでもいいから。だから、どちらかというと死体をご陽気に扱っても怒られない社会であってほしいと思う。