ぐ戒

やや夜になった近所の潰れた電気屋の前を移動中に複数の中学生男子と競争みたいな感じになってそれには勝利したんだけど家に忘れ物をしたことに気付いたから結局引き返して負けてしまう夢を見た。これは度々夢に登場する、近所の潰れた電器屋がある十字路だ。なぜ度々登場するのかが分かっていないが。十一時半の起き抜けには、アドバイス通り昼間なのに明かりがついてなくて暗い店に向かったら中年の痩せ型のおばさんが待ち構えていて結婚のための百の質問を見せてきたので確かに前情報と同じで項目が多いなと思った頃には冷やかしというテンションで逃げることもできなそうだったのでわざとソワソワしてお金を下ろさないといけないと言いコンビニの位置を聞いて店を出るやり方でまんまと逃げおおせたしヤバい奴だったなと身震いする夢を見た。出たとき、日本じゃないだろっていうレベルの荒れた町並みが広がっていたんだが、この先をどうしても思い出せなかった。正午過ぎの起き抜けには、目が覚めたので寝ぼけながら本宅に向かったらおれ宛の荷物が届いていたのでテンション上がって離れに持っていったんだけどよく見たらセロハンテープしか貼ってなくておれの名前などどこにもないしこの袋も百均のもので中に入っているものも百均グッズっぽい軽さだったのでまた本宅に戻って玄関に置き直し再度戻り速やかに寝るということをやってたら家族に眠いでしょと言われたんで寝返りで応答してたらそのうちに夢を見て二十の丸い紋章が見えたんだけどいよいよ夢の内容になるぞというところでまた話しかけられてイライラしたのでどっか行けと怒って再度眠りについたら比例の比の字が篆書みたいにグニャグニャになっていく夢を見る夢を見た。この夢、十一時半に一回起きたとき家族の部屋から大音量でコンポが鳴っていたのでドアを閉めに行ったという経緯があり、その記憶をストレートに引き継いでこの内容を見たと思われるけど、夢の中で夢を見たりおれ宛の荷物があったりめちゃくちゃリアルだったので起きてしばらくするまで夢だと気付かなかった。でもあるはずの荷物がないのでさすがに気づくよね。あとはゲームの夢を見たはずなんだが覚えてないな。
いつも朝、じゃなくて昼起きたときはラーメンを頂いているんだけど、それを食べながら世界のニュースをテレビで見てたらトンガのカヴァがオーストラリアで輸入制限かかってるって話が出てきた。でも同時通訳が悪くて、いやあれは同時通訳ではないはずだが、とにかくその通訳の舌が回ってなくて、アボリジニがなんだっていう話がいまいち聞き取れなかったんだよな、なんで輸入制限されてるんだろ? トンガ・カヴァ・ポリネシアで検索したけど見つからなかったしめんどくさいのでやめた。そこまで知りたいわけじゃないんで。ところでニュースと言えばスクショ違法化みたいな流れが最近話題になっている。このまま雑なダウンロード違法化になっちゃうのかねえ、非常に良くないなと思って記事を見てたら甘利明の名前が出てきて、こいつか~となった、こいつTPPで著作権の保護期間を七十年に延長した人間のうちのひとりなのに知的財産戦略調査会長なんだな、まあ著作権に関してなんでも規制するという態度は一貫しているが……。とにかく、まんがの偉い団体が今回のダウンロード違法化に関する著作権法改正案について反対や修正を求めているのは心強いんだけど、これに反対しといて、七十年に延長された死後著作権保護期間は黙って持っていくのは許せないという気持ちもある、そっちにも抵抗してほしい。著作権法第一条の「文化的所産の公正な利用」、「文化の発展に寄与」とはなんなのか、ということを問い続けて生きたいんだよね、我々は文化を制限されてばかりじゃないか。おれはベルヌ条約の最低限著作権保護期間の五十年も長いと感じている。五十年も一体誰の何を守ろうというのか? 国の利益ぐらいしかなくないか? 散々言われている通り、著作権は作者に渡る金銭を確保してそれで創作意欲を刺激するのが目的なのだし、その作者が死んで五十年も誰の権利を守るのかっていう大前提がありつつ、さらに死後作品が刊行される率が総量に比べて極端に少ないので、結果的に読者を獲得できない、つまり業界的に言えば本が死んでいくという状況だ。死後作品が刊行されない作家の遺族にとっては著作権などまるで意味がなく、一冊しか刊行されずにしかもあんまり売れない作品の遺族にとっても恩恵は極めて少ない。まったくないか、もしくははした金を受け取ることより、パブリックドメイン化により少しでも多くの読者を獲得して、なんちゃら先生の作品を読みました、感動しましたっていう言葉を受け取る方がいいんじゃないのか? そりゃガバガバ受け取る遺族もいるんでしょうけどそんなのはレアケースもいいところなワケだし。よく、作家が死んだら、作品は生き続けるっていうけど、どこで生き続けるかと言えばそりゃ読者の中で生き続けるんだし、刊行されないかされても一冊だけみたいな作家は、肉体が死ぬと同時に作品も死ぬんだよ。それで七十年後、PD化したあとに作品を読んでも、それを受け取る直接の遺族、作家を直接知る遺族は全員死んでいなくなってるわけだ。おれは個人的には死後の評価なんかどうでもいいと思っているが、著作権が大事って思ってるひとの大半は死後の評価について意見があるひとだろう、そのひとたちがこういう結果を望んでるのかって話なんだよね。
確認したら明日午後の予報は晴れっぽい。今日は出かけるつもりがもともとなかったが、これで意思を固めてしまった、じゃあ今日は出かけなくていいや。それでベトナムニュースを見てたら教師のバイクから韓国語が書かれたパイプ洗浄剤をミルクティーかカルシウムの粉末だと思ったガキどもがそれをパクって飲んで全員隊長を崩したと書いてあったのでゲラゲラ笑った。いろいろ変なんだが、まず、ミルクティーかカルシウムの粉末だったらダイレクトに食うのか? どういう価値観なんだよ。どういう価値観かと言えば、カルロスゴーンの謎変装もどういう価値観の下で行われたか全然分からないんだが、なんか弁護士がユーモラスでいいという考え方もあると語っていたので、公式に笑っていいんだと思った、指差してゲラゲラ笑ったのは間違いじゃなかったんだ! てっきり弁護士だから、笑うな、名誉毀損だぞぐらいのことを言うのかもしれないと考えていたので、ユーモラスとか言ってきたのはすごく意外だった。ところで昨日その変装保釈の中継見てたら女のリポーターが「今警備員が出てきます……えっ? ゴーン被告じゃない?!」みたいに興奮してて、これも面白かったんだけど、こいつ敬語を使うべき場面でもテンパったらタメ口になる奴か、家族の同類だなとも思った。家族は敬語を使うべき相手に「うんうん……そうなんだ~」って相槌を打つので怖いんだよね、天皇陛下に叛き奉りそうで。
今日は家に引きこもって古典を読み、挫折した数学の本を再開して、また読み終えた数学の本もチラ見した。デジコこと国立国会図書館デジタルコレクションのここ一年のインターネット新規公開分って三十件ぐらいしかないんだなあと悲しい気持ちになっていたら、その中のひとつに石川県モノがあって面白かった、面白かったが内容は町名を記しただけのもので、しかも主要な町の名前、いやその当時は村か、その名前しかなくて小字とかが書かれているわけではなかったので、読んで面白いということはなさそうだった。しかし、デジコを公開開始日で区切って見てるけどインターネット公開資料がマジでここ数年ほとんど増えてないんだよな。かなり悲しい。あと、「ホンダ、英国から行かないで!」ってイギリス人が垂れ幕を出していたニュースを見た。これってかなり違和感ある日本語なんだけど、多分自動詞だからだな、「英国から出て行かないで」なら違和感ゼロだし。ここまで遊んでいて、気付いたら部屋着のズボンが破れていた。昨日破れに気付いてたら昨日中に物色してたんだけどな、困ったもんだ。まあいいや、なんとか土曜日ぐらいまで我慢してもらおう。おれはノーダメージジーンズを買っててもすぐダメージジーンズになるし、いっそのこと岩山に住んだ方がマシなのかもしれない。とにかく破れ可能性のないズボンだと思っていたのにわけ分からんところが破れたのでひどく面倒だ。