ぐ戒

家族が出かけようかどうしようかってうろちょろしてていつまでたっても出かける気配がなかったのでそれに同行するのかどうかはもう忘れてしまったが暇をつぶすために勝手口から出たり入ったりして広大な草原と舗装道路の境目のまったく守るものがないのに立っているブロック塀やそれに沿うように流れている深い溝さらには自分の出てきた方向へと上がってきている坂道そのまったく中間に出たりしてたけど家に戻って一息という段階で自分の部屋に行こうと思ったら空中に板があるだけの全く支柱のない不思議で不安定な階段じゃないと家の二階にいけないので怖いしあまつさえ階段を登り切った直後の板は30cmぐらいを残して面積的にはみかん箱程度に穴が空いていて吹き抜けだというしこれは酒に酔ったまま階段を昇ったら転落しそうだなって思う夢を見た。この夢は非常にクリアに覚えている、現実だったんじゃないかと疑うほどだけど家の近くにはそんな風景もないし家の構造も全く違うから夢だと分かる、むしろそれさえなければまるっきり現実の出来事だったと言っていいぐらいだ、酒を飲んだらこうなるって考えるくだりとかリアルすぎて引く。
もうブームは過ぎ去ったけどなんとか死亡カルタみたいなのが流行ってるときにほんとうに芸能人が死んでてそっちに対しては沈痛な面持ちを取りながら死亡カルタはウヒヒ面白いって反応する空気が生まれたのでめちゃくちゃ笑った、死亡という意味を軽くしといて現実の死亡には重く対処するなんておかしすぎるし、ちゃんと(実名)死亡カルタを、遊んでいる奴らは作るべきだった、死に対して軽い態度をとることは全然悪いことじゃないんで、それに一貫性をもたせたら余計に面白いはずなんだけど、なんかそのへんが曖昧なんだよね、横山やすしが死んだ時のことを思い出せや。これは、おでかけてしても麦焼酎と菓子以外何も買うべきものはなかったおれがなんとか日常を拡大解釈しょうと頑張った記録です。
酒を飲んでタンブラーを楽しもうと思ってたらタンブラーが落ちてて何も出来なかった。
買うべきもの、で思い出したけど大前提としてビッグガンガンを買って読んだんだったな、感想書かないから忘れてたわ。お菓子作るまんがは打ち切りっぽかったですよね、趣味が出過ぎてたのかな。それで買ったものはなかったんだけどブックオフで、前々から気になっていた加藤ミリヤの小説を立ち読みしてきたんだった、第二作を発表とか書いてあったからね。結論から言えば、行空けが異様に多くてライトノベルを馬鹿にできない感じだった。場面の転換や極端な時間の推移あるいは奇をてらった演出など、小説として行を空ける理由は様々あると思うけど、あんだけ乱発してるのは単純に時間の構成を念頭に置いた文章の構成ができないだけだと思うし、よくあんな作品で芥川賞狙えるとか言えたな、芥川龍之介の価値を勝手に落としてんじゃねーよ。なんだろうなああいうの、文章の中で時間の推移を構成できないから、今現在の状況(場面)を書いて、行を空けて、また次の時間の状況を書いて、また行を空けて、みたいな感じ、アニメじゃなくて紙芝居だったみたいな感じかな、紙芝居だよあれは。あれで第二作出すのかよ、結構売れたってことだよな、売れてないと第二作は出さないでしょう、それとも幻冬舎の偉い人が加藤ミリヤのファンだから赤字でもいいやとか思ってるのかな、まあ芥川賞狙えるとか言ってた様子から見るとそんなオーラはひしひしと伝わってくるけどね。