ぐ戒

昔の部屋にみんなが引く内容のメモを取りに行く夢と凶悪殺人犯が亀甲縛りの筋肉ダルマな状態で警察に逮捕される様子が生中継されているのを見る夢を見た、筋肉ダルマの方はなんとなく覚えている。メモの方はそもそも引くっていう理由で内容が端折られてるので思い出しようがない。でも全体的に見たらマイナスなイメージだな、ほとんど寝坊に近い時間に起きてしまったことからショッキングだったことしか覚えてないという可能性もあるが。
他人が昼間っから酒を飲んでいるという状況を聞かされながら別に無理して飲む必要はないなと判断し空を見るとさすが気象庁が晴れでしょうと予報しただけあって曇っている。それでもまあ、雨が降ってるわけでなし、用事がなくてもブックオフへでかけようというもの、そんな土曜日に何も収穫がないとは。遠出したついでに怪しいコーヒー屋に勇気を振り絞って入ってみたところ休みだったのでこれも収穫がないと評してよさそう。というか、「お気軽にお入りください」って書いてあるのに営業時間も定休日も書いてないし、土日が本当に休みなのかどうかもわからないし、物売る店で土日休みってのもよくわからないし、わからないことだらけだった。一応玄関に佐川メール便でカタログが届いていたから潰れてるってことはなさそう。それより平日にまたこんな中途半端な場所へ来なきゃならないってのが面倒だしむしろ収穫というより重荷をしょわされた気分だよ。楽しい土曜日のはずなのに。
ホント楽しい土曜日のはずなのにだよ、タンブラーしようとしたらなんかストップしてて全然できないし、土曜日なのに読むべき雑誌もないわけじゃん、その上コーヒーをドバアとこぼしてしまった、これが痛い、これでつらい気分にとどめを刺された。死んだような目をして、コーヒーなのでタオル的なものを乾拭き以外で使うわけにもいかず、ティッシュで拭き取っている空しい背中をまるでじぶんで見たかのような絶望を味わっていた。なるべく何か別のもののせいにしたくなかったのでずっと床を拭きながら「おれが悪い、おれが悪いんだ……」と呟いていたし、それをじぶんの耳で聞いてより一層絶望がました感じだったし、寝る時まで何もいいことなんてなかったよ。