ぐ戒

ヒゲの濃いイタリア人みたいな日本語通じなさそうな友達と一緒に、もちろん日本語で話しながら酒を飲んでるバーは暗い雰囲気のL字型の店内で、要するにL字になるように内側に壁が大胆に出っ張ってて、その出っ張りを左斜め後ろにする形でカウンターに友達は座ってるんだけど、そのカウンターも当然店のママを囲むように端では壁に接着するように直角に曲がってる訳で、その端の方の特に暗い場所でじぶんは飲んでいるという位置柄、土地柄みたいな感じで、位置柄、友達も見えればママも見えるし店の入り口も見えるし、内側に大きく出っ張った部屋の不審な一角、一角というより大部分だけどそれも見える訳で、その出っ張りにはひとが十数人は乗れそうなでかいエレベーターが仕掛けられており、ウィィンと開くと内部は奥行きも高さもあり店内の暗さに反して猛烈に明るく、二階が遊園地になっているからという恐るべき短絡的な理由で、その奥行きの中には金銀の、場違いとしか言いようがない安っぽくも絢爛豪華な装飾が施されており、今家族連れを、人間の身長の二倍ほどはある巨大なウサギや何か可愛らしいと主張したいらしい巨大な動物の着ぐるみが取り囲んでいる状態の中、サイレンも鳴らずに赤色灯だけが回るような仕掛けが発動したかと思えば、この時点でジントニックを瓶のまま二本飲み干したなと確認しつつ、その赤色灯が発動したかと思えばエレベーターの中央に縦に通っている鉄の棒をシュルシュルと緊急の用がありそうな消防隊員が滑り降りてきて入り口の方へはけて行った挙げ句、何事もなかったようにエレベーターの扉が閉まるのを尻目に飲み直そうと思ってブルーハワイを頼んだらまた瓶のまま出てくるし、じぶんでコップに注いで飲んだらいきなり店が停電、そりゃ二階で電気使い過ぎだからだろという結論が出つつも、何故か和室にあるような電気の紐を手探りで探すじぶんがいて、しかも一度紐を引き損ねてブルーハワイの中に落としてしまったのでブルーハワイは途端にまずそうになるし、紐は青くなったまま振り子運動を続けているしで「えー」ってなりつつも電気の紐を引いたら電気が付くどころかいつの間にか背後に回られていた父親に背中の産毛を一本ずつ抜かれていて、今はだめだ、今は絶対だめだと叫びながら目が覚めた。
そういう夢の内容を途中句点無しでお届けしました。というか大体の夢日記はその気持ち悪さをよりリアルにお伝えしつつ様々なものを隠蔽するために句点ほぼない状態で書かせていただいております、誰に対しての敬語だコラ。
別にイタリア人じゃなくて欧州人でよかったんだけど今日食ったイタリアのスナックが絵面のまずさに反して結構うまかったので敬意を表しているようなものだった。