ぐ戒

kkshow2008-03-31

  • Ben Baruch "The Complete Recordings 1949-50" (2CD)
  • Trevor Wishart "MAchine"

Ben Baruchはポーランドに生まれ幼くしてベルギーに移り住ぬ活動の拠点としていた歌い手で、本名はYitshak Jacques Zaludkowskiらしい、詳しい情報を調べているのは好きだからだけど、CDの体裁は2CDのケースで収まるところを1枚入りのケースに1枚ずついれてあるため無意味に太い。ブックレットも薄いのが異なる内容で二冊ついている。顔も、ジジイになった時と若い時の写真が載っていて若い時の写真は厳つくてかっこいい。ブックレットにはもととなったLPボックスの奇麗なピクチャー面が印刷されてる。内容はリマスターのかけらもない、いかにも古くさい感じでノイズの混ざっている素晴らしい音質で、少しかすれて情緒にあふれた演奏をバックに、多くユダヤ人が用いるイディッシュ語等で歌唱しているがその声の低さ、太さが実にかっこいい。これは好みの問題だが異様にかっこいいため体裁がでかいことを忘れてしまっているぐらいかっこいいが、そういう個人的感情を抜きにしても単純に理解できる言語での歌唱ではないため楽器的な印象が強い歌唱は他の演奏を妨げず整然と引き締まった流れを作り出している。ちなみに2枚組と言ってもほぼ一枚、一枚+10分ぐらいの収録時間。
ウィシャートの作品、これがファーストリリースだとされ、制作してからしばらくはリリースされることがなかったという30年以上前の作品、Machine。大学で多くのボランティアに発声をしてもらい制作し、おそらくその大学のレーベルから後年出されたという、3LPボックスからの抜粋収録。抜粋と言っても曲的流れがないので抜粋という感じはしない、曲的流れがないというのは主に楽器を使っておらず、規則的に学生に朗読させたその声の変調と機械音の変調それにホワイトノイズとラジオノイズを加えたような無調音楽で、アナログな電子交錯の沼から機械的なうめき声が聞こえるような、趣旨は学術的であるかもしれないが純粋に頭のおかしい作品。朗読させているのも文章というよりは単語、しかも機械に関する単語でありさらに抑揚がなく、無調であることの静かなる恐怖をひしひしと感じる強烈な作品。

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そのような楽しいCDが沢山届いた、訂正2枚も届いたのであり大変ウキウキして吐いたがゲロゲロ、吐いてないけどウキウキしては、いたが、その上さらにコミックブレイドの発売日ということで読み込もうか先に本屋に行こうかなんて考えてるうちに時間は過ぎ去っていく、そもそも起きたのはバイト先からの謎の電話、先日カードで買い物していったあいつの買った商品全部教えろというミラクルな記憶力を試される電話がかかってきたので寝ぼけてかなり不機嫌な声で鏡月とー、とかって答えてて後で電話切った後にそのことに気付いてアッひょっとしたら不機嫌だって心配されたんじゃないかしら……ドイツのおじいさん元気にしてるかしら……などと世界名作劇場のお嬢様みたいな思考に陥った上でのCD開封やらなので非常に考えることに関してうまく考えられてないので出掛けるかCDを読み込むかの逡巡で20分ぐらい使ってもう昼、全開みたいなことになってたまるかということでCDを読み込ませつつ出掛けるというスーパーコンピューティングな結論を弾き出して急いで本屋へ行って帰る。珍しく雨が降っていなかったのが幸運、財布も忘れなかった。常に財布のことを書いておかないといつか忘れる気がする。
というわけで帰宅して昼食後にコミックブレイド閲覧。いつも掲載作品を思い出せなくて、何回も雑誌を開いては置いて日記を書くのがめんどくさいので目次を携帯のカメラで撮影してパソコンにメールで送った。完璧。どう見てもバカのやり口。巻頭カラーはパカランと読むのかパカルンと読むのか分からない作品で競馬でバトルするやつ。早い話がマリオカートの邪魔合戦みたいなことを競馬の馬上でやるといった具合、絵はまあまあ奇麗。どうにも扇情的な部分が多いけどそもそも馬というのが扇情的な部分の最たるものなのかどうか、おれが気に入らないのは原案とかいうわけの分かんない立ち位置にいるクロノナナエ。あれでお金いくら入ってくんの。その次が猫ラーメン、どれだけネタがないのブレイド的に。というか最終回が多いのが実に怖いんだよね、水上悟志とか好きなのどうなるのって感じ。今月で式神のやつ、結構マトモだったけど終わりだし、ベリアルストロベリーはつまらなさすぎて明らかに打ち切り。新連載のときに出した沢山の新キャラはどうしてくれるんだという感じ。来月でアルトネリコ2はこぶね白書終わり出し、Wチェンジやタビと道づれも終わりそうだし、とりあえずなんでしょう、今月巻頭以外のカラーであるところのぽんてら、ロストセブン、戦国妖狐がもろくそ注目株という話で、あと一応新人を来月号でドバドバ出すようなのでそこからピックアップしそうな感じはあるものの、なんだこの廃刊しそうな勢いは。ぽんてらは面白い、多少勢いは落ちたけど充分面白いけどカラーが多いのがブレイドの作為的に気持ち悪い。ロストセブンは破格の扱いだし、まあ内容いいからいいんだけど、戦国妖狐もかっこいいけどそのなんすか、連載始まってすぐのものばっかりがカラーだと既存の作品に有望な株はそんなに少ないのかと勘ぐってしまうよねー
ぷちはうんどが全然終わりそうもないのが怖いな。
昨日の映像散歩の動画を一生懸命軽いものに変換しようと思ってたんだけど、3g2動画の扱いなんて全然知らないのであれこれやってるうちにすごい時間が経ってて焦る。