ぐ戒

kkshow2008-01-08

  • Pu22l3 "Falling To Pieces"
  • Jakob Olausson "Moonlight Farm"
  • Smegma "33 1/3"
  • Nina De Heney "Archipelago"
  • Alejandra & Aeron "Alejandra & Aeron"
  • Caduceus "Home"
  • Damsel "Distressed"
  • "Crows Of The World" (2CD)

セールにより一日で聞ききれないぐらいの枚数を購入。購入日は1/8。
Pu22l3はこれで読み方がPuzzleらしい、チンピラみたいな名前のアーティスト。内容はビートが効いていてグリッチでアクセントを付けた少し陰気な作品で、全体的に冷たさを感じる。ビートそのものというより脇でなってるその他のアクセントの音の方が楽しい感じで、そこが有機的な作用をもたらしているものの全体的には金属的な面白い作品。あんまり好んでは買わないけど(安かった)、いいないようだと思う。
Jakob Olaussonは農家でもあるというアーティストで、曲調はフォーク。その手の作品にありがちな、やや霞がかった演奏で王道のフォークでなく、ちょっとフリーフォークに系統しかかった、しかし音量的にサイケデリックな部分も持ち合わせた作品。サイケデリック牧歌とでもいう雰囲気? 曲の調子と、エコーや音量のアンバランスさが一種の調和をもたらしてて面白い、全体的には優しい作品。
Smegma、持ってたと思ったら全然持ってなくてこれが一枚目。どこかで別の音源のサンプルを効いたときはノイズだったのでノイズ作品かなーと思ってたら、以外と各パートが明瞭な感じで、ただし完全に狂ってるような状況。断然フリーフォーク的極北で、もしくはEmanem的点描ジャズであり、チープな電子音が左右のチャンネルを埋め尽くして行くような状態が基本で、そこから演奏だけになったり電子音だけになったりというテコ入れをしつつも、全体としてちっともまとまりのないアメーバ状のまとまりにしてしまっている、かなり無茶苦茶でどうしようもないインチキな錯乱状態の好ましくてかっこいいCD。
点描的と言えばNina De Heneyの作品の方がもっと点描的、Kning Diskから。コントラバスを用いて実に点描的な、弾くというよりはじくようにしておりドラム的で、まったく感情的でない方法で演奏がなされている。主に冷たい作品を多く発表するKning的といえばそうかもしれないが、実験的音楽の中でも比較的効きやすくリズミックであることを考えればかなりいい作品。Kning的というよりEmanem的。静寂との呼応みたいな感じ。
同じくKning DiskからAlejandra & Aeronの、各地で行われたライブ音源を取りまとめたようなものと書いてある。多くのライヴをしているだろうけどここでは同じく冷たい、というよりはやや涼しい感じの、風鈴の音を中心にまとめたものと風の吹き付ける音を中心にまとめたものの二作品を、トラック割して収録してある。割と静かで、風鈴のトラックはリンリントイウヨリカチカチという音を配しながら、どちらかと言うと陰鬱にすすんで行く。風の音はまるっきり風の音で、耳障りな風の音のノイズが吹き付けるその合間を、複数の音を組み合わせて音楽にしているという感じで、実験的ながらも流麗な展開を見せる。
より冷たい感じなのがCaduceus、こっちはU-COVERのCDRセクションからの作品。U-COVER自体はスタイリッシュなのであまり聴かないけどCDRリリースは楽しい。本作は冷たいビートを刻むような作品なのかなーと思ってたらグリッチ音が増加し、中腹あたりでややノイジーに展開する、期待をいい方向で裏切る出来のいい作品。アッサリ書いたが曲自体は非常にアッサリしている。ただアクセントが徐々に主流になるような感覚が凄まじい。
Damselはあんまり聞かない名前だが、手数のバカみたいにおおいHellaのドラマーが在籍している。変則トリオ編成で二人が演奏して一人がエディットみたいな感じで、生演奏がすこし改変されて電気的になってる印象がある。ドラマーのドラムもHellaほどうるさくなくてデリケートな感じで、全体の雰囲気を保とうとしている感がある。よってやや静かなアルバムではあるけれども、エディットがかなりうまく出来ているため完成度はけっこう高い。
Crows Of The WorldはLast Visible DogからのVA2枚組。あんまりVAを出さないようで、ピラミッドボックス6CDに続くどうのこうの! と大々的に宣伝されていた。内容は結構まとまりのあるフリーフォーク集となっていて、ノイズにも少し触れてくる。また収録曲数は少ないんだけど、演奏時間数が結構長いものばかり、10分以上のものばっかりなので密度が高い。基本的にはフォークの手法でドローンを体現するような引き延ばし演奏で洗脳的、そういうフォークやドローンが好みなひとは値段も安いし一枚買っておけばいいんじゃね? と感じる、完成度の結構高い良作揃いの作品集。

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レビュー多すぎて日記を書く気力もないが、とりあえず起きてすぐ「Y字の部屋ってどんなだよ!」と叫んだか、もしくは夢の中でそのように叫んでそのショックで起きたのか、それは分からないがその印象が強烈に残っていて一体どういう経緯でY字の部屋がどうとかいう結末に至ったのか全然おぼえてない。ただ本当にY字であり、入り口兼出口は三つあり、部屋は長細くとても部屋として機能する状態ではなかった。部屋の夢を見るのはずっと部屋の中にいるからだろうか。\バスの夢を見なくなったのはバスに乗らなくなったからだ。夢が単純すぎる。
あと仕事中なのに配達のおっさんに「老人はアイラブユーが分からない」などと五七五調で説得されたが、仕事中だったので無視した。要するにカラオケ大会に出るんだけど周りがじじいばっかりでさーみたいなことを言いたかったらしいけど、じゃあカラオケ大会でなきゃいいじゃないという返答しか思い羽化バカなかった。羽化するものをバカにするんじゃないよ!!