ぐ戒

休みの日。正月休みから2日働いただけで休み気分とはおれも随分と社会人様のような生活をしている、生活出来るような時給ならずっとこのままこうしていたいの……という所存のもと、本日は休むなのである。というか休みに対するモチベーションがいまいち上がらないのは三日前まで連休してたからなんだけど行きたいところがたくさんあって困る。距離的に困る。とりあえず街に行きたいがその逆方向にも行きたい。寒いし足がパンパンになるしなあと思ってたらもう午後、喉が痛いのでのど飴を舐めていた記憶しかない。昨日治ったと思ったのに休みの日になったら急速に復活した。身体の危険を伝えるシグナルが休日出勤しまくりで滅べ。
昼食を摂取して街へ向かう準備。アッコにおまかせ!ホリプロなんとかキャラバンのグランプリと佳作が出てきて、えーこんなポーズ恥ずかしいですーみたいなことをやってなかった。趣味が新しいお菓子チェックは使えそう! 絶対どこかで使う! 面接とかで!! それでとりあえずアイドルというものが昔程熱狂的に騒がれていないことを確認しつつ街へ行く。寒そうなので重ね着に重ね着を重ねた結果、
非常に首が絞まって苦しいことが判明したが、引き返す時間もなく直行便、昔ニューヨーク直行便という番組があって好きだったんだけど今でもあるのかな。今あっても多分見ない内容だけど。で途中で何回もオエッとなりつつ辿り着けたのはひとえに追い風のおかげだけども、本当に強烈な追い風なので帰り道が心配になったりした。本当は行きが向かい風で帰りが追い風の方がいい。荷物ゼロの状態で追い風でもなにも嬉しくない。街の駐輪場はガラガラだった。日曜日なのに。
とりあえず駐輪場の真近くにある本屋にゴーすて、すてってなんだよ東北、現代詩手帖ユリイカの1月号を読みあさるが特に買わない。手帖の方は年末に詩のアンソロジーみたいなので1000円増しなことをやっていたのに、新年号も詩を大量掲載していてしかもお値段は普通という年末に比べたら遥かにお得な状態で買おうかなーと思ったけど思っただけだった。ユリイカの方はずっと昔から詩のことはずいぶんとないがしろにしている風味だけどもいよいよ巻末の投稿詩のコーナーが消えてなくなっていて代わりにページなかほどによくわからない企画が出ていたので本当にどうでも良くなってきた。詩を載せない方が売れないということか、多分そうだなーとか考えてユリイカを半分に引き裂き、イカを置き去りにしてユリを引き取り養女にした。
ユリっていとこの名前じゃん。
タワレコはお正月セール的なことをやってるのかなーと思ったらすごいつまらない、有名な人の作品を20%オフみたいなことをやってて、しかもナクソスの1月リリースも入荷しておらず、そのまま何も買わずに帰った。ナクソスはなんか取り扱い会社が変わってからやる気がないのかまっとうなリリースしかしてないような気がするが、あれはあくまで代理店であって本家の会社が変わったわけじゃないしよくわからない。ただ考え事をして帰っていると幼稚園の前で乱れている園児をひきそうになって困る。乱れているというのはあくまでその、なんですか想像におまかせします。
そこから逆方向のブックオフへ行く道のりが長過ぎてしかも向かい風。さらに厚着で首が絞まっている。寒さ的なものは一つも感じないけれども汗びっしょりになりながら生と死の狭間をナントカカントカするような感じでブックオフに到着した頃には息も切れ切れ、帽子を取ったら髪がずぶ濡れという信じがたい状況で、ユリの愛だけが真実だった。それにしてもつい先日来たような気がする場所に来たのは訳があって、その訳であるところの雑誌を探したが売り切れていたので訳終了。CDの棚を見るふりをして疲労を回復させつつ錯乱していたら邦楽オムニバスの棚にカオハガンという島のフィールドレコーディングと変な現代の歌のVA的なものがあって、フィールドレコーディングの部分だけでも取れたら300円は安いなあと考えて買って帰ることにしたが、レジに出た青年が成人してないような田舎くさい顔をした男子で、それぐらいならいいんだけど同僚の女がキャッキャしてるのをかなり見つめながらレジを打ったりお金を取ったりしてたので、なにげにカウンターをトントンしてみたらめっちゃびびられた。お前が悪いんじゃないのか。まあおれも余程服が透けて見えてるとかだったら凝視するけど、長袖長ズボンで森の奥に探検に行くみたいな格好をしている女子を見つめている気持ちが愛以外で説明出来ないが、とりあえずおれのレジが終わってから性的いやがらせをするなり奥に連れ込むなりしてくれ。
カオハガンのCD、全体の1/10ぐらいしかフィールドレコーディングの部分がなくてがっかりする。
明日届くお金の準備とかをした。お金が減るのは悲しくないけど残高を見るのはなんとなく嫌い。