ぐ戒

いつもは自転車で行くところを歩いていくことになりおれは嫌だったんだけど一緒に歩いてるおばさんたちが歩いて到達点に行くといいことがあるわよとやたらと到達点という言葉を使いたがっていたのでその感じが修行みたいで嫌悪感を抱いたのでいいことなんてないよと返事したらでも近所の奥さんも腰痛が治ったって言ってたわよと応じてきたしそりゃ良かったねと受け流しながらその到達点に到着してみたらみんなが一斉に祈りのポーズを取り始めたので神頼みで願いを叶えてもらうってことかよとバカらしくなってきたしそこはそれ以上進めない自然界の行き止まりみたいな場所だったから引き返すと帰り道では普通に自転車を使えたし信号も少なかったので素早く帰ることができてショートカットもうまくいきビルと一軒家の隙間にはガキしかいないという状態だったため速やかにすり抜けることができたのだがもう空は真っ暗であり街の方に出てみると大きな交差点に面した建物の横に文字が流れるタイプの電光掲示板におれの新作が展示されていると書かれていたのだがその展示場所はその電光掲示板がある宝石店だったし店の奥では若い女が商談中だったためかなり入りづらいなと尻込みしていたところ実はその横の布団店で展示が行われていると分かったのだがどのみち入りづれえよと思ったし夜道に戻って自転車を漕いでいたら前の方に縄跳びを飛びながら車道を高速移動する女のガキがいて自転車並みに早かったのが不気味だったんだけどこいつがずっと前にいるのも嫌だったので少しスピードを上げて追い抜いてみたら背後からずっとヒュンヒュンと縄跳びの音が聞こえてきてたしそれだけでも恐ろしかったんだけど住宅街にも入ってきたのでこのガキひょっとして近所に住んでいるのかと震え上がって自宅に駆け込み玄関の引き戸をピッタリ閉めたところ汚い色の鳩が玄関の内側にいたしなかなか困ったので玄関の引き戸をゆっくり開けたらなんとか自然な形で出ていかないかなと期待したんだけど鳩はむしろ手の甲に乗ってきて爪が食い込むしクチバシで指をガンガンつついてきたので油断した鳩の頭を掴んで外の舗装道路に叩きつけてから急いで玄関を閉めてキッチンに手を洗いに行ったら石鹸がなかったし家族に石鹸どこって聞いたら使い切ったのでネットごと捨てたとか言われたのでひとのものを勝手に捨ててんじゃねーよ早く手を洗わせてくれ変な病気になったらどうするんだと大暴れする夢を見た。めちゃくちゃな流れの夢だが、長いので完全に覚えている。やや怖めの夢だよな、とくに縄跳び少女と汚い鳩。あと、ショッピングモールに移動した古書店を訪ねてみたら本を斜めにディスプレイしたりなどやたらとおしゃれになったがその代わりに古書の数は少ないという店作りをしていたため本当はああいうボロい古書店じゃなくてこういう店がやりたかったんだなとがっかりする夢を見た。起き抜けには、ズタズタになった米を闇から見つめるギョロギョロの目という夢を見た。
起きて窓を開けると雨音とウグイスの鳴き声、最高だが湿度がバカなので不快になった。今日は出かけない。そういえばリビングでセリが巨大化している。買ってきたばかりのセリの写真と今の姿を見比べてるけど三か月でえらい巨大化したし、問題なく育ってはいるけどあんなに水をやっているのに乾燥で枯れている部分もあるので、本当はケト土とか田土に植えた方がいいのかもしれないとか考えていた。いくらかピートモスを入れたはずなんだけどな~。それから急に思い立って、再生するかもしれないゴミの土にやや熱いお湯をかけてきた。ちゃんと干すけど、その前の下準備みたいな感じで。さらにかなり弱ってきたヒポエステスも剪定したけど、根元にたまった汚い葉っぱを取りたい、どうしようかと悩んでいたら、園芸の初期(今も初期だが最初期)に何も分からず適当に買った精密機械用のピンセットみたいなものがあったことを思い出して、それでヒポエステスの根元に溜まった、枯れて真っ黒になった葉っぱを取り除いた。今日はそういう日だったので、じぶんの髪の毛もバリカンでズバッと切ってやったね。夜中にはヤングガンガンを読んだ。いつものように感想はなし。