ぐ戒

妙なアパレルに行ったら派手なズボンが安売りされていておれが入らなくて諦めたものだったのに同行者はらくらくと履いていたのでおれも派手なズボン欲しいなあとワゴンを漁る夢を見た。まあ地味なのより派手なのの方が嬉しいよね。起き抜けには、ドミニカに奇跡が起こってツッコミしかしてないのにツッコミしかしてないですねときちんと指摘してもらえる夢を見た。謎の夢だ。
なんか日本海側に雨雲がべったり張り付いていておれが身動き取れない。明日明後日も天気が最悪なのでできれば今日は雨やんでほしいが、まあしょうがないので今日はお出かけを諦めた。日中は雨が止むという天気予報だったけど、金沢に対する天気予報について雨以外のものは当たらないことで有名なので、しょうがないよな。はいはいしょうがない。というか雨が降るからという理由で本を数冊買った気がするから、別に出かけなくてもいいか。というわけで、おれにしては珍しく、速やかに、徳田秋声の黴を読み切った。なんだかネチネチしたような未完っぽい話だったな、主人公が終始イライラしてるからかな。しかし病気と病院の話が多い乾燥して暗い話も平然と読めるようになったし、いよいよ暗過ぎて読むのをやめてしまったミャンマーの小説にも取りかかれるような気がしてきた。ミャンマーの小説はミャンマーの風俗が書いてあってその部分は面白かったんだけど、とにかく貧しい農民が日常に敗北してやつれていくだけの話だったのでツラくて読むのをやめてしまったんだった。でも徳田秋声の小説はミャンマーの小説より暗かったという印象なので、もう読めそう。まあ、でも、病気と病院の描写が多いという欠点を除けば、地元の三文豪とされる室生犀星とか泉鏡花の文よりは徳田秋声の方がよいと思える。泉鏡花は文体が合わないと本当にダメだなという気持ちになる、ふんばって通しで読んだら慣れそうな気もするけど。