ぐ戒

なんかギリギリ日本語でもイケそうな外国へ旅行することになったので玄関でワチャワチャしてたら持っていくものがデカすぎたのでギュッとしてから詰め込む夢を見た。この夢もうちょっと覚えてたはずなんだけどスーッと溶けていってしまって悔しかったな。旅行感があったはずなんだけど。起き抜けには、敵のために自らのネタを犠牲にする芸人なんて始めて見たので感心したしおれたちなんか敵の音量を下げているだけだからなと自虐に走っていたらふたつ音量ツマミがあるなら色々入れ替えてもいいはずだ恐れ過ぎていい作品ができてないのではないかとアドバイスを受けたしそれもそうだなと納得したのだがいきなりは無理だしやっぱり慎重になり反転させるだけなのは芸がないけど片方の音量でもう片方のツマミを制御しても広がりがないから完全に別の音から拾ってくるかと考えまくる夢を見た。割と記述が多いが、その割に全然覚えてない。ツマミがどうたらというのはまあいつも音楽を作っているからですね。
この日は出かけなかったのでずっとニュースを読んでいたんだけど、その中に魔女狩りの遺族? に国が謝罪みたいな記事があった。しかも女に謝罪ということらしい。魔女狩りはメチャクチャ理不尽だったということも知っているし、男も処刑されてたはずだが、それ以前に数百年前の歴史上の出来事すら現在の価値観で謝罪の対象になるというのが納得できない。スコットランドだったか、今調べたけど。誰の先祖も遡れば必ず虐殺に加担しているわけだから、メチャクチャ昔の歴史上のことですら「現在の価値観で」謝罪の対象にするっていうのは別の形の暴力じゃないんですか? 原始時代ぐらいまで遡ればおれの血族もきっと今の人権を無視した殺人を犯しているだろうし。こういう考えの根底にあるのは、「呪われた土地」みたいな概念なんだよね。なんか殺人事件があったので土地が汚れてるとか、あと、そうだよ、霊がいるとかさ。そんな概念があれば、何万年も時代を遡れば大体の土地が呪われてることになるだろう。それに、霊魂なんてものがあるならば、どうして原始人の霊魂がいないんだ? これに関してもこじつけみたいな理論を聞いたことはあるが、現実問題として霊魂の話として出てくるのはせいぜいが人間という存在が文化めいたものを持った頃からの奴らばかりなので信じるに値しない。翻って、魔女狩りのことを今謝るというのは何なのか。
そういや実際の戦争で珍しい兵器が出てくると、めちゃくちゃ軍事に詳しいひとたちがツイッターで言葉の戦争を始めるよな~と思いながら家中の窓を閉め、マテ茶の続きを飲んだ。そして遅刻しているオンラインのまんがをバリバリ読んだんだね。展開の中に越後屋そちも悪よのうみたいな時代劇メソッドがあったんだけど、こういうのが時代劇自体が二段階ぐらい古い文化になっている現代で「通じる」のもなんか変な話だな。ネタにされ続けているから、そのネタの中で、パロディーとして生き続けているんだろうか。あと、別の作品で、死んで異世界に転生したあと、神に「生きてるだけでいいんだよ、そのための能力はあげるからね」と言われるっていう設定のものがあって、それがコミカライズされるほど人気があるっていう様子を見ていると、やっぱり「生きるために何かをしろ、さもなくば死ね」という現実を嫌ってるひとはそこそこいるんだなと思った。そういうものを望むひとは本当は死後異世界で実現したいわけじゃなくて今この世界で実現したいわけで、その方法のひとつがベーシックインカムの導入だとおれは思っているんだけど、この話題になると完全にファンタジー感のない生臭い話になっちゃうんだよね~。