ぐ戒

近所で大掛かりな道路工事をやっていて保護のためかその上に体育祭とかで使われるタイプのテントが張ってあって厳重であり道路の現状がアスレチックみたいに凸凹だったのでよじ登ったり脇をすり抜けたりしていたら工事現場を抜けるあたりでサンダルがなくなっていることに気付いたし引き返して探していたら工事現場のひとたちが集まってきて一緒に探してくれたけど結局見つからずに工事現場の道路に隣接する家のババアがおれを気遣っていろんな靴下を持ってきてくれたけどみんなパステルカラーだったしとりあえず一番無難なものを頂いておくと運命の糸が引き合っているとババアの子供が出てきて強引に付き合うことにされてしまったのだがそこを離れて街の商店街に来たところでこれって束縛じゃんと気付く事になったので連絡を断つことにしてプライベートな質問をしてくる奴らには全部キレ気味の応答をすることにする夢を見た。これはよく覚えているな、本当に近所だったし、ババアが出てきた家も本当にあるものだったから。でもその家にババアが住んでいるかどうかは知らない。あと、迷い込んだショッピングモール八階がゲーセンでどういう技術かは分からないが完全バーチャルというか壁も天井もサイバーな映像でプロジェクションマッピング的に塗りたくられていて本当にゲームの世界を歩いているようでとても楽しかったしそのあとラジオスターと会ったら東京でも同じようなイベントが開かれていると知ったので金沢ではショッピングモールのフロアすべてがそうなってたよと説明したら急遽向かうことになったのだが時間的に間に合わないんじゃないかなと思ったし案の定徐々に映像が消えかかっている段階だったがスターはめげずに奥に入っていってまだ魔法の解けていないゲーセンコーナーでアイドルのゲームをプレイしその前で全力の踊りを見せることで本来は存在しない電子的なアイドルを惚れ惚れとさせていたけどおれのオススメの筐体に関しては完全にやる気がなさそうだったし景品としてミニタオルをもらっていて店員の前ではありがたいという態度をとっていたスターだったが店員の目が届かなくなったと見るや速攻ゴミ箱に突っ込んでしまうという夢を見た。このバーチャル空間が本当に楽しくて、すごく良い夢だった。生身のまま入ったのでVR空間とも違う感じだったし、ファンタジー感が強かったな。あとあと、自宅のトイレが改造されていてもはや複数のガードや持ち上げ式のレバーが付いている状態となりこれは自宅とかじゃなくて駅で使うものなのではと考えつつ出かけることとなり一通り店を冷やかしたあと帰ろうと思ったら間違えてクルリと喫茶店に入ってしまってしかも今入ってきた出入り口を開けることができなくて混乱したけどふとこれはさっき自宅で見たガードと同じ仕組みなんだと気付き両方の扉を一気に押し下げたところグルンと回転して外に出ることに成功したのだがしばらく歩いたところで喫茶店上着を忘れたことに気付いてマジかよと焦って引き返したところちょうど喫茶店のひとが忘れ物コーナーにその上着を持っていこうとしているところだったという夢を見た。これもよく覚えている。どんな仕組みのドアだよって感じだったので印象に残っているのかもしれない。
今日は六日ぶりに雨が止んでる。そうであれば出かけるしかないのだが、とりあえずはインターネットニュースを読む。おれが自転車に乗っていることから、自戒のために自転車事故のニュースを結構見るんだけど、今日はチャリをこいでた中三が七十歳の老人を轢き殺していた。こういうのを見るとしっかりせねばと思うところで、どんな状況だったのか確認もするのだが、いくら中三とはいえ片側二車線もあるのにクロスバイクで歩道を走るなよという感じだった。おれは基本的に車道を走るのでこういう事故とは縁がない。自転車って歩道だと強者だけど車道では弱者なので、車道を走っていた方が気が楽なんだよね。確かに怖いのは怖いのだが、歩道ではその恐怖を歩行者に与えているわけだし、自らの安定のために他者を危険に晒すよりはじぶんが危険に直面した方がマシというか。自転車といえば最近自転車のフリーペーパーを見ることが多いんだけど、特集なんかを読んでみると、小学生なのに値段の高い自転車乗って楽しんでます将来は選手になりたいみたいなことが書かれている。運がいいんだなと思うんだよね、親がある程度金を持っていて幼い頃から高い自転車乗り回して技術磨ける方が選手になれる可能性が高いので。なんかもう羨ましいとかではないんだよな、そういう奴等が勝手に成功してればいい、それはそれとして、そうではないひとたちが普通に生活できるようにベーシックインカムを配ってくれと考えているので。こういうものに付随するツラさって、成功しているひとたちは最初から運がいいのに、運が悪い我々はそれに加えてひどい労働もしなきゃならないというギャップから来ていると思うので。
今日は近所のブックオフに出かけた、ブックオフオンラインの受け取りがあったので。それとあと、英語の小さい文庫を買ったよ。酒屋にも寄ったけど、特に欲しいものはなかった。帰宅後は暗いので即コーヒーを作ったりした。暖房もつけて、オンラインの受け取り分を検品する。まあブックオフの本なのでピンピンということはほぼないが、まあまあ良い部類ではあった。でインターネットに戻ってみるとゼンリンって会社が燃えていた。ゼンリンってあの、大昔にバイトの面接に行ったら「お昼ごはんはコンビニで買って公園で食べてください」と言ってきて、おれの人間不信を高めてくれた、あのゼンリンさんですか?! 労働って地獄だよな。夜には介護と保育が給料九千円値上げだとかいうニュースが出てた。九千円とか、ないよりマシだけどそれがお前らのエッセンシャルかと言いたくもなる。給料を倍にしろや、本当にエッセンシャルだったらさ。エッセンシャルワークだと言われる、介護や保育、スーパーの店員が地を這うような給料で、いかに広告を踏ませるかということに腐心している大企業の人間や、大企業の税金をいかに減らすかということに腐心している人間みたいな、明白にエッセンシャルではない奴等が高給をもらうというのは矛盾してるんだよ。だからおれはエッセンシャルワーカーという呼び方はカスだと思ってるし、九千円がお前らのエッセンシャルなのかよと思っているわけ。本当にエッセンシャルな仕事なら介護や保育やスーパーの店員を高給取りにできるはずで、どうせ本音は企業にダイレクトに利益をもたらす人間の方がエッセンシャルなんだろ、口先のごまかしをやめろ。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『戦隊レッド 異世界冒険者になる』、砂の王国みたいなところの最終決戦、自爆する敵を止めに行く。想いの力が結集して解決と思いきや、四天王が出てきて状況は最悪、主人公の闇落ちと至れり尽くせりの内容。「やったか!?」もお約束でウケるけど、「殺してでも止めてくれ」もお約束だよね。『裏世界ピクニック』、研究所に残った謎のノートを改める展開。いわゆるニューエイジ的なことをやりまくっていたら実際に被害が出ましたというやつで、その被害の先に探している女がいるかどうかが主眼。ノートを読んでその女を召喚する流れ、迫力あった。『戦×恋』、最終決戦であり、しかも地上と地下で戦いが続いている。地上、隕石が街をガンガン破壊しているけどいいのか? 地下では寝返った味方がこれまた闇落ち。敵のボスが恋してるのってこの作品の主題が恋だからだよね。現状では割と主人公が置き物でウケる。『とある魔術の禁書目録』、新キャラというか新たな敵が登場して、今まで苦戦していた別の敵を瞬時に破壊する。古き良き時代のバトルまんがそのものの展開だな。今まで敵だった奴が民衆を守るのもそれっぽい。作者コメントを見ると新キャラがどんどん出てくるらしい。『ワンルーム、日当たり普通、天使付き。』、吸血鬼が灰になったかもって慌ててるのウケる。とにかくその吸血鬼が学校に在籍していたという話で、匂いで主人公の居場所を見つけるから犬みたいと言われているのも面白かった。ハーレムものではあるが異種族が続々集結していて別の戦いっぽいな。『無能なナナ』、色々急展開がある。これまでの展開の子は祖母との決別、これまでの敵は操られて自爆、主人公は今まで無実の人間を殺してきたことを告白しようとする、その矢先にさっきの爆発で、軍に連行される。どうなるか全然分からんな、当初から言ってる通り最初の方は胸糞悪い展開だったわけだし主人公は普通に裁かれてほしいけど。『金装のヴェルメイユ』、空中都市の悪魔と仲良し~みたいな展開だけど、なんかそっちの主が妙に暗い顔をしているのが気になる。その悪魔をどうするかについて、主人公が話を詰めようとしたところ、今回のセクション冒頭で出てきた最強レベルの敵がやってくるという怒涛の展開。熱い。『傭兵と小説家』、貴族と面会。アカシックレコードを身に宿してる貴族に主人公の未来を語らせているが、要するに先読み展開だな。旅に出かける直前なので派手な展開はなく、むしろ呪いのようなもの。『不徳のギルド』、でかいサルといよいよ戦う。各人が能力の限りを尽くすのもいいけど、相手の独白が多くて展開に隙間がないのが巧み。相手には真意が分からないという逆からの視点はアツい。でもなんかでかいサルがどんどんエエ顔になってるのはちょっとウケるんだよな。『魔女の下僕と魔王のツノ』、各々の関係性とか、ゲートを作ることとか。愛の再確認みたいな流れもありつつ、基本的には出生の話をしに帰る方が本流。前回の話を受けて本当に親が笑顔で殺しに来てて笑った、ここで次号最終回とはすごいな。『英雄教室』、ハイヒール欲しさに変な鎧を着るヒロイン、ハイヒールが分からない主人公。というか、ハイヒールのキャラいるのに分からないってどういうことだよ、笑った。最後でシメられていた通りこれは規模のでかい痴話喧嘩。『たとえばラストダンジョン(略)』、主人公が回想と共になめろうを作る話。この辺はアッサリだが、主人公がフンドシ一丁になってて笑ったというか、この展開ありなんだと思った、露出で戦う系列じゃないので。言語能力を失ったらただの獣っていう直球の罵倒でゲラゲラ笑った。『オウルナイト』、巨乳の子の話だが、それに前回までの歪な三人の関係を絡めててすごい、感心する。しかも女嫌いという特性を最大に活かして煽りとオチを両方演じさせてる。さらに巨乳の子に抱き付かれて男が喜んでると思いきや怪力で逃げられないというオマケ付き、前回の宝くじエピソードもそうだけど人間関係の描写がエグいぐらいにうまいな。『組長の娘は異世界で最強の組を作るため極道無双はじめました』、前回の展開で主人公がぶっ倒れ中。そんな中、前回の勇者グループがやってくるが、その前に一拍あって吸血鬼(女)が主人公(女)に恋をしている、これがあとで効いてくるのかな。全体的には一難去ってまた一難という感じだが、その一難がとにかくでけえ。『僕の呪いの吸血姫』、化け物同士の戦いに巻き込まれた人間という構図ではあるのだが、人間も超人なので頭皮を捨てたりする。効率的に死ぬ方法を考えているのがすごいけど悲しいね。一方その人間をどうしても眷属にできない敵がむしろ恋愛的に燃えているのが面白い。そしてやってることは直球の殺し。『乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?』、本物のヒロインに異世界だと分からせる流れ。なんか信じてもらえなかったけどイケメン率であっさり信じてもらえててウケる。カレーとラーメンの比喩も人権なくて笑った。主人公としては作品中の不要な人間として逃げたいらしいが、ここでなぜかゲームのような選択肢が出てくる。『18エイティーン』、商店街メンバーが合コンに行くも女に引かれる、そしてそこに主人公の父親がいる。相変わらず口先だけのヘタレなので女には逃げられるし商店街メンバーには説教を受けるという流れで、会社潰しエピソードに人間味がまったくなくて笑った。『ながされて藍蘭島』、前回の続きだが、とにかくモフモフ大好き人間が妖怪の変化に対して強過ぎる。一回フェイントかけてたところマジ余裕じゃんと思ったね。よくある恋の話にまとまるが、「また面倒な奴が増えちまったな……」でちょっと笑ってしまった。『女子高生はおはようって言う』、主人公グループのひとりが手紙で体育館裏に呼び出されたが肩透かし、お前らの仕業だろと主人公たちに突っかかる。全員に「お前を騙しても旨味がない」みたいなことを言われてて笑った。「裏」の字の書けなさも凄まじいな。最後の女子高生の回想が一番刺さるんだが主人公グループの奴は喜んでいた、ウキウキしてるの恥ずかし過ぎるだろ。『双翼の武装使い』、クラス内でチーム戦をやることになる、しかし半年が経過しているとは随分だな。あくまでも三人目の女の能力を目覚めさせるのが目的なので、主人公たちはうまいところで負けちゃう、けど地味に道連れにしてて面目を保ったりもしている。『人類滅亡直前なのにニート勇者が働かない』、全身ゴーレム男が現れて猛攻、割と持ちこたえるけどなんか難しいみたいで、しかもゴーレムだからか硬い。主人公は魔力切れみたいな状態で最終兵器みたいな存在を口走るが、勇者が来て瞬時に敵を殺してしまう。お決まりの捨て台詞はちょっと笑ってしまった。敵の攻撃をスイスイ避けるシーンも迫力あった。『悪夢イズム』、読み切り。なんか中国語喋るギャルみたいな貘がやってきて夢を食わせろと言う。流れ的には日常系のそれだが、途中で主人公がおかしくなる、その理由はちゃんとどんでん返しの最後にまとまっていたので良かった。でもホームレスを殺したのは伏線なさ過ぎる気もした。あと、これは作品の善し悪しに関わらないんだが、メインキャラがおれと同じ黒川だったのでちょっと集中できなかったね。以上です。