ぐ戒

テストの採点を頼まれたのでチェックしていたらなんだか見たことがあるやつだったしこないだサボったテストだったのでおれが採点するの問題ないのかと思ったけどおれのクラスの答案は別のひとが採点してるらしかったのでその面は安全だがしかしバカにされそうではあるなとハラハラしていたら男教師がやってきてのりを使って答案用紙をまとめてねとか言ってきたのでどういう風に貼り付けていくのか聞こうとしたらもういなかったししょうがなく女教師にやり方を聞いたんだけどめちゃくちゃめんどくさかったしバックレたかったけどここでそれをしたらいよいよ大学落第しそうだなと一瞬は考えたもののまあいいやとバックレてしかもその教室の窓際においてあったドストエフスキー全集をパクって紙袋に入れ抱きかかえつつ歩いていたらバランスも悪いしデパートの中の階段を上ったり下りたりしてときには動く歩道みたいなものに乗って短いななどとツッコミを入れつつほかの誰よりも素早く動いていたら勢いよくデパートを出てしまったのでそのまま煤けたいつもの古書店に入って盗品のくせにドストエフスキー全集を持ってきたよなどと誇らしげに語っていたら喜んでもらえたけどいつの間にか紙袋の中に二冊しか入ってないことになっててどこかで落としたのかなヤバいなと紙袋をガサガサしていたら他の巻を見つけたとはいえ総さくいんだけが見つからなくてあれがないと価値がないよねデパートに入るまではあったと確信してるから探しに行くよと告げて店を出た瞬間になんでさくいんがひらがななんだよと思ったりもしたもののとにかく急いでさっきのデパートにもどりさっき出入りしたところや動く歩道なんかを入念に調べたけどなかったしそのデパートの変な場所にある隠れ家的なバーに迷い込んだら芸能人がいて索引か探しておくよと言ってもらえたはいいもののそのあとデパ地下から最上階まで探しても見つからなかったので再びバーに戻ると客は全員いなくなっていてマスターもさっきのことを何も覚えてないとそっけない態度を取ってきたので悲しくなり階段を上ろうとしたら階段の先が天井になっていて完全に潰れていたしその頃さっきの古書店の店主は今頃おれがなくした本を見つけている頃だろうなと妄想していたんだけど場面はおれの周辺に戻っていよいよ夜も少しずつ明け徹夜になってしまったと分かったし早朝の大雨は辛くて傘もないのでずぶ濡れになっていたところで青空市場と名付けられた地方の観光地に到着しどういう仕組みかは分からないけど地区全体がドームで保護されていて一切の雨を通さずしかもドームに青空が映されているという天候保護区と呼ばれる場所であり入口付近の淋しい商店街ではガキどもがワーキャーと遊んでいたんだけど結局何も見つからなかったのでアーアと思いながら大雨の町の外に戻ってしかもドームだったからグラデーションとかではなく急に大雨になる感じだったしなるべく高架下など雨がかからない場所に移動して携帯を確認したのだがネットに繋がってないしどこかに無線ないのかなインターネットしたいぜと考えていたらいつの間にか会社員の行列を追い越し再び青空市場に戻ってきてて今度はにぎやかで住宅もある場所に出たのだが当然高級住宅地だしいつでも青空だから外にたくさん洗濯物が干してある中に異様に豪華なマンションがあってそこはオンラインゲームのユーザーがゲームで金を稼いでそのゲーム内通貨を使って家賃を払えるというプロゲーマー向けの住宅でありもっと通貨を使うと自キャラと豪華な風呂で一緒に入浴できるサービスなどがあるらしかったがそれより索引はどこなんだとマンションに入り込んでまで探し回っていたら一階に住む女のガキが早く守護獣を倒してよ索引はそいつの頭の上にあるよと言ってきて後輩の部屋のすぐそばにいるんだけど毎日後輩が怯えていて大変なんだと付け加えてきたがそばってどこだよもうちょっと正確に言えやと思う夢を見た。長い夢だ! そのためよく怯えているし、特に青空市場からのファンタジー感はかなり強かったので面白い夢でもあった。起き抜けには、ゲームの中でツインの装備をしている夢を見た。両手持ちって感じだったな。そういやイヤホンのコードがちぎれて耳の中に残った夢も見たはずだが、これは夕方あたりに思い出した。なんでそんな時間に思い出すんだろう。
今日はとにかく夢が長かった。それでインターネットニュースを見るのが遅れてしまったが、アメリカは選挙が近いから大統領の動向ばっかり追いかけてる。おれはトランプにいい感情全然持ってないけど、今言葉を尽くしてなんとかトランプを揶揄しようとしているひとたちはその「ひとを揶揄する手法」が便利なテクニックとして社会に蓄積されていってることを自覚しているのかな? 次に誰が大統領になってもそのテクニックが使えてしまうのではないか、と思えるような遠回しの非難を多く見るので、それだと一生棍棒で殴り合うだけなのでは、と感じてしまう。まあおれは元々他人をバカにするような人間だと認識されているので便利テクをもらっていきますけどね。ところで週間天気予報を見ると、まだ一週間あるとはいえ、こないだまでは晴れ予報だったはずのおれの歯医者の日が急に大雨予報になってしまった。困る。そして家族は台所で謎の料理を作っていて、一階全体を焦げ臭さでいっぱいにしていたし、換気扇もつけていなかった。なんだよ、死ぬつもりかよ。実際に死ぬつもりかよと注意しました。
夢が長引いたせいで体感では早いが出かける準備をした。それで街の方面に出かけた。新竪には目ぼしいものがなかったんで、ガレージでこないだ見かけたフランスの言語なしのカートゥーンのペーパーバックを買った。それからマンションに行ったら平日なのにシャッター下りてたし、ムカついたので遠くのブックオフに行ってみたが、相変わらずショボかった。マンションって最近平日の意味分からんタイミングに休むよなあ、新型コロナウイルスがどうこうってわけでもなさそうなんだが。夜中日本を読んでいたら、脳を損傷した患者が、どこからか手に入れたペニス型キャンディーのことを「息子キャンディー」と呼んでいる、という記述があったので興味を引かれてしまった。いやキャンディー自体に興味を持ったんじゃなくて、ペニスのことを息子と呼ぶ感じって英語にもあるんだな、と思った。まああるんだろうが事例が露骨なのでビビっちゃったよね。