ぐ戒

インターネットで楽しく揉め事ウォッチングしていたら急におれの部屋にインターネットの知り合いが来たので検索語を手で隠しちゃったしとりあえずちょっとだけ遊んで帰ってもらうことにして揉め事まだやってるかなあと検索を再開してある程度掘り進めたところで飲み物を持ってくるために台所へ向かったらさっきの知り合いが家族と共にでかい荷物を入れてきたのでエッどういうことと聞いたらうちでバイトをすることになったとか言われてさらに意味が分からず家族に聞いてもお前に関係ないと言う割におれの部屋にそのでかい荷物であるところのストーブを入れられてしまったし寒くもないうちからこんなでかい物を入れられても困ると抗議する夢を見た。ストーブのところは強く覚えているな。あの昔の学校の描写で描かれるタイプのストーブだったと思う。午前十一時の起き抜けには、バイトとして古書店を手伝いに来たのでまずは手袋やエプロンをもらいに奥に進んだらなんか休みなのに客が多いしイベントがあるのかなと思ったけど奥に行って聞いてみたらおれの手袋が既に使われててないということになっており他人のを借りるという不快な展開になったためムスッとしていたらそれをごまかすために靴がきれいだねと言われたので適当だろうと気付きその靴を履いている足を机の下に隠してからじゃあ何色だよと質問したら象牙色とおもくそ適当なこと言われたしそういうのやめろと言いつつ店の入り口付近に移動したら太ったマダムが座っていたし何だあいつ何か売ってるぞと噂し合っていたら突然こっちにこいと腕を引かれてそのまま店の外に引きずり出されてしまったし怖がっていると欲しいものはなんでも買ってやると言われつつ外国みたいな変な路地に入ることになったしそこは青みがかった空間で祭りの最中と思しき飾りが至るところから吊り下げられていたしさらに奥に進むと日本語が堪能な女性議員が大統領に就任していたけどこいつは昔日本のバラエティー番組に面白外人として出ていたはずだしだから日本語がうまいんだと納得する夢を見た。これもよく覚えている。というか最後日本語をしゃべる奴が出てきたのって、これで助かる!! みたいなニュアンスだったと思う。
夢の中でも揉め事を見ていたわけだが、今日もインターネットは楽しいので、地方の住民がバッタを揚げて食ったりしていた。しかも年齢一桁のガキが。「かわいそうだったけどパリパリしておいしかった」と言っていたけど、そのふたつの言葉って両立するんだ、と初めて知りましたね。かわいそうでおいしいってすごいな。しかし河川敷でバッタを捕まえ、素揚げにして食べるイベントで「命をいただく」意味を知るイベント、成功してるのか? 肉とか魚で良くない? あと「揚げる前に飛び出さないように脚をちぎり」って書いてあったのもなかなか豪快だった。生きたままちぎってるようにしか思えない。
インターネットの揉め事だったな! 今日はでっかい炎が上がっていた。同性愛が広がれば「足立区が滅びる」と発言した議員がいたからだ。平沢勝栄もちょっと前に同じような発言してたけど、まだそんなこと言う奴いるんだな。「あり得ないことだが、日本人が全部L(レズビアン)、G(ゲイ)になったら次の世代は一人も生まれない」とあるのも、理論上はそうなんだろうけど、まず子供は生産物ではない。しかし「同性愛が広がれば(生殖する人間がいなくなるから)自治体や国が滅びる」ことにしっかり反対してくれる社会は、割と平気で「ベーシックインカムが配られれば(労働する人間がいなくなるから)自治体や国が滅びる」みたいなことを言う、このふたつの話題は同じ構造だぞ。おれは生産性が話題になったときに「人間は生産性のためだけに生きているわけではない」と言いながら実際は生殖生産性のことだけを見ていて労働生産性のことは無視していた社会のことを覚えているし恨んでもいるんだ。だから同性愛を認める人間はベーシックインカムも認めろ。そしてそれは、倫理の動向を見る限り、かなりの人数いると見ていいだろう。だからベーシックインカムを導入するべきだ。それが倫理的というものだ。まったく、経済成長は生殖生産性と労働生産性の両輪で動いているのだから、都合良く片方だけ取り出してヤンヤヤンヤしないでほしいね。おれは生殖しなくてもいい社会なのだから労働しなくてもいい社会でもあってほしいと思っているだけなんだ、片方が半強制されてるのは絶対におかしい。
昨日イレギュラー的に出かけたので、今日はいくら晴れても出かけない。なので自宅でネチネチインターネットしてたら、今度はキットカットシュリンクフレーションするという話題に接した。いやもうしたのか。何故サイズそのままにして値段の方を上げてくれないんだ? 企業がシュリンクフレーションするときにいつも使う謎の言い訳も見ることができたし、本当にパッケージ化されてるんだなと思った。いつも使う謎の言い訳とは、『また、「1枚当たりのカロリーが気になる」という声にも対応するため、1枚当たりのサイズを「食べやすい」1口サイズに変更することで(※3)、より気軽に食べていただける製品へと生まれ変わりました。』というやつです。なんか企業じゃなくて? お客様が? そういう風に言ってきたから? 我々はお客様のためを思って? 容量を減らしたのです??? とか、完全に最悪の言い訳でしょ。「カロリーが気になる」という言葉には敏感に反応する(フリをしてシュリンクフレーションする)くせに、「容量そのままで素直に値上げしろ」という声は完全に無視しているのだから、企業は本当に嘘をついている。シュリンクフレーションが浸透した世の中では、見かけの物価がそれほど上がってないのでみなさんの給料もそれほど上がらないのですが、相対的な物価は上がっているのでみなさんは相対的に貧乏になっています。最悪ですね。本当に最悪。