ぐ戒

リサイクルショップがなくなるってんで見に行ったけどとりあえず圧倒されて帰ることになりまた近所が不便になるなと思っていたらその近所のガードレールや貸倉庫に勝手に横断幕や看板を貼り付けてありいいのかと思いつつ読んでみたらこれで四回目の店舗移動らしいし今度は石川門近くに移動するらしくて大出世だったけど店舗はテナント募集にするのではなく毎度おなじみの完全破壊を行いますと書いてあったのでそれはちょっと見たいなと思う夢を見た。これ、地形は完全に近所だったんだけど、完全にそこにあるはずのない工場があり、そのトタンに広告が打ち付けてあるみたいな感じだった。こっちの方が起き抜けの夢かな。あと、道路に寝転がってみたらいつの間にか自宅が鉛筆みたいに細くなっているし横も空き地になっていたのでいやこれは逆側に家ができて比較可能になったからでいきなり細くなったわけではないと理解はできたが本当は増築するべきなんだよな~と誰かに聞かせるべく声を荒げる夢を見た。増築すべきなんだ。モンスターハウスでも作るのかな。
今日は十日ぶりぐらいに青空がところどころに見えてる状態で出かけられそう。安心してインターネットニュースを読むことにした。ここ最近の風潮で「経済活動を再開」とか言うときの「経済活動」ってなんかどうも労働と消費を一緒くたにしてる様子だし、消費活動も労働みたいな昔の言及に時代の表現が追いついてしまった感じがあるな。政府とかが言う「経済活動を再開」っていうのは「お金をあげるから経済を回してくれ」という意味ではなくて「労働して、目一杯消費しよう!」という意味なんだろうし、それをはっきり言わないキモさがある。なんか政府とかニュースが経済活動を再開って言いまくっているせいで一般人ですらインタビューに経済活動を止めるわけにはいかないですもんねみたいな答え方をしていて本当に怖い、労働させたいけど労働って言葉使いたくないから消費と一緒くたにしたみたいな表現に一般人が乗っている怖さがある。お前たちだけでも正気でいることはできないのかよ。
あとなんか芸術家が困っているぞというニュースというか調査結果が出てきた。まあそりゃあ困ってるんだろう。ウンウンおれも困っておるぞよ。ただ、「音楽と芸術にまつわる48%のアーティスト」って書いてあるのが気になった、なんで音楽だけが芸術から飛び出しているんだろう。音楽も芸術だろ? 音楽と芸術っていう表記、野球とスポーツって言ってるようなもんだぞ。まああと金を稼げてないアーティストはアーティストじゃないのか問題もずっとあるわけだ、この調査も多分金を稼げてないアーティスト、芸術家、音楽家にミュージシャンには質問していないのだろう。無職でノイズや川柳を作っているおれってアーティストですか? と言ったらインターネットのみなさんは優しいのでアーティストだよと言ってくれるんだろうけど、日本だけじゃなく諸外国でもアーティスト支援というのはその行為で金を稼げている人間を支援するという意味になっているし、おれは基本的にはそういった枠組みとそれらに問題提起をするグループのすべてから除外されている。
今日は近所のブックオフに行ったけど何もなくて、リサイクルショップに行った。そこでお盆を見ていたら、こんなに人相の悪いおれにババアがいきなり喋りかけてきたんだけど、「こんなの普通に買ったら四千円ぐらいするのにねえ」とか、そうッスね、ぐらいしか答えようのない話の内容だったし、曖昧な返事をして振り返ったらもういなかったので幻聴だったのかもしれない。あとカバンを買おうと思って色々探してていいものを見つけた。まさに長年使っていて壊したブランドのカバンだ、ただ形も違うしサイズも微妙。そういったわけで店員の許可を得て雨具を移し替えてみたんだけど、なんか入ったは入ったがパンパンになって単なる雨具ケース担ってしまいほとんど意味がなかったので泣く泣く諦めて帰った。夜中にはまたストリートビューをしていた。「マントベ池」に降りてみたら馬飛池に移動したので、へえ馬飛でマントベなのかと感心した、感心はしたが、馬飛でマントベなら蘇我馬子がソガノマンコになってしまうので割と大変じゃん。でもそう呼ばれていた可能性もあるよね。あと「神ノ目」っていうヤバそうな地名にある神社に行こうと思ったけどストリートビューの車が手前で途切れていたので見られなかった。その辺はことごとく山なのでキョロキョロしてしまったね。ストリートビューで山と町の境目に降り立って山側にちょっと入り込んでから振り返り「ああ、ようやく町が見えてきた……」って気分を味わう遊びを何度でもやってしまうので、それに適したポイントを見つけるためにキョロキョロしてしまう。割と本末転倒感がある。