ぐ戒

フランスの講義室みたいなところで待っていろと言われたのでひな壇の一番前の椅子を並べて横たわっていたら陽気なナレーションと共に旅番組が始まって鉄道の街を紹介し始めたんだけどパレードもあるんだぜと言われてその気になっていたら乗る電車を教えてもらえたし早く乗りなと急かされて乗ったはいいものの広い連結部分にいる日本人の鉄道職員に座ってればよかったのになんでこっちに来たの吹雪いてるのにと言われて確かにそうだ雑誌が濡れたら大変だと同行者に抗議したけどそいつは時間がもったいなかったんだよと説明ししょうがないので猛吹雪の中回転する丸い床を攻略しつつ先へ進む夢を見た。最後のやつ、アクションゲームみたいだった。あと、本のページにねばつくインクが付いていて拭けばきれいになるものの複数ページに渡ってへばりついていてねばつくので拭くだけでページがクシャクシャになるしそのまんが雑誌自体も読めてなくて良くないと感じる夢を見た。これはおれのトラウマが反映されているな。あとあと、トイレの壁が全部なくなりましたと言われたのでどうするのと詰問したら作業員はあとで持ってくるというし一日か二日でなんとかなるのかと質問したらいや二十分で何とかなるとのことだったから逆に家族を呼んでこの珍しい状態を撮影させる夢を見た。この夢、自宅っぽかったんだけど雰囲気だけが自宅で、ほか全部モデルルームみたいな場所だったので奇妙過ぎてよく覚えている。
起きてインターネットニュースを見たら、間違いではあるんだけどイスラムに君臨するネタニヤフとか書いてあってめちゃくちゃ笑ってしまった、宗教的に完全にヤバい間違いだ。というか、しっかりした外国のニュースサイトなんだが英語から翻訳してもそうはならんだろと思うし、バイトがツイッターやってんのかなって感じだった。宗教のことほとんど分からんおれでもヤバいと分かる程度のヤバさだったし、何かがごちゃごちゃになって宗教戦争でも起こればいいのになと雑な感想を抱いた。あとウィンドウズアップデートのニュースを見たけど、おれ五月のやつで止めてあるんだよね、パソコンがぶっ壊れた悲しい思い出があるので。それを乗り越えようと夏に一度、強制的にウィンドウズアップデートのすべてを止めるアプリを解除したんだけど、何の反応もなかった。結局あれが何だったのかよく分かってない、おれのパソコンは低スペックだから、まだアップデートできるレベルにないと判断されているのだろうか。そしてそのニュースというのがアップデートに不具合がありましたというやつだったし、アップデートは事故が頻発しているとも書かれていたので、そうなるといつのタイミングなら安全にアップデートできるのか、マジで分からんということになってくる。
今日は出かけたんだけど先にコーヒーを作っていたらメモるのを忘れてしまってどこへ出かけたのかも忘れてしまった。まあ収穫があったらメモってるはずなのでおそらくは何も買っていないんだろう。それで帰宅してから即刻作ったコーヒーはブラジルのもの、これはうまくいったのでパンと一緒に至福の時間を過ごす。ついでにアイスも頂いた。それからインターネットニュースの続きを見ていたら、タイのパンダが竹を食って数歩歩いて死んだという記事があった、これはさすがタイだと思った、日本だとこんな直接的な書き方はせず、もうちょっとポエジーを際立たせてくるからな。おれはそういう、かわいそうだねとか美しいねみたいな詩情をニュースに求めていないので、こういう書き方を日本のメディアにもしてほしいんだよね。今一番それができているのは神戸新聞かな。あと夫婦げんかの鬱憤を晴らすために窓ガラスを素手で割って死んだみたいなニュースも良かった。日本だとこういうところボカすでしょ。ところで我が家のトイレが象の悲痛な鳴き声みたいな音を出すようになってから睡眠不足なんですよね、早く直してほしい。
セフレこと世界ふれあい街歩きはベルギーのブリュッセル。驚きの再訪問である。ベルギーろくに行ってないのにブリュッセルがかぶるってどういうことだ、ベルギーがつまらないと言いたいのかな。とにかく街へ出ると、電動キックボードでどんどん進んでいく外人がいる。映像を見た限りチャリより早いっぽいんだけど、あれって人間をはねて問題になったこととかないのかな。日本だと規制されそうだ。そして街路のベンチには面接準備野郎がいて、EUの仕事を所望しているとのこと、なぜならベルギーにはEUの本部があるから。で、また別の道にはチャリで引くタイプのカフェ屋台がある。収納にこだわっているらしい。そこを過ぎると道幅が広い通りになる。ここは何かというと王宮で、中から兵隊が出てきて整列していたりする。なぜかというとちょうど王様が帰ってきているから。当たり前だけど馬車とかではなくて黒塗りの車でやってくるんだな、旗が掲げられているときには王様が王宮にいるとのこと。別の場所にある街の噴水の前にはイケイケの高校生がいて、課外授業のついでに別の宮殿を紹介してくれる、なにか有名な作家の展覧会をやっているらしいが、ブリューゲルってピーテルさんかな、と思ってたらまさしくそうだった。このあとは世界遺産グランプラスの紹介。そこで結婚式を挙あげてて、黒人の女がホワワワワワってアフリカでよく聞くやつやってたんだけど、普通に手を口にカポカポさせてた、ああやってやるんだな。そんな市民に親しまれる遺産を持つベルギーにはヨーロッパの十字路たる誇りがあり、アール・ヌーヴォー様式の建築がそれに華を添えているらしい。それからヨーロッパではおなじみの虹色の横断歩道。LGBTというやつだ。その虹色に小児性愛者は含まれているのかな? などと考えていたらその次のシーンで小便小僧が出て来た。小児じゃん。また別の路地にはワールドミュージック流してる選挙のひとがいるけど、じぶんが立候補してるのかそれとも応援してるだけなのかはよく分からなかった。流してる音楽がインド・モロッコ・エジプトって、かたよってる気がするんだが。ここで高級チョコレート店に入りやがってやる気をなくすが、どうもこの店はプラリネの祖らしい。百グラムほしいと言ってきた客にその三倍の量が最低量だと告げていたのを見てしょうがないのかもしれんが殿様商売ではあるなと感じた。グルメコーナーはフライドポテトってことないだろ。漠然とした広い広場には秩序のないフリーマーケットがあった、価値のないものを売ってるってはっきり言うんだ、すごいな。そしてちょっとした店が立ち並ぶ通りに出ると、シャッターを洗う家族がいる、アジア系の顔だな、中国人かと予想したらなんとラオス人。珍しい奴らがいるな。それからさっきのフリーマーケットの話の続きで、そこからただで持ってきたと自慢する若者。泥棒ですかと身も蓋もない質問がなされていたが、なんとフリーマーケットで売れなかったものは放置していき、誰もが好き勝手持っていっていいことになっているとか。それで価値がないないものを売ってるってはっきり言えるんだな。そいつらはベルギーの野生オーケストラという奴らで、そのガラクタを使って自作楽器を生み出しまくっている。なるほど確かに自作だなと思えるクオリティーだが、音は割と鳴るのでひとりぐらい専門家がいるのかもしれない。ただ、メチャメチャ電子機器が置いてあったので若干おいおいと思った、思ったが録音用かもしれない。まあ自作楽器は総じて面白かったけど、打の率が高かったですね。寄り道コーナー、旧サントル運河、セフレではお馴染みの閘門が出てくる。ゆっくり上がるヌルい展開で、街歩きでもないのであまり書くことがない。最後跳ね橋を先に通る白鳥みたいなのにズームしたけど何も言わなかったし、本当にただ映しただけっぽかった。街歩きに戻ると、ちょっと昔に度々ニュースで話題になってた斧投げ屋さんが出てきた、まだあったのか……。おっさんは勝手に説明すんな! 黙って斧投げてろ!! と思ったが、おいおい、斧投げ屋さんで終わりだってよ、マジかよ……。一応スタッフロールで夜のグランプラスが出てくるも絡みは一切なし。普通以下でしたね。自作楽器は面白かったけどベルギー感ってものがなかったし。