ぐ戒

午前十一時の起き抜けには、何聞いてもいいよと言ったら適当にこれでいいと言われたものが外国の古いポップソングっぽくありながらも長尺の曲が四つ入ってるCdだったし歌詞カードにあまり歌詞が書かれていなかったので何だろうと思って再生してみたらギター一本で奏でられるコミックソングが流れ出し曲の終わりが全部何々のバカで終わるものだったので申し訳なくなりつつもそれを聞きつつ港のストリートビューを攻めていたらシュキイッテキで頼むよと言われたのでしゅきシュキって何だろう酒かなと思う夢を見た。実際酒だったかどうかは覚えていないが、酒かなと思いその漢字を考えたことは覚えているという奇妙な状態になっていた。正午過ぎの起き抜けには、床屋でチョキチョキやってもらっていたら今日こそは髪形を左右対称にしますかと言われたのでエッ今までは左右非対称で切られていたんですかとビックリする夢を見た。そりゃびっくりするな。しかし最近はひとに髪を切ってもらうことすらないはずなのだが。
何の事件かはどうでもいいけど、犯人が確保されたときに装備していたのがベージュの帽子だったのでなんか笑ってしまった。いや、可能性としては十分あるだろうし、もちろん逃走中だから目立たない服装するのは分かるんだが、仮にも暴力振るって逃げておいてベージュのグッズ装備しますか~となってしまった。その事件は随分と盛り上がりを見せていたので、ご意見番的なテレビ在住の人間の意見も次々と集まってきてたんだけど、その中に「犯人は)動物なの?人間なんでしょ?脳みそないんじゃないの」という発言があったので感心してしまった。今のテレビってこんなストレートに倫理を無視したみたいな発言しても良かったんだな。これじゃまるでインターネットじゃん。まあ、さんざん倫理的な発言をしておいて、ファニーな暴行犯が出てきたらいじり倒すというわけの分からないスタンスのひともいるので、テレビというのは不思議な場所ですね。倫理が邪魔なら捨てればいいのに。
なんか今日は珍しく家族が出かけてないなと思ったら地元のチームが出場している高校野球を見ているようだったので納得した。おれは興味がないので絶対に速やかに負けてほしいと思っていたのにその願いは叶わなかった。それで何もかも無視していそいそと出かけた。行き先は遠くの街、だったが、新竪にもブックオフにも欲しいものは何もなかった。まあそういうときもある。つーか一瞬洋書買おうと思ったけど英語無理だしやめちゃったんだよな。でもこれは帰宅してからも相当に悩んだのでひょっとしてあとで買いに行くかもしれない。帰宅してからはアイスを喫食しつつ、ここ数日取り組んでいる音楽のソフトに向き合う。こんなの本当に分かるようになるのか? と尻込みしていたが、動画を参考に触りまくっていたらちょっと変な音出すことに成功したので感動してしまった。できるもんなんだな。出力の音は絞れているのでこれぐらいの音なら深夜でも出せそうだという気持ちになったが、深夜だとどのみちダメなのかもしれない。とにかくまだ分かっていないことが多い。しかしおれの場合自動変な音マシーンで使えない音が出来てもAudacityでなんとかできるのでその辺は便利だな。最終的に何が出来るかは分からないけど最終的な解決方法はあるという意味においては。とはいえ、保存もしておらず、総じて大したことやってないはずなのに気付けば一時間とか経過していたので、おれの謎の集中力を呪うことにする。おれはずっと変な音出して暮らしていたいんだよ。
ところで野球には一切の興味がない、ないが、今日の石川県のニュースは「ポルトガルの柔道選手を歓迎」でいいのか、夕飯のときテレビ見ててビビったんだが。おれは助かったんだが、県民ほとんどの感心はそれじゃなくて高校野球じゃない? あと夜にニュースを見ていたら冒頭にも書いた事件の犯人確保の映像が出ていて、それでそれ以前から公表されていた、犯人が被害者を殴る瞬間の映像がもう一回放送されていたんだけど、急にモザイクが外れていて驚いた、いや確かに自然なことだが、いきなり外されるとねえ。それが当たり前のことだとしても、モザイクが外れるとなんかワクワクしちゃうよね みんなもそう思うだろ? さっき洋書を買うかどうか悩んだと書いたが、深夜になってもそれを引きずっていて、まだ何も分かりゃしないのに買ってあったほかの英文を読んでいた。家に完全な対訳(つまり逃げ場所)があるのはホームズとギャツビーとイソップだけなので、英語が読みたくなったときはそれを読み、そして挫折することにしている。おれはグレートがなんで「偉大な」と「華麗な」に分かれるのか、それさえもよく分からないんだぞ。