ぐ戒

暑くて午前九時半に目覚めたけどその暑過ぎのせいで枕のへこみに頭を再度乗せることに感動したことしか覚えてないし、正午過ぎの夢は家族がドタバタしてたので思い出せなくなってしまった。なんだよへこみに頭を乗せて感動って。いや、字面にしたらダサいだけで、ボーッとしている頭でそれをやるとマジで感動するかもしれんな。ただ、暑くて目覚めたので当然熱中症を予防するためにエアコンをつけたわけだし、その涼しさと相まって感動したという線も捨てきれない。しかし夢もろくに覚えてないくせにめちゃくちゃ眠くてビビるな。
なんか昼のワイドショー見ていたら窓開けさせて殴りまくるみたいな最上級の煽り運転を見たので現実怖過ぎるとなってしまった。なんか女が横でちょろちょろして携帯で撮影してたのも意味不明過ぎてさらに怖かった。なんだろうか、、この暴力は正当ですと主張するつもりだったのかな、いや理由とか考えてもしょうがないぐらいには怖い、交通ってヤバいんだな。さすがに殴られたことはないが自転車に対してもこういう煽り運転して止めようとしてくる車がいるんだよね。過去にドライバーが下りてきたこともあったけれど、車VS車と違って自転車は止まらざるを得ないというパターンが存在しない、横にも逃げられるし歩道にも逃げられるのでそういった意味では楽だ、が下りてくること自体はあったわけだ、そんな凶悪ドライバーが闊歩してるなんで怖過ぎるじゃん、いやこの場合は闊歩とは言わないのか、とにかくなんなんだよ。しかしドラレコで証拠が残る世の中で良かったよね、最近煽り運転が増加しているようなニュアンスの報道もあるけれども、これは今までもあったがドラレコが存在しなかったために闇へと葬られていたと考える方が自然じゃないか。まあただ今回は殴った方のツレの女も録画してるので意味がないというかどういう意味? って感じだが。そんな中、札幌のクマは登校日でもないのに通学していた。「午後9時半ごろ、ゆっくりとクマが横断しております」じゃあないんだよ。もうちょっと気の利いたコメントをしろ。
今日は、本当は順番的には街に出かけるべきなんだろうけど、昨日買ったサメの手ぬぐいを探しにもうひとつの百均へと向かった。向かったはずなんだ。でも、向かってみると既に潰れていた。元々その百均があったところには何もテナントが入ってないようで、衝立などが何重にも置かれていた。ここに前回来たのって、消費税が八パーに上がる直前だった気がするな。しょうがないので昨日と同じブックオフに行く。ここでは、昨日狙っていた、他人の家の木を勝手に切り倒すおっさんの偉人伝を購入した。そしてブックオフから離れようとしたところで、ガキが水浸しになって遊んでいる、なんというかホースの水を振りまくような感じで。なんだ随分と荒々しい遊び方をしているな、東南アジアかよと思ってその家を見たら店であり、しかもベトナム料理店だった。当たってるじゃん。その後リサイクルショップに入った。ネルドリップ用のハリオのドリップポッドセットがあったけど、千九百円はさすがに高過ぎる、しかも一カップ用の小型サイズなのに。夕方にはこのあと放送予定のセフレについて調べたけど、またパリだった、パリは細かく区分けしたら何度行ってもいいみたいな謎ルールを適用しているため、パリだけでもう十回も行ってるんだよな。パリは国じゃあないんだぞ。パリの放送回数だけで東南アジアや南米の国の訪問回数を凌駕してるじゃん、アホか?
セフレこと世界ふれあい街歩きは、フランス・パリのベルヴィル界隈。駅から出て安物を売りさばく市場へ向かう、二ユーロの民族ぽい帽子は確かに安い。またここにはパンだらけの一角があり、そこではガレットを売っている。そしておしゃれなカフェの上には「言葉には注意せよ」という看板が、落ちそうというユーモアを交えて設置してあった。そしてその少し先にはアトリエがあったんだが、完全なる抽象画であるためナレーションのコメントが無難でウケた。さっき二ユーロの帽子もあったけど、基本的にベルヴィルは家賃が安いらしい、昔話の文脈で語られていたため今は違うのかもしれない。そのベルヴィルは美しい街という意味であり、その街を丘から一望していると太極拳が目に入る。自然に老人が集まる太極拳は中国から来たひとが教えてるらしい。街の歴史コーナーではいかにもいろんな宗教の墓もありますと紹介されていたが仏教徒の墓はないっぽかった。道でのんびりしていたのは縫製業のトルコ人で、フランスになじんでしまったのでもうトルコに帰る気はないらしい。また別の路地ではオペラっぽい声が聞こえる、どうも歌でフランス語の発音に慣れてもらおうという、移民かなにかに対するレクチャーであるらしかった。フランス語はンの発音が難しいとのこと。オペラを離れて路地の階段を降りると廃線がある。ここにはギターを弾く集団がいて、また音楽だなと思ったけどそもそもガキだらけだ。ここではサービス交換の非営利小切手で支払いがなされていて、サービス同士を直接交換するという、割とどこでも見る仕組みが説明されていた。グルメコーナーではレポーターがナツメヤシを食って「お口の中に砂漠が広がるわ!」と言っていたけど、その表現だとマズそうだぞ。グルメコーナーがあったからではないと思うがギリシャ食材店があり、しかもわざわざ旨味という日本語を使っていた、日本のスタッフだと思ってリップサービスを仕掛けてきたのかもしれない。しかしオリーブオイルも白ワインもワイングラスに入れてるのはヤバいだろ、コーヒーにペン先を付けてしまうより怖い間違いが怒る気がする。路地に戻り、変な入口を抜けるとパリ市の畑がある、これはみんなで使えて野菜はみんなでシェアとか言っている。シェアと表現するほど大層な話でもないと思うが。この畑では瞑想もできますとか言ってるのに外ではけたたましくバイクの爆音が聞こえていたのがよあったですね。寄り道コーナーはシャンティイ、馬を見に行く。生きた馬の博物館は文字通り生きた馬がいるので、それらは実際の馬としても使える。そして芸もするということで、アーアアーという音楽と共に馬が踊って寄り道は終わり。最後はコンゴのちょっと粗い踊り、コンゴの踊りが、予告で「喜びをシェアする踊り」と紹介されていたものだった、そんな表現はなかったが……。そしてこの老婆のがに股ダンスで終わってしまった。以上です。さすがに十回も来ているパリでは新鮮味に欠ける。