ぐ戒

午前八時の起き抜けには、ゴミを持って逃げる青年型下級悪魔を女悪魔三人組が責任を持って追いかけていてまず市街地に浮かんでいる飛行船を爆破してその中に詰まっていた魔力を取り出し異世界に逃げる寸前だった下級悪魔を引きずり出したんだけどそれからまた逃げてまた捕まえてを繰り返しているうちに何度も黒人が衝突してきたし不自然だと思ったらその隙を狙って車の下から怪しい手が伸びてゴミを回収していく人間がいたので正体を突き止めたところドクターワタナベであることが判明したがそのような人間はこの世に存在しないことになっている夢を見た。存在しないことになっているってのかなりミステリー感があったんだけど、そこで目が冷めてしまっているのでその後の感触のようなものはない。午前十一時半の起き抜けには、この町では住民にアンケートを取って道を整備しているんだ紹介するよ中央分離帯で分かれていて道の右側だけが整備されたこの道が一番分かりやすいと思うんだと案内されたのでチェックしてみるとなるほどそっちの方が坂道の傾斜が急で桜並木になっているんだなと納得したけど整備されてない方の道は何に使うんだろう車でも通るのかなと考えながら坂を上り切ると神社があってそこでは年に一回ピカチュウお守りを販売しているので毎年中国人が押しかけて混雑するし近くに温泉があるからふんどし姿で駆けつける親子連れの中国人もいて一見迷惑なようにも思えるがこれで商店街も活気付いているんだと言われたので本当かなと今は寂れている食堂を見ていたけど裏道があることに気付いたので入ってみたところそこがストリートビューでも入れないような狭い道路だったし汚くて食堂の勝手口が開けっ放しでテレビも見えて最高だったからズンズン進んでいくと店なのかただの網棚なのか一見すると分からないところに黒い手袋が値段付きで吊り下げられていてこれは石拾いをするのに使えそうだなと思ったり十字路に差しかかった場所にある別の店には手作りの茶こしが二百円で売られていたのでこれはお茶を飲むのに便利そうだしクオリティーも高いぞと思ったりしていたらもう十三時四十五分になっていてバイトに完全に遅れていることに気付いたしシフトの時間は十一時半なので何をどうやっても間に合わないから落ち込んできて給料はしっかりもらっていてこれまでの遅刻もお目こぼしをもらっているのにどうして遅れるんだこないだ挨拶もされたのになんでなんだよダメ過ぎるだろおれはなんてダメなんだと自己嫌悪に陥る夢を見た。最後の方の自己嫌悪が強すぎて完全に記憶に焼き付いているな。しかしまた夢の中で石を拾おうとしている。
起きてからすぐ何らかの当選が同たらという話になっていたので、おれはベーシックインカムに当選したいよトホホみたいな気持ちになった。実際テストのベーシックインカムって確か抽選だったよな。一個の町すべてがそうなるというパターンもあるはずだがそれもその街に選ばれるかどうかという視点からすれば抽選と同じようなものだし。とにかく今日はエキサイティングな晴れの日であり、夢に見たからというわけでもないが石拾いにも行けそうな天気だ。石を拾うときは袋や捨てる石の選別などやることが余計にあるのだが、先にやってしまうと早い時間に重い石を装備しなきゃならなくなるので出かける前に回したいんだよな、だから先にインターネットニュースを読んだわけだが、こういうことをしていると石のことなど忘れてしまう。そのインターネットニュースだが、とあるニュースで竹刀を突きつけるという表現が使われた記事があった。竹刀って語感的に「突きつける」感覚あんまりないんだよな、刺さらないから。木刀ぐらいまでならまだ刺さりそうだから突きつける感覚あるけど、竹刀は先端が丸いので「突きつける」という表現に違和感があるんだろうな。でも中学剣道だと突きは禁止だったはず、ポイントになるのが喉元で危険だったので。あと、「サルいつ去る?」みたいなすごいニュースを見たが、どうも住宅街に二か月居座っているらしく、なんでいままでニュースにならなかったんだろうと疑問に思った。しかも別の町でもサルが脱走していて紛らわしい。その町では「サルとカラスがケンカしている」と通報があったらしいが、さらに別の町ではカラスに終われてこの町に来たのかもとも言われており、カラスに負けてんじゃんダサと思いましたよね。
別のニュースでは、悲しいニュースをさらに悲しくするテレビの編集はやめてくれというものがあった、これは同意できる。同意できるが、だからと言って笑顔を流してほしいというわけではない、ただ事実を淡々と伝えてほしい。というか、もっと基本的なことをいうと、グローバルな社会になって世界中の悲しい事件がメディアを通じて報じられるようになりそのすべてにいちいち悲しさを煽られるのでキャパをオーバーして精神がぶっ壊れてしまうひとがいると思っているんだよね、なんか大震災のときのエア被災とかあったじゃないですか、おれがあれを食らったので。正直、他県で起きた殺人事件とか、まあかわいそうだとは思うが、いちいち見せられて、見せられた以上はかわいそうだと言うしかないみたいな状況になる、というのはメンタル的に損だと考えているんだよね。人間はもっと狭いコミュニティーのかわいそうなことを受け止めていれば良く、そんな遠くのこといちいち知らなくていい、という考えが根本にあるので。全世界の悲しみを受け止める容量はきっと人間の脳に備わってない。
今日は書店で本を受け取ってから石を採取、四個捨てて五個拾った。その後ガレージとマンションに寄ったけど何もなかった、マンションの古書店にはせんべいの匂いが充満していたのでくつろぎタイムだったのかもしれない、邪魔したね。しかしおれは石を拾いまくっているんだから実質ロックマンなのではないか? 残機は、ないが……。まだ流行の続いているタピオカについて文句はないのですが、あれがインスタ映えするというのだけはよく分からないんだよな。ミルクティーに黒い球体がゴロゴロしてるっていう見た目のものが「映える」って間隔が本当にない、東南アジアのドブっぽい、これが悪口だとしてもかわいいものだとかきれいなものには本当に見えない。夜ごはんのときには、オリンピックの達人みたいな女が全チケット落選してたのでイエーイって言ってピースを掲げちゃった。
それではまんがタイムきららMAXの感想を書きます。ワイド四コマが表紙! ゴリ押しがすごい!! 『魔王城ツアーへようこそ!』、温泉回なのでカラーで乳とケツ。おいおい温泉なんて……いいじゃん! みたいなノリを魔王がやるのでみんなが興味を持って入りに行く展開。羽は性器っぽい扱いだが、ぶつかりあったらどうなるのか。最後のアレって朝チュンにかぶせてるんだよね。『きんいろモザイク』、大人目線で初詣でに行く、デートですかはないだろ、ウケる。生徒ひとりに付き一万円のお賽銭って、マジで月給全部使ってそう。でもその結果が笑顔の願いでしまるのが見事。久しぶりの怒りでキャッキャしてるの青春感ある。『ぼっち・ざ・ろっく!』、演奏当日なのだがドラム並みに心臓が高鳴っている。その上酔っ払いと世紀末まで来てて無茶苦茶でウケるが、演奏はピンチあり、そのピンチを友情とワンカップでのボトルネック奏法で片付ける展開あり、見応えあった。ダイブよけられて負傷笑った。『こみっくがーるず』、ポジティブキャラの単行本発売。オビに「いいね数」を書くのって昨今の風潮だよね。前髪があるとテンション上がらないのおで呼吸って表現してて笑った。あとすだちで楽しむというの、明らかにすだち酎だろ!! 手紙のくだりも良い。『ステラのまほう』、落ち着きの連鎖笑った。ともあれ視点は相手にあるし、主人公の友達はストーカー気質でキモい。途中の携帯留守電描写が良かったし、その先の襲われ願望みたいなの、きららにないタイプのエロだったので新鮮だった。まあお巡りさんも痴話喧嘩を見せられるとちょっとね。『社畜さんと家出少女』、社畜、踏まれてごほうびというタイプの人間!! ヤダマゲドンは直球過ぎて笑った。写真嫌な家出少女になんとか写真をという話だが、おれが極端に写真嫌いであの騙し討ちみたいな撮影も体験したことあるからあれはかなりムカついてしまう。最後のビール瓶て何? 夢の中で殴られてるの? 『エンとゆかり』、相手役が無理矢理働かされてて男が悪者なのかと思ったら意外とおっちょこちょい的に描かれていてそこまで悪くない。低賃金は事実だがそこまで酷くないので主人公も戸惑ってしまう。ともあれ冒険者を目指すことにしたし、相手役は友達という感覚を持つ。『ご注文はうさぎですか?』、カラーであるためVRでファンタジー系になる、主人公たちがチビキャラになったのでそのまま進むのかと思ったらすぐ帰った。年下組とお嬢様たちのふれあいだし、割と相手方の性格がはっきりしていて良い。それにしても勢いつけて殴りに行く展開は良かったな、それがゲームだと分かっているが良い。『私を球場に連れてって!』、小遣いの契約更改の話、学校の成績が悪くて小遣いを減らされたので二軍の試合を見にいく。飯売ってないだけでテンション激下げな主人公で笑った。能力があるのに上に行けない歯がゆさをじぶんのことだと思う友達も面白いし、何より他人がヤジってないとヤジれないという酷いメンタルを自らバラしているのが良かった。『初恋*れ~るとりっぷ』、今回は無人駅を訪問、何もないというのは褒めてるのかというの笑った、確かに貶してるよな。公園でとりあえず遊んじゃうのもいい。メインはやっぱりSLなどなのだが、今回は駅弁の再現率が高いという点に集中しているし、文化祭にも使うことになるという進展があった。めちゃくちゃ食わすのハムスターっぽいってことかな。『委員長のノゾミ』、いくらお願いされる体質だとはいっても自治体の悩みは自治体で解決しろよ、ウケる。なんかその委員長が風邪っぽいフラフラ感なのに主人公は前回の恥ずかしさから抜け出せない。あの金持ちっぽい子からツンデレ的に慕われてるのかわいいな。で委員長が倒れて次号へというまたぎ。『いのち短し善せよ乙女』、ゲスト。死んだけど死に方が酷かったと神様に言われる、しかも動画で見てて主人公には見せないので見せろやとキレる、ここがすごく面白かった。一日一善しないと死ぬ設定で生き返らされたが、のっけからワカメをなんとかしろという難題なのヤベーな。最後監視役として天使が学校に来たとき、転校を天降(てんこう)と書いているところにセンスがあった。『しょうこセンセイ!』、頑張るのがダサいかどうかの話。主人公は体力測定好きっぽいので斜に構えてる奴への圧が強い。気合だーって言わされるのはキツそうでウケる。好きなものはここにいるくだりも良かった。最後は青春だけど同類を見る目は結構強いな。『ななどなどなど』、爆連盗撮のヤベー女、のっけからエンジン全開でウケる。遊びに行こうという話だが主人公が断固拒否した結果主人公の家に遊びにいく段取りになる。使用人に騙されてドレス着るくだりはかわいいし、背丈より高いケーキ出てくるのも良い。そういうところ直していこうという素直な説教や最後の激薄レビューはゲラゲラ笑った、とにかく面白い。『旅する海とアトリエ』、怖い格好してと言われてジャパニーズホラーする主人公ウケる。ただそのまま写真撮る必要はないだろ、ノリがいいな。恥ずかしがり方が独特なのも良かったけどなんか後半シリアス感が出た。そんな中でもあの海の写真じゃ無理だろと冷静なつっこみ。ポンペイ、ガキの頃見て怖かったのでトラウマの町なんだよな。『吸血鬼さんと行く∞日の終末旅行』、木の上で体縛って寝るのすごい、配慮だ。この世界の吸血鬼は灰になってもスライムみたいに動けてすごい。とりあえず都市部を目指す展開、車が走るというのを足が出て走ると理解するのって文明無理解な性格付けなのかな。最後のコマのロボの描写がめちゃくちゃすごい。『タベモノガタリ』、金以外すべて持ってないお嬢様の話を周りに配置しながら、主人公はコテコテのラーメンを食いに行く。不良娘に色気があるっていうの、昭和感あるな。主人公は最後もゲスだったのにニンニク臭いって言われてダメージ食らってて笑った。だんだんお嬢様が報われてほしい感じになってきたな。『ももいろジャンキー』、五歳児スイッチってなんだよ、発作じゃんウケる。ともあれ服飾関係へ進みたいのでコスプレ展開になる、動画撮影だ主人公にビデオ通話だとはしゃいでたら薄着を見られて悶絶、という大騒ぎの中幼児が注意するの冷静で笑った。『犬にプロポーズされたんですけど!?』、今度は猫が攻めてきた。こっちも王女で結婚の許可もあるらしい。まあしかし相手を「拾った」呼ばわりされたら確かに嫉妬に燃えそうではある。猫側の人間の包容力強過ぎだろ、笑った。しかも財力に忠実だ。『みわくの魔かぞく』、魔界に行ったら入り口がSF風なのも面白いし、食べてと主張してくるカップケーキも怖くて笑える。まあ確かによく考えたら相手役って王女だし庶民がパニック起こすのも当然かも。和風の墓で墓参りしてたら新キャラの褐色が出てきて人間界に参入宣言という運び。『魔法世界における人型ロボットの作り方講座』、VRゲームの話だが現実世界の絡みはなし。主人公は無双系っぽい、襲われてる低レベルの女の子を助けたらチームに誘われるという話。チーターって今チート野郎って意味で使うんだよな。題名が伏せられていたのは最後にロボットが出てくるから。だからゲストであるにもかかわらず表紙にも書かれていなかったのか? 『サジちゃんの病み日記』、完全にシリアス化したというか、サブキャラの元ストーカーと現ストーカーの詰り合いといった様相。普通のまんが・四コマ・ワイド四コマとコマの形がめちゃめちゃ変わるので普通のまんがっぽい、展開的にはきらら風ではないが、こういう展開好きそうなひと一定数いそうだとは思う。でもハード過ぎるんだよな。以上です。