ぐ戒

酒屋でバイトしていたら古書を一冊買う客がいたんだけどあいつってさっきもう一冊手に持っていなかったっけひょっとして隠しているんじゃないかという疑いが芽生えたため外で掃除するふりして出てくるそいつの手元をさりげなく確認したら万引きされてなかったし良かったと安堵すると共に今度からこの方法使うかとも思ったんだけどいちいち出たら不自然になってしまうしさてどうしたものかと悩みながら店の裏手まで回ったところ社長が荷物をおろしているところに出くわしたので別に手伝わなくていいよと言われていたのに空になったダンボール箱を潰したりして感謝されてから駆けずり回るように店内の倉庫部分を通って再び店に出ようとしたら 階段に大量の酒の空き瓶が置いてあったしこれ歩かせるつもりないだろとと憤りながら事務所に戻ったらおれがロシアで紛失した電話がようやくつながったと聞いたのでおれが代わると携帯電話を奪い取ったんだけど英語による自動アナウンスがあったあとピーと鳴って切れたのでもうこの番号は新しい持ち主に回ったんだろうと結論づけたらみんな涙を流して悔しがる夢を見た。なんで携帯が奪われたぐらいでそんな悔しがるんだよみんなは。あとなんかテレビ画面が真っ暗でなんか端っこに白い表示が見える夢を見たけど詳しく覚えてない。テレビなんか夕飯のときぐらいしか見ないのにな、と言おうとしたけど、さすがに生まれてから今までテレビを見てきた時間を考えれば相当に見ているのだしこういう強がりを言うのは良くない。
なんか雨がザーザー降っていたので、おいおい出かけるつもりなんだぞと天気予報サイトを見たら、どうもでかい雨の帯は去って、あとは細かい雨の帯があるようだった、オイッ。おいおい、雨はいらないんだよ雨は。結果としてめちゃめちゃ涼しくなっちゃってるんだが、涼しいとかもはやどうでもいい、どうでもよくないが涼しいか出かけられるかを天秤にかけたらもちろん出かけられる方がいいので即刻止めやと念じながらインターネットニュースを読んでいた。交通の話を聞いてまた思い出したけど、「赤ちゃんが乗っています」ってシール貼った車に煽られるとオメーが気を遣ってもらいたいんだったら人様にも気を遣えやと思ってイライラするんだよね。赤ん坊に気を遣えと言いながら乱暴して回る奴最悪じゃないですか? 子供の教育に絶対悪いだろ。あとなんか社会のニュースで介護老人が放置されていて死んだみたいな話題があって、その内容はよくあるアクシデントだなって感じなんだけど、そもそも介護いらないひとが老人ホームに入って生活するパターンってあるんだな、言われてみれば確かにそういうこともあるだろうけど可能性としてパッと思い浮かばなかった。じぶんでメシまで作っていたというし、もしものときに備えている感じなのか。だとしたら虚しいアクシデントだが、むしろそういういざというとき専用の老人ホーム作ったら介護職員にほとんど負担かからねえしいいんじゃねえのと思ったけどそういうのありそうだし、むしろ老人だけで共同生活して増すみたいなニュースをどこかで見た気がする。まあその方が手っ取り早そうだけど老人って短気だから老人だけでいたら殴り合いとか始めそうだよねえ。
今日はクーポン最終日だったのでブックオフに行った。まあ無理矢理言ったわけじゃないけど偶然ってわけでもなくて、最終日にちゃんとチェックできるように数日前から予定を考えていた。それで最後まで残っていた明治の本を二百円という高値であったが一冊購入して、リサイクルショップへ、は行かず。帰り道にある酒屋でウエハースを一個購入したってワケ。で、それからだよ。とりあえず玄関先から石三つ拾ってきたんだよね。とりあえずどうしたらいいか分かんなかったし、キモいので台所で熱湯をかけてみた。これはなぜかと言うと菌を殺すため。他にも何かやらなきゃいけないことがあるような気はするし、なんだったらなんで台所で洗うんだよ外出ろ外って感じなんだが、その辺はまあ、おいおい調整していく。とにかく飽きたら元の場所に戻せばいいからその点は楽だな、石だし。なぜこういうことをしているかというと、岩石の図鑑を買ったからだった。ちょっと楽しいかもしれない。どういう楽しさなのかは分からない。家の中に地形があるっていうのが一番の良さかな。
夕方は時期が時期なもんで、ストロング清酒を飲みながらストリートビューを楽しんでいた。最近はフィリピン・ウクライナ・メキシコを同時に回るという無茶苦茶な行動を取っていて、そのフィリピンだ、路上にさあ、ブラック・グラマンっていう謎の食品がある。黒くて液状っぽい。疑問だったから調べたんだけど、英語版のウィキペディアに、さすがというべきか記事があって、それを見るとどうもゼリー状の食い物らしい。ポピュラーな食べ物とも書いてあったかな。マジなのかな? 暑いからゼリー状のものがうまいのは分かるが主食として成立するのか。夜中にはインターネットで石の情報を見ていた。しばらくは石だな、石。学生の頃すべての勉強が嫌いだったし適当に地学を取っていた記憶だけはあるが、内容の一切を忘れているんだよな。でもそのときに勉強していたといっても、よほど熱心に撃ち込んだというのでもなければ普通に記憶に残っていなそうだ。国語だって好きだったけど何の作品が掲載されていたかとか全然覚えてないわけだし。