ぐ戒

お出かけ中に近所の橋に差しかかったらV系のひとたちが色とりどりのランドセルを背負っていたのでどんなPV撮ってんだよと思いつつもおれも荷物になっているスーツケースを下敷きに荷物とか乗ってきた自転車などをすべてその上にアンバランスに積んでそれから街の方へ出かけかけたんだけど帰ってくるまでに倒れてない保証はないしむしろ今にも倒れそうだからやっぱり戻ることにしたらその荷物のちょうど奥が老人ホームになっていてそこには段ボールがありミケに魚を与えるなと書いてあったので猫がいるのかと思い近付いてみたら確かに要るっぽいしニャーンとも聞こえたのだが実際出てきたのはスライムみたいに溶けた白猫で一応なついているみたいではあるんだがどう考えても絡みついた手の平を締め上げられてるし適当にいなしながら大人になったらこんな様子でも普通の猫になるのかよと疑問に思いつつ紙の手帳を見たら無線でつながっているらしくシフトと絵とメモが自動で更新されていていつの間にかここの老人ホームで働いてることになってるけどおれだけハンドルネームで登録されていてヤバかったし絶対行けないしとりあえず様子をうかがっていたらまたメモが更新されて美大生かと思うぐらいうまい筆致で絵が浮かび上がってきて全員の名前が覚えられないという愚痴が添えられていたけどこいつらほぼ学生だし卒業のときは一気にいなくなるけど大丈夫なのかと心配しつつ卒業の様子を勝手に思い浮かべていたら老人ホームが地域に提供しているラジオから元気のいい大喜利が流れてきて明らかにプロの芸人という雰囲気もするしこれも労働の一部なのか介護業務自体は暇なのかと羨みながら聞いていたらウケがいいらしく大阪のリスナーからメールが届いているという夢を見た。これは長い夢なのでよく覚えているな。近所の端の斜めになってるところにある家がちょうど老人ホームになっているという設定だったが、もちろんその家はただの家であり老人ホームなどではない。あとは横スクロールのアクションゲームの夢を見たんだけど詳しく思い出せなかった。
昼ごはん食べながらテレビ見てたら、ワイドショー的な番組で通り魔事件に対する「無敵のひと」表現がチラッと紹介されてたのでビビった、そんなネットスラングまで紹介するのかよ。ワイドショーって割とそういうネット優位な表現を嫌っていたはずだけど最近は謎の条件を満たしたら紹介するっぽいんだよな、その条件がまったく不明。まあ凶悪犯罪の加害者が無敵のひとっていう、その無敵はあらゆる社会的な攻撃が当たらないというやつで、当然物理攻撃は当たるから発生した事件のように死ぬんだけど、社会的な攻撃が当たらないというのはつまり孤立しているという意味なので、何かあるとすぐ社会から追い出すお前らが悪いとなってしまうな。社会から極限まで出て行ったひとになお「出ていけ」と言うことがどういう結果を招くか、少なくともポジティブなものではないはずだが。ツイッターとかでも変な発言したら誤認だろうがなんだろうがすぐロックとか凍結して社会から追い出しては孤立させるんだけど、孤立が犯罪を生むと理解してるならこのようなことはやめていただきたいと思うんだよね、おい聞いてるかツイッター社。
届いた本がきれいだったのでめちゃくちゃ満足していたらもう出かける時間だった。いや逆だったかな。着替えを用意しに行ったところ通りかかった玄関に本が届いていたのだから逆だな、ただその本に集中してしまった結果時間を失ったというのは事実だが。ところで今日は近所に出かけたのですが、ブックオフ、リサイクルショップ、酒屋にすら何もなかった。それで、まあ、今日みたいに収穫がない日も、そりゃああるよなあと帰ってきて、パソコンのスリープを解除し、ツイッターなどにたまった情報をさばいていたら、デスクトップ上に浮上した付箋が目に付く。そこには雑誌受け取りとある。雑誌受け取り!! そうだ、雑誌受け取りを完全に忘れている!! 脳が言うことを聞かないんだがどうしたらいい、おれはどうしたらいいんだと呪詛を振りまきながら再び外出し、書店に向かい予約注文していた本を受け取り、まあせっかくなので予約もして帰ってきた。おれの脳が言うことを聞かないせいで二十分も無駄にした、人生は最悪だ。とにかく人生と脳が最悪だという逃れがたい気持ちを紛らわせるためにコーヒーを作ってパンを食う。そして夕飯直前、今度は頭痛まで襲ってきた。頭までおれに敵対するのだろうか? しかしここは個人的に解決方法を所持している、それは走ることだ。走ることで頭痛が改善する可能性は五割を超える、ただし残りの割合で頭痛は酷くなる、こういう条件の下走って、そして見事に頭痛解消に成功した。今日はまんが雑誌があるので容赦なく頭痛薬をキメるぜと考えていたので治って本当に良かった。毎回確実に成功してくれればいいんだけどなとも思うけど、そしたら雨の日になす術がなくなってしまうんだよな。ルームランナーがあったらいいのか。いや良くはないだろ。
まんがタイムきららキャラットを読む『NEW GAME!』、飲み会の展開。ゲーム会社はこうやっていちいち挨拶するんだな、そこでの顔が赤い描写が面白いが、そこでコンペがあると勘違いしてしまって呼び出しという若干厳しい社会の展開もある。しかし酩酊して吐いたことは喋られちゃ嫌なんだな、吐いたのは星だったのに。『まちカドまぞく』、いよいよ仲直り展開だがニコニコし過ぎてて逆に気持ち悪いという流れ。この展開に以前買わされたまな板が出てくるの、マジで巧みだと思う。豪快に助けられてキュンとするバクのおっさんも良かったし、怪しい金魚が持ち去られるところも良かった。主人公は洗脳してしまったかもと悩んでいるのだが、そのシリアスさをうまく和らげるような波のある展開。『恋する小惑星』、スカート履いてる先輩をいきなり胴上げ、確かにヤバそうだが、それより受験に受かったのに落とすつもりかというツッコミがうまい。中心となっているのはその合格した先輩の回想。ここで世代交代なのでどうしてもシリアスにはなるが、コンパに行きたい理由が困らせたいからというのはいいですね。『おちこぼれフルーツタルト』、アイドルじゃないのにアイドルの夢を見てしまう、そしてアイドルのマネをしているところを親に見られてしまう、最悪では……。仕事先には変な社長もいるし親は元から変だしひど過ぎて笑った。主人公が十階建てのビルに興奮してるの何、陰茎か? なんかアイドルじゃない子のうしろめたさって何なんだろうな。『Aチャンネル』、カラーに尻が見えそうな角度の踏み台描写、すごくいいですね。なぜ踏み台かと言うと塀の上の猫が見たいからで、巨乳キャラがおんぶしてやるんだけど、それが原因でぎっくり腰に。ひとが集まってきたので地面の温度確かめてるだけとか言ってしまって後悔してるのゲラゲラ笑った。腰大変なのに酢豚でテンション上がるのもいい。『魔王の娘からは逃れられない』、ゲストから連載化。四天王の属性かぶってるのは想定してなくて笑った、確かに同じ属性がいたら邪魔だな。基本的に殺され回避の行動を取らなきゃならないので、バトルを避けてだるまさんがころんだをすることに。ポージングが役立つの面白いけど、仮にも上司なんだし部下がその攻撃受けて「やられた」って言うなよ。『RPG不動産』、装備としての洋服屋に入る。この作品はパンチラOKなのでしっぽにかこつけてパンチラとかしてくるが、裸みたいな服着てるひとが横にいるからあんまりおおっとならなくてちょっとおもしろい。とにかく猫耳付けるくだりで弱みを握ってにゃーと言わせる、その表情が最高に良かった。で法外な値段なので戻ると怪しい客、実はスーパースターでここでもパンチラ。誰からも見られない地下室ではなく金があるのだからセキュリティーが強めの部屋に住むという解決策を提示するのも見事だった。『はるみねーしょん』、はるみ、実は姉妹でエリートだったという事実。帰るのは本当なのだが、カレーへの執着で妹まで使おうとしててウケる。「会話集」で奇抜な題名回収をしているが、会話集あるのにあんな間違えるのか。初期の頃の隣の席のひとが出てきたのも面白かったけど、初期の頃とか言うなよ、そこでも笑った。『アニマエール!』、試合に負けてもポジティブに笑顔を見せる主人公に、普通笑うか~? みたいな視線。四天王のくだりでゲラゲラ笑ったけど、無理しなくていいよという形で感動路線に。それは先輩の登場で丸く収まるんだが、最後の抱きつく相手違くね? みたいな顔もめちゃくちゃ良かった。『ゾンデッドキュート』、全員ゾンビだがゾンビ映画を怖がる姉妹という設定のゲスト。ボンド(商標)で固めるんだ、再生能力ないパターンなんだな、もげた手を道具として使ってて着脱可能っぽくて笑った。そのままスーパーに行ったけど腐臭とかないのかな。断面見える手品エグ過ぎてウケる。『ブレンド・S』、でかすぎるひとをキャラカフェに連れて行ったら望みのキャラの商品が手に入ったのでお礼するわ、のくだりで告白されたことを思い出す、冷たい反応で面白い。相談相手が普段は相談ばっかりしてるのでアンタに言われるとムカつくと言い返しているのも良い。主人公は相変わらず悪意ないけど素質あるSキャラなので安定してた。『キルミーベイベー』、時計をたくさん持ってきた、コナンの麻酔腕時計かと思いきや太い針が直接出る。とにかく破壊が強過ぎる、それはそれとしてホラー時計にも気合が入ってて笑った、怖いが……。後半でちゃんと前半の麻酔針を使っているのが巧みだった。しかし主人公、殴られといて二度寝できるのヤバい、最強じゃん。『メイドさんの下着は特別です。』、ただでさえエロいのに風呂掃除をしてしまう、石鹸が胸に入ってるのいけないよな、重力がおかしくて笑える。裸の彫像があるというシーン、白黒だと裸にしか見えないのも良かった。ランジェリーと裸は違うというのは分かる気がする。『精霊さまの難儀な日常』、土の精霊が砂風呂に入ってたけど、知ってる砂風呂と違うので笑ってしまった、上の方に盛ってる。サメは犬みたいという価値観もすごいな、どうなってんだ。途中からリュックがでかいメイドも加わる。忠誠心の激しさから切腹しようとしててビビる。最後はなんかちょっとシリアスな展開。『先パイがお呼びです!』、そういや前ミラーボール出てきたな、展開としてそれが破壊されてた。首から札を下げるタイプの反省がかわいいが、これが宣伝につながり、主人公は占いの館の練習に付き合わされる。堂々と占い結果検索いしてて爆笑した。占い知らないけど手のツボは知ってるんだ。二の腕の柔らかさみたいな不穏な空気すごい。相変わらずツッコミに独自性がある。『古くて新しい思い出』、突如友達になってと押しかけてくる女の子の話。改札を通れないとか、ポケベルを知らないなど、明らかに受け側の世界が古い。しかし使い捨てカメラの見せ方が古いのは笑っちゃったな、ジャーンのやり方だ。でポロリと昔の学生証が。『かぐらまいまい!』、破魔矢を暴力の手段として使おうとしてる奴が神楽だと!? まあでも元々の使い道なのかもしれない。霊魂のお姉さん毎回来るけどヒマなのかな。中盤からは気合の入った踊りのシーン。入部決定で丸く収まるのだが、先生のドラム過去何? 気になる。『明日は明日のもくしろく!』、突然幼女と出会うところから。怪しくないひとが怪しくないって言うの確かにヤバそう。しかし知らない爺さんまで突然家にいると誰っていうより恐怖が来そうだ。魔王を引き取る話、福利厚生がしっかりしてるのウケる。世界は消せないけどピーマンは消すというくだりも良かった。『正義ノ花道』、ヒロインが間違えて誘拐される、ボンソワールというチーム名ウケる。それでヒーロー集合となるのだが体格で正体がバレバレなのも良かった。むしろこれまでの仲間大集合という感じだが、変化も役に立ってんのにキモい扱いだしげらげら笑った。最後、急にグアアーッとなる。『メイド喫茶エーデルワイスへようこそ!』、喫茶店にバイトの面接に来たら無理矢理女装させられてしまう。店長の女装男子に対する気持ち、犯罪めいてないですか? そこで偶然男子は女子に恋してしまうがその相手は百合好きという難攻不落さ。ちょっかいキャラが適切なアクションを起こしていて良かったですね。『異なる次元の管理人さん』、ついにシステムが再起動して本部のひとが出てくるが寝起きで薄着というラッキースケベ。疑ってたことを素直に告白して謝るのは気持ちがいいシーンですね。やはり主人公たちがいた世界も惑星型をしているという流れがあったあと、元の世界に戻れるが一方通行という話に。その解決の過程で暗い終わり方をしてて不穏。『どーじんフェローズ!』、同人誌を作るのが好きだから部活にする、同人の部活略して恫喝とか言ってて面白い、確かに危ない。お菓子で釣ったのにそのお菓子がチータラでも納得するの、脳がオッサン過ぎやしないか? 途中参加のキャラがカーテンにくるまってモリモリになってるシーンがかわいかったし、誘わんのか? という空気を出すのも良かった。『魔王の娘からは逃れられない』、二話目。城内を案内するのだが魔王様のお手を煩わせられないという流れですぐさま側近が殺されてしまう。さっき出てきた水の四天王のひともちょっかいかけて即死なので潔さがあるな。風呂で水龍がオエエエって言いながら口から吐いたお湯につからなきゃいけないの、試練っぽくてゲラゲラ笑った。以上です。