ぐ戒

午前九時の起き抜けには、良くもない天気の日に親戚の家から帰ったらおれが一番先だと思ったら家族が一気に戻ってきて争いみたいになったしとにかくおれはたくさんのCDを入手したもんだからじぶんの部屋でそれを振り分けていたんだけどジャケがキラキラしたV系の音楽が多くて8cmシングルの縦長ケースもたくさんあったしひとまずそのシングルに付属しているクリアしおりだけでもまとめておきさらにそのシングル売り出し用のクリアボックスに適当に突っ込む夢を見た。8cmシングルは漢数字で書くとキモいのでアラビア数字で書きました。この夢、おれがいつもブックオフではなく古書店から戻ってくる道順からスタートしていたので、前段にそういう話があったのかもしれないし、CDもそこから入手している可能性がある。午前十一時には、今日は年末だしそろそろ笑ってはいけないやつが始まるから急いでリビングに言ったんだけどもう開始十五分ほど経過してて年寄りの芸人が若者ぶってPUBGとか言ってるしちょっと冷めたから日本酒を飲もうとしたんだけどリビングに置いてあった鬼ころしが無理矢理牛乳パックのように開けられていたし注ぎ口もおかしくされていてひねったら多少酒が飛んでソファーに染み込んでいったから誰がこんな風に無茶苦茶な開け方したのと質問しに行ったらおしゃれな封筒届いてたよと執拗に話を逸らされたし渋々確認したら名探偵コナンのサイトに飛んだが謎解きしてる暇はないと思う夢を見た。こっちはかなり鮮明に覚えているな、なぜなら年明けしたのに未だ年末の夢なんか見ているから。正午過ぎの起き抜けには、ねっとり塗られた赤が好きだから外壁が泡立っているという夢を見た。この外壁は自宅のものだった。
今日の夢が起き抜けのものばっかりなのには何度も目が覚めたからなんだよね。それで、一回目の目覚めの時に耳栓とアイマスクを装着した。にもかかわらず目覚めたってわけだ、でかいテレビの音と話し声、一回目の目覚めを誘発したと思われるがこれは耳栓で防止できた、しかしどこかでやってる工事のハンマーの音は強すぎて耳栓をぶち抜いてきたのでその後も何度も目が覚めたってわけ。しかしこういうときでもノー耳栓で一回も目覚めないとかあるんだから、運か、もしくはアイマスクがずれていた、いやもっといえば耳栓とアイマスクの違和感がそうさせた、のかもしれない。時に今日は東京に雪が降ったらしくて、そのせいで何度もおれの音楽活動名 Yukiga Futte Uresii を方々からツイートしてもらえたのでひたすらRTしまくってご近所に迷惑を書けまくっていた。どこで降ったのか調べようと思ったけど、まあこういう騒ぎ方をされるときは大体東京なんだよね。人口が圧倒的に多いから。あと度々ニュースになるから度々言及するが、ゾゾのおかげで金バラマキが究極の善とされてベーシックインカムに突き進んでいくなら、おれは喜んでその尻馬に乗らせてもらうと予め言っておくぞ。バラマキが悪っていう考え方自体が古いってことにしていくのもいいな。
今日は近所のブックオフへと足を伸ばしたんだけど、特に欲しいものがなかったのでちょっと離れた場所にあるリサイクルショップを探索した。するとロゴというか底にあるマークなんていうんだっけ、知らないけど、ああいうのがなくてひょっとして安物かもと不安になるような、しかし大変好ましいクジラのマグカップがあったので、危険を承知で買った。五十円だった。エイヤッと値札を剥がしてみたけど何の表記もなく、最悪百均のコップかもしれんとは思ったが、五十円だったからそれでもいいし、むしろもし百均でこのような縁の太いマグカップが手に入るならこれほど心強いことはない。あとちょっと順序が逆になるけど、近所のスーパーに玄米茶を探しに行ったんだった。これはもらった玄米茶が素晴らしくうまかったので現地、つまり近所の相場を調べてやろうとしたものだけど、結論を言えば安かった。いや、安かったんだけど、透明な袋に入っているため中身が見えるし、見た限りほぼ玄米であるように感じた。これ大丈夫なのか。買ったらマジで玄米だけで玄米を高い金出して買っちゃいましたなんてことにならないのか。まあそれならそれで面白いが、おれはオモシロに使える金がないもんでね。帰宅し次第、大急ぎでマグカップを漂白したんだけど、興奮してたのか値札まで一緒に漂白していたし、漂白剤から引き上げるまでそのことに気付かなかった。きれいな値札になりましたよ。そのままグシャグシャにしてゴミ箱に叩き込みましたけどね。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。今月号はべらぼうに薄いんだけど、これはすべて読んだあとに理解した、休載作品が四作品もあった。加えて先月はばらかもん最終回とその作者の新連載がダブル掲載されていたので落差が激しい、おそらく予定外であろう読み切り作品が掲載されていたにもかかわらず薄かった。あとやっぱりクリアファイル作るの安そうだなって思っちゃいましたね。正月過ぎたのにカレンダーが、いや、ああ、一応ばらかもんのスケジュール帳がカレンダー代わりなのか……。『裏世界ピクニック』、ボスの牛を倒したが今度はいっときの仲間だった外人に敵意を向けられて逃げる。この辺、想像通りになっちゃった感じなんだな。電車の二重描写がかっこよかった。『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』、マスコットを作りに行ったらキャラじゃないふたりが鉢合わせ。ブサイクなマスコットでもかわいいというのはいい落とし所だが、主人公が相手役のマスコットをブスブス刺していて気まずくなってたのが笑えた。『魔女の下僕と魔王のツノ』、伝説の剣を軽々と抜いちゃう話。じぶんの武器を作ってくれ云々はここに繋がるんだな、展開が巧みだ。あと悪者になって去ろうとする気迫も良かった。『ヨシノズイカラ』、第一話とはうってかわって作者の話。ばらかもんのこと日常系って呼んで良かったんだな。この作品は、だから、メタ日常系という位置付けなのだろう。なので再び田舎ライフやり直し的な趣を感じる。『スライム転生(略)』、娘たちが死力を尽くしてハエの悪魔に立ち向かうやつの続き。まあ最終手段への言及があったから予想はできたが最終手段を随分あっさり使っちゃうんだな。そして主人公が人間化、立派なおじさまに……。『戦×恋』、クリスマスプレゼントを買いに行くところを長女に監視される流れ。主人公がバットで殴られてるんだけど、商店街の真ん中にいるのにバットで殴られてるのすごいな。今回はその長女のデレが見所だが、次回にしっかりとエロをブリッジしてるのがうまい。『俺の彼女に何かようかい』、前半はヒロインの融解を止めるためにわざと冷たくする話。友情ゆえに冷たくするシーン、どっちにも使えていいな~。後半はまた別のカップルの話だが、辛辣な意見を言ったあと猫化してごまかすの能力の無駄遣いっぽくて笑った。『ロクショウ!』、三号連続カラー、さすが和風を書かせたら強いし、乳首もうまく隠れている。またヒロインたくさん出すんだなあとは思ったが、ババアが少女だった頃の許婚こと少年たちもなかなか魅力的で良かった、ああいうところ手を抜かないのいいね。『無能なナナ』、前回の途中参加キャラが殺されかけてるシーンの続き。既に化けている状態だったという解決策で切り抜けられてしまうが、じゃあ何のために泳がしたんだろ? 主人公はじぶんの方向性を見失う助言をされてしまい、放心状態。『不徳のギルド』、まるでメインヒロインであるかのような自宅訪問。マズ過ぎて服脱げるクッキーを脱出アイテムとして使うのも面白かったけど、許されたと見るや飛び出してくる使用人のゲスさに爆笑してしまった。最後のもアレ恋だよね? 『とある魔術の禁書目録』、ダークサイドたちの話なのだがどんどんキャラが増えていく、最後にまとめられてたけど二十人以上いないか? 『英雄教室』、ライバル同士の対決に決着。単純化すると努力で追い抜いて才能で追いついての繰り返しだけど、その中におふざけっぽい空気を混ぜて友情に引っくり返すのがうまい。しかしパワーアップしてようやく服もらえるのちょっと悲しいな。『俺杖P』、夜の学校の続き。見えざる敵というのが触手持ちなので、どうあっても一回陵辱されるんだろうなと思ったし安心して見れた。支配が二重構造になってたのは良かったな。『私の神様』、常に失うことへの不安がまとわりつくような流れ。だからこそ墓参りのシーンが引き立つんだろうけど、家あげるっていうのはインパクトでかいな。線香花火の火花の描写がめちゃくちゃ良かった。『ながされて藍蘭島』、流れもそうだったので、てっきりマゾ能力で解決するのかと思ってた、唐辛子を純粋に好きになって解決とは思ってもみなかった。だから、逆に、何のためにマゾ化したのか分からないことになって、そこでゲラゲラ笑ってしまった。『弩アホリズム』、なんだか良く分からない霧にまかれてみんなが幻覚を見る。その中で一貫したテーマの「母」を見るんだけど、これとは別に主人公の周りの人間が信頼を失っていくという線も描かれていて、面白かった。『FINAL FANTASY LOST STRANGER』、まあ相手だけ魔法使い放題だったら圧倒的にやられるだろうなとは思うんだが、姫というか王になりかけの子が一度はテロに屈したがそれを翻して気を吐くのが見所か。リフレクトメイルというやつ、知らないけど多分あるんだろうな。『lNTR大戦』、ここから読み切り三連発。これは魔王がNTR大好きだからという理由で人間界が使われる、なかなか凝った設定の話。セフレとか足元に縋る描写もゲラゲラ笑ったし、それでいて真面目な戦闘シーンあり、さらにはその最中にも魔王の素晴らしさを語る流れありと、バランスも取れていたいい作品だった。『怪異ノススメ』、うっワイド四コマだ……。その部門での受賞作らしい。ワイド四コマ + ストーリーものだと本当に普通のまんがでいい気はするが、嫌いながらもこころの底では信頼しているという描写に冴えがあった。花子さんが悪者なの珍しいな。『旅する勇者と魔王の首』、魔王の首を切ったところから始まる話。首を持って帰ろうとしたら余裕で喋る首。忌み子として育てられ勇者にされたため世間のことを知らず、人格回復が軸に据えられている。魔王のツノにヒモかけてカバンにするのウケたし、道具を探るときにさりげなく言った「玉」が実は核だったという流れも伏線が効いてて良かった。手で名前を隠しているのもサイコー。以上です。