ぐ戒

午前十一時半ぐらいの起き抜けには、草原を丸めて食う夢と、王位継承のため心構えを注意される夢を見たんだけど、詳しく覚えてない。これはなぜかというと午前十一時半ぐらいにドアホンがピンポンピンポン押されて目が覚めたからなんだよな、ムカつきながらも一応玄関の方に行ってみたら誰もいなかったのでなおさら腹が立った、まあいたところで無視するのですが、なぜなら無視するために確認に行ったので。そういう底意地の悪さが果たされなかったのだから恨みは大きい。夢も忘れてしまう。起き抜けには、オススメミステリってやつを紹介されてなんと二作品ともひとが死なないんですと自慢されたしその作品の顔文字もプレゼントされる夢を見た。おそらくおれがスマホを持っていたら、ここは顔文字じゃなくてスタンプになっていたことだろう。しかしこれさえも詳しく覚えてないのは、起きてすぐ家族がペラペラしゃべりかけてきたからだ。相槌を打つとそれだけで数個情報を忘れてしまう。
今日は、今日こそは天気が極めて悪そうだから出かけず、国旗も室内に立てかけることで国旗掲揚とした。結論からいうと今日は天気が極めて悪くなりそうな雲と風だったのに、最終的には雨が降らなかった、これを以てしてやはりおれは運が悪いのだと言うことができる、実にサイテーである。今日も今日とてインターネットニュースを見ていると働く高齢者という字面が出てきてニヤニヤしてしまった、これは圧倒的に車両感があるな、はたらくくるまじゃん。老人でも健康なら働こうみたいな空気なんなの? おれたちは病気になるか死ぬまで働かなきゃならないのか? 定年と年金は一体どういう概念で設定しているの? 資本主義化の労働はマジで最悪だな。さっさと労働の義務を外せよ。労働といえばイランにある店から紙おむつが消えたとかいうニュースを見かけたんだけど、その記事内容に特に興味はなくて、むしろ紙おむつの陳列棚がニンゲンの手が届かないぐらいのめちゃめちゃ高い位置にあったことが気になった。あれは在庫がないからああなっているのか、いつもああなのか、いつもああなのだとしたら理由は何なのか、記事からはまったく読み取れなかった。
出かけなかったのであとはニュースに依存したことしか書けない、なぜならお前たちに読んでいる本が何であるか教えたくないので……。いやーなんですか、「Googleストリートビューで3年かけて米国を“横断”、仮想の長旅から見えてきたこと」っていう題名の記事を読んだんだよね。三年? ザコじゃん……と言う権利がおれにはある。それは分かっていただけると思う。なぜならおれは八年ぐらい前からずっとストリートビューに住んでるからだ。それほどの期間ずっとストリートビューを回りに回ってたくさん写真といかキャプをとってきているからだ。そんなおれをさしおいて三年程度ストリートビューを旅してしかも「終了」を宣言してるようなアフリカの米国人の何が偉いのか、どうしてそんなザコが取材されるのか、本物の世界はストリートビューより醜い。だいたい、たかだかストリートビューを徘徊する行為を「旅」とか言っちゃうアメリカ人は何をやってもダメ、人生にもストリートビューにも目的はない、ストリートビューに終わりなんかねえよ、パソコンとインターネットさえあれば死ぬまでできるだろ。つーかストリートビューまじで何時間もできるので意図的に抑えているところさえある。百パーの力出す前の悪役みたいな台詞だが。あと、深夜にリリース作業をした。