ぐ戒

さすがに起きるよね、さすがにすぐ起きるよねって感じで起きた。この危機感は絶大。ともかく寝る時間が人並みはずれておかしいとか無職であるとか眼鏡が今にも折れそうとかいう危機感よりもじぶんの意志とは無関係に時間が無駄に使われてることに対する危機感の方が即席には強いのでたとえばレジで前の奴がちょっとこれと同じ商品がどうとかこれは返すとかサイフの金ジャッラーみたいな時に感じる時間の無駄感と似たような神経の尖り方で起きたというのはまったく不思議ではない。不思議ではないが、不思議と(おそらくレジ感覚で)イライラしてるので気分を払拭するべく風呂に入ったら予想以上にスッキリして何で怒ってたのかというより怒ってたこと自体を忘れて、届いてる荷物のことすら忘れて、そもそも荷物って何だったかも忘れた。でも、ボクはボクだよ! 仏教っぽい捨て去り観念が今猛烈に襲ってきたのでトレンディードラマに押しつぶされた人情をいかんなく発揮。
でその届いてる荷物を開封して本を手に入れる。些細な物欲が身の破滅を招くことは無職になってからしょっちゅうだけども、たかが600円使ったぐらいでものすごい重みを感じてしまうところを見ると向かいのおじいちゃんがお小遣いくれたりするのかな。あるいは大豪邸の主でも可能。100万円まで可能。本は古本らしく汚かったけどまぶたフルオープンして調べたところ書き込みがなく内部にでかい汚れもなかったので良しとした。偉そうだな。でも本当に書き込みだけは鉛筆のやつでも本当にダメってぐらいダメ、じぶんのものにした感覚がない、書き込みって言うのはほかに役立つことはあってもじぶんのものだって言う証明なわけで、主張されていて解除もされていない縄張りに金を払うのは無駄金以上の何物でもなく例え消せたとしてもこの辺でたしか縄張りを主張してたなという感覚が残るのですごいダメで、これで欲しい本を何冊も見逃してきたけど、すごい欲しい本だったのにもかかわらず書き込みがある本を買わなかったことについて誇りにすら思っているので、おれの書き込み嫌いも相当なんだと実感してる。ちなみにじぶんでも書き込みをしないけど、これは縄張り云々という話じゃなくて再読するときつまんないからですね。
で本が届いた、そんな日に限ってブックオフに買いたいものが勢揃いしてて財布がヒーでおれがヒーヒーで今日届いた本も含めるとウオーでラジオの録音してたつもりがボタン押し忘れててイエーイ!大福とかイタリアの菓子とかもらったけど胃がもたれたし時間もないのでこの辺で今日のところは勘弁してやるって言ってください。