ぐ戒

  • Yellow6/The Beautiful Season Has Passed
    • Yellow6のレアトラック集、3CD。クリスマスのCDが暗すぎただけなのか、多少明るい曲も含まれるが、なぜか彼の手にかかると暗い印象を受ける。もちろんギターにモコモコしたエコーをかけたドローンとラックも多く含まれており、ボリュームと安さで買い、な逸品。
  • Machinefabriek/Marijn
    • マシーンファブリック。ちょっとノイズよりなエレクトロニカといった風味で、軽めのノイズと混乱した電子音とピアノが支配する高音系楽曲。ところどころキュートな電子音もあるが、基本的には哀愁トラック。
  • The Hafler Trio/Seven Hours Sleep
    • ハフラートリオ。MerzbowやMuslimgauze同様リリース数が異様なひとたち。ドローンリリースが中心の彼らだが本作は具体音とドローンとわずかな演奏を彼らの感性でつなぎ合わせたもので、強烈な実験性はあるものの比較的聞きやすい作品。
  • Radio Morocco/Radio Morocco
    • ワールドラジオミュージックレーベルとして活動するSublime Frequencyのモロッコラジオコラージュ。モロッコの音楽とラジオフィールドとおそらくカセット音源を、音質もリマスタリングされずそのままにお届けする非常に楽しい作品。アフリカと中東とヨーロッパの感性がうまいこと重なっていたり、なんだこの合唱と思わせるものまでむちゃくちゃにコラージュ。
  • August Stars/Music For Twilight
    • オーガストスターズ。綺麗な名前だが内容は演奏感のないBroken Hands For Brilliant Mindsのような、極めて抑揚がなく暗い、引き延ばし系一本線ドローン。環境音楽として鳴らしていても気分が落ち込むことうけあい。
  • Karacter/Karacter
    • ラクター? 本当に今の時代のバンドなのか、チープなシンセでポップなミュージックそして抑揚のない外人ボイス。リターントゥ昭和。
  • Etant Donnes/Royaume
    • リリースの多そうなプロジェクト(?)で、囁くような男声と風切り音、何かが燃える音と水を叩くような音で構成される作品が4曲、22分収録であっさり終わる。囁きさえなければ奇妙な自然音だが、囁きのせいでもっと奇妙な音楽に。楽器の類いは一切なし。
  • Mark Wastell/The Caressed on the Brow by Unseen Hands
    • マーク・ウォステル。The Scotch Of St. Jamesの音源も素晴らしかったが、こちらはもっと人数が多いものを彼がとりしきり云々。持続電子音+具体音+無感情な楽器が入れ替わり立ち替わり積まれていく微音系ドローン。1曲のみ、28分半。
  • (N:Q)/November Quebec
    • 楽器はラジオのみというストレンジなCD、中心人物はキース・ロウ。1曲目がキース・ロウひとりのライヴ音源、2曲目が(N:Q)メンバーによるedit、なのだがどこをどうしているのか不明なのでRimix然としておらず、普通にボリュームのあるラジオノイズミュージック。無音トラック挟み2曲収録。
  • +minus/L'Ecoute Libere
    • プラスマイナス。題名の1,3,4番目のeが付点文字。プラスマイナスというバンドもたくさんあるがこちらは音響派エスキロレーベル。無音派の重鎮3人の構成、各々の音源を交換し合いeditした、らしい曲が3曲。低音、高音、具体音の順にバランスがよい佳作集。