ぐ戒

男子大学生とふざけて気取ったリアクションを取り合っていたんだけど奥の部屋は十メートルぐらいの高さで壁中が本棚になっているという非常に良い環境で一部空いたスペースがあるからまだ古書を買って詰めることができるなと安心してしまうなどしてから苦丁茶早飲み競争の三番手辺りに参加したんだけど外を見てみたら雪が降っていてしかも積もるぐらいの降雪量なのでもう学校に行かなきゃいけないのにこんなことしてていいのかとドキドキしながらも遊びまくっていたがいよいよ雪も積もってきてヤバい感じだったので苦丁茶を飲まずにその施設を出ようとしたら赤い果実を落として真っ二つに割ってしまいしかもその様子を大学生の相方のブサイクに見られてしまって演劇的に驚かれもしたんだけどとりあえず構うことなく外に出たら雪はシャーベット状になっておりいつの間にかこんなところにアスリート魂っていうジムができてたんだなあさすがにこんな早い時間だと開店してないがと考えていたら異様に寒くなってきてその寒さでセーターを忘れてきたことに気付き引き返すと苦丁茶は片付けられているしおれの記録もなくなっていたがとりあえず覚えなきゃいけない円錐の体積の公式を口ずさみながら荷物をまとめていたけど公式に変数が四つもあって覚えられないのが困るしどうせこのまま何も覚えられないならサボるかなと考えつつ裏返しになったセーターをようやく掴んで店を出てやはりサボろうと決意を固めたので再々度施設に戻ったらそこは近所のテイクアウト寿司屋の近くの赤い京都大学学生寮だったと判明したし他の店も立ち並ぶ中大きなガラスの向こう側で大学生たちが楽しそうにしているのを見て急に邪魔しちゃいけないことに気付いて悲しくなる夢を見た起き抜けには、顎をずらされたのでおれも犀川で及んで爆発すれば哀れんでもらえるのかとヤケになる夢を見た。最後のやつはなんていうのか、疎外感みたいなものだったかな。その最後の寂寥感も含めてよく覚えている。
そういう悲しい気持ちのときはタイのニュースを読むに限るし、読んでいたらドリアン四キロ完食すると無料みたいな企画をやっていて、まあそういうこと自体はどこの国でもあるのかなって感じだったけど、記事に『大食いチャレンジ中にテレビの取材に応じたぽっちゃり体型のタイ人女性(18)は「2キロはいけると思う」「賞金がほしい」と不敵な笑みを浮かべた。』などと大っぴらに書かれているところを見るとやはりタイのメディアは豪快でいいなと羨ましがってしまうのであった。そのあとはベトナムのニュースを読んだけど、ベトナムですら定年を上げようとしているんだな、労働が東南アジアの明るいひとたちを殺そうとしている。そういえばちょっと前に、タイよりベトナムの方が道路はきれいだった、という記事だか与太話を見聞きした記憶があるが、実際どうなんだろう、一部がそうだったとかじゃなくて平均してもだいたいベトナムの方がきれいなのかな。ベトナムにはストリートビューが入ってないので生のデータでは確認できないんだよな、おれが行くという選択肢は無職ゆえにありえないし。
そのあともインターネットニュースを読んでいたら、連休の終わりが近付いて憂鬱なひともいるかもしれませんねという社説があったので、そうだそうだ、労働をやめようじゃないか、と同調していたら、そのあとに「この社説(しゃせつ)は、小学生、中学生、高校生のみなさんに向けて書きました。」と書いてあり裏切られたような気持ちになった。なんで大人を無視するの? 大人は憂鬱になっても放っておくのか? こういうとき、子供に「連休明けに学校がつらかったら休んでいいよ」と言っていいのは、大人に「連休明けに仕事(労働)がつらかったら休んでいいよ」と言えて、かついくらでも労働を休める環境を作るべきと主張しているやつだけだからな。これはいつも主張していることなんだ、イジメとかの話でもそうだな、社会や学校がつらかったらいくらでも無期限で逃げていい、そりゃもちろん正論だが、大人も社会や職場がつらかったらいくらでも無期限で逃げていいはずだし、そういう行動をお金で支えるような社会にするべきだし、そういった意志もない奴はただ子供を特別扱いしてるだけだしまったくのフェイク。そういうことしている奴らは、子供に対して「つらかったら休んでもいいよ」と言うのに、その子供が成長して大人になったら「つらくても働け、生きていけないぞ」と言うつもりなのか? その将来に子供が絶望してしまうとしたらなんて答えるの?? とにかくおれはこのような論理で労働を否定したいし、図々しくもたくましく生きていくぞ。つーかその前に、もっとシンプルな話として、つらくても生きてるんだから金くれという素直な気持ちがあるんだが。
今日は出かけたはずだがまったく記録されてないので記憶にもないな。邪魔が入る曜日なので帰ってすぐコーヒーを作ったことは覚えている。そして小さいメロンパンを頂いた、とてもありがたいのですが、できれば大きいパンがいいのです。それと真実の超新鮮コーヒーとストロング清酒で完全にストリートビューの下僕と化してしまった。画面にはまりこんでたら突然気付いて、保存してあるストリートビュー画像を圧縮したりもしていた。だいたい画質悪いから半分ぐらいに圧縮してもほぼ劣化しないんだよね。パソコンの背中は窓に面しているのでおれはときどきそこから電線に止まる鳥を見ることがある。奴らは面白いのでぴょんぴょん跳ねたりする。なんか若干オナガっぽくあるんだけど、尾が長いだけで別の鳥かもしれない、一切奇声を発していなかったので。夕飯のときに放送大学を見ていたらなんか日本の歴史を英語で喋っていた、米騒動って英語で言ったらRice Riotsなんだな、かっけーじゃん。