ぐ戒

ガイドがカンボジアなのでカンボジアだと思うんだけど降り立った場所はアフリカみたいにアリだらけだったし紀行番組風にことが進んでいくのかなと思ったらクルージングになってしまい海上で日本語が聞こえまくるという状況だったので安心感はあるけど旅の醍醐味はゼロだったしカンボジア人はその宴会みたいな催しに参加してくるかと質問してきたのでなんでだよと返事しつつその日の日程は終わり翌日になるとガイドがひとりも来ない極めて雑な状況で昔の番組の映像を確認してもどうやら雑な接待を受けていたみたいだから家族かもしれないと考えつつやっと来たガイドは単独で他はどうしたと聞くと嫁は一足先に国に帰らせたと言うので都会のデパートに隣接した真っ赤なマンションを紹介してやったんだけどまだ明かりがついてなくて昼なのに暗かったしこんなうるさい商業施設と隣接していても都会だから高いんだろうなと想像しながら外人に紹介できる一番安い部屋の前に来たら入り口が縦横九十センチしかなかったし大丈夫かと聞くと別にいいけど買ったご飯が冷めそうとかいつの間にかコンビニ行って戻ってきてるカンボジア人が答える夢を見た。展開的にマンションの直前の断絶がすごいからひょっとしたら何か内容が抜け落ちているかもしれないんだが、そういう感じがするだけなので分からない。午前九時ぐらいの起き抜けには、大掛かりな物語であったらしく秘密兵器であるキャラが友達に騙されて敵の学校に拉致されてしまったのでもうダメだとみんなが諦めていたところに少年時代の秘密兵器のキャラが自分自身を助けにくる夢を見た。この話のキモは少年時代の自分自身が助けにくるというシーンなんだが、そこばっかりが脳裏に焼き付いてそのほかの部分がまったく思い出せなかった。
今日は出かけるつもりだったんだが、気象庁とお天気サイトで今日の天気予報がまるで違っていて困る。気象庁の天気予報だと北陸と離島だけ終日雨という予報になっており強い悪意を感じるが、おれはいい予報を信じたい。そう思いながら世界一早くカレンダーを十一月にしたり、「痴漢やスリ」というワードを見てサンドペーパーで尻触るのかなと思ったりしていた。山口組の総本部が毎年恒例のハロウィンイベントを隙を突いて敢行したというニュースが毎年恒例ながら面白くてよかったんだけど、なんか一日に何度も菓子をもらいに行くつわものの小学生がいるらしく、将来極道になるんじゃないのかと思ってしまった。
ここで、まだ雨降ってないのに向こうに虹見えるという尋常ではない気象条件になる。ヤバ過ぎるだろ、そっちでめちゃ雨降ってるって意味じゃん。愚痴ってていたらそれから十分もしないうちに大粒の雨がボタボタッと落ちてきた、部屋から見える屋根の一部が明らかに濡れていると分かるレベルで落ちてきた、これは大変につらい。もう出かけられない。しかも雲が途切れ途切れなので、太陽が出つつ土砂降りになるという、幻想的な風景が好きなひとにとっては虹も込みで大変に素晴らしい、しかしもう長い期間家に閉じ込められているおれにとっては最悪の現象が起こっていたので、ただただ気分を害していた。どうして全国的に雨が降らないのにここらだけ雨が降るのか。そしてどうしておれが出かける時間に合わせて雨が降るのか?? せめて一時間早く降っておれが出かける前に止むとか、あるいはおれが出かけて帰ってきてから雨が降るとか、そういうことができないのか。できないのか!? 夜には金沢の虹があまりに見事でネットニュースになっていたようで、おれも確認したが、おれは虹が見たいわけじゃなくて出かけたいんだよね、あとベーシックインカムが欲しい。