ぐ戒

ゲームで氷の上にいるとき神様から祝福を受けて翼をまとって横一列を攻撃できる技を習得する夢を見た。ゲームしすぎだろうが。もっとも氷の上にいるようなゲームをした覚えはないんだけど。氷というとドラクエよりメタルマックスを思い出しますね、単純に引き出しに入ってる洋服の順番みたいなもんだろうけど。正午過ぎの起き抜けには、名字も名前もZから始まる貴族が安全になってから視察に来やがったぞと罵る夢を見た。これ多分フランスの風俗史みたいな本でzy...z氏みたいな書かれ方してるやつが印象に残っててそれが夢に反映されたんだと思う。
Zという文字が夢に出てきたからというわけではなくあくまで偶然だと思うが乙武の変な記事が出てきた、時事的なことはどうでもいいのであんまり触れたくはないんだが、感動ポルノが云々という単語を使っていた。乙武はどちらかと言うと感動ポルノを意識的に与える側の人間では? 障害者を普通の人間と同じように見せるために感動ポルノというショッキングな言葉を生み出したステラヤングと、ドスケベという本能を不倫の形で発露して全身チンポみたいな結末に至っただけの乙武は一緒ではなかろう、普通の人間は不倫などしないんだぞ。道徳的に悪いことをしてみるのではなく、ちゃんと言葉でそう言うべきだったんだよ。不倫したらただの悪い生殖器だ。生殖器といえば男性器をかたどるように彫られたニンジンをポストに入れたジジイが捕まってて爆笑したんだけど、なんかおもしろ画像とかよくある、掘り出された形が偶然卑猥だった野菜じゃなくて、「男性器をかたどるように彫られたニンジン」なんだな、わざわざ作ったのか……あと、真面目なニュースで「おえつを漏らした」と嗚咽をひらがなで書いてある表現があるんだけど、こう書かれると漏らしたという言葉から「おむつ」に見えてしまい真面目なニュースに見えなくなるのでマジでやめてほしい。
これはまったく私的な感想だが、昔、北陸三県の借金を取り立てていたので、富山や福井の地名を見ると行ったことないのに懐かしいと思うときがあって、ニュースを読んでいるときにその妙なノスタルジーが来て困ったんだが、とりあえず今はノスタルジーの欠片もない近所に出かけることにした。ブックオフには何もない。昨日行ったブックオフとは違う店だと念のため書き添えておこう。それでリサイクルショップには長崎のお土産コップがあって、アホみたいなことが書いてあったからちょっと欲しかったんだけど置いてきちゃった、コップは多いのでどうしても購入をためらってしまう。こないだあったキントーのオシャレカラフェはもう売れていた。別のリサイクルショップは商品が減っていただけだったので終了。帰りにいつもの店でベトナム偽オレオと今日が賞味期限のため十円まで値下がりしていたuccのインスタントコーヒーをふたつ買った。早速飲んでみたけどさすが元値が高いだけある、しっかりとしたコクと甘みがあってまるで缶コーヒーのようだった。あったかいだけこっちの方がマシだな。
セフレこと世界ふれあい街歩きはイギリス・ブリストル。川から上陸した、変な形の船に乗っていたけど説明はなく、自転車がたくさんある。公園の木には靴がたくさんぶら下げられており、近くに座ってる学生は理由がないんじゃないのとか適当言ってる。いや、本当に理由がないのかもしれない。南米とかにもあるやつはグッドラック的な意味だったっけ。イギリスと言えば二階建てバスとか言ってる、これは正しい表現なのか? あとマズいメシな! ここでバンクシーの話題だがさすがにこれはイギリスの風土ではなかろう、どうなんだ、歴史的とか風土的にもうイギリスに馴染んでいるんだろうか? ひとまずここには壁画がある。ここで大学に来たが、いる人間的に明らかに大学なのに博物館かな? と言う白々しいナレーションを耳にする。学生寮もしゃれてるんだけどそれは当たり前か、おれを含む日本人が安定して好めるような洋風の家って感じだ。まあしかしイギリスも自転車通行帯に路駐してあるな、くたばれやカス。その道沿いにホコリを払っているババアがいて、中にはいってみると雑貨屋だ、戦争グッズは大きな男の子のオモチャとのこと。夜の戦争ですか? 地理的な説明がここで入り、クリフトンサスペンションブリッジやエイボン川の話を広げている。海からの水が逆流するらしい。こないだのエクアドル? ウルグアイだ、あそこも同じようなこと言ってたな。街中は落書きだらけ、あとで話を聞くとブリストルは落書き(ストリートアート)の中心だからいいらしい、旧市街だけど許してるのか、景観保護とかしないんだな、珍しい。その先には歴史のある立派な銀行があるけど、こういう建物の前でイギリスの水夫が死にかけていたのかな。そういう本を読んだので気になってる。ところでその周辺にあるトウモロコシの取引台のことはあんまり知られてないんだな、歴史とは……。歴史ある建物の中なのにホームセンターみたいになってるのは良かった、ペッパーを買いたい男がウロチョロしている。グルメコーナーでは小娘がビールを飲んでいたので娘ではないと確信した。戻って蒸気機関車、シュポシュポと通り過ぎたあとの線路というかレールのある広い道では自転車で曲芸をする男たち。また来た鉄道関係者に注意されてどいてはいたものの、観客などがいてそれなりにノリノリだった。しかしその先の幕に覆われた場所、その幕に英語でボートビルダーって書いてあったのに「ここ、なんだろう……?」はさすがにわざとらしすぎるな。金持ちの船を一年半ぐらいかけて仕上げているらしい、気の長い話だが職人的な仕事だ。その先にはもう使われていないポンプの展示場があったがボランティアとはいえ地味な仕事だなと思った。寄り道コーナーはチェプストウ。九百五十年前の石の城があるらしい、しかし普通に街があり、普通の街と言われている、まあこのへんは当たり前か。シューマイやクロイソというウェールズ語を茶化しながら学び、郊外まで行く。結構何もない田舎臭い郊外にその石の城はあった。正直そんなに期待してなかったけど、でかいのに寂れ具合がちょうどよくてかなり雰囲気あった。ブリストルに戻ってカラフルな住宅街へ。港町がカラフルなのは船で余ったペンキで塗るからだろ、知ってるぞ、でも解説はなかった。なんか買ってくるペンキを微妙に間違えて調和が取れなくなったらしい。でそのハズレには地域住民共同の庭があり、ハロウィンとかクリスマスとかをやるらしい。こういうのは外人らしいな。ほーら来たぞ、外人の「ここは小さな村みたい」っていう自慢が!! 主にフランス人がよく言うやつ!!! その後は景色のいい場所に行く、あれっ今日誰の家にも入れなかったんだな、ヨーロッパにしては珍しい、その方がいいんだけど。そのあとは、修道女マンとお姫様マンが結婚の前祝いで飲み会をしている様子だった、マンと言ったのはつまり女装だからだ。結婚式の流れらしいが、イギリスでもオマエの飲んでるかっこいいところ見てみたいとか言って飲ませる飲み会のノリがあるんだな、あんなの日本だけだと思いたかったよ。以上です。城は良かった。