ぐ戒

追加ステージとして海底八百メートルへ舟が撃ち込まれるように沈下し北朝鮮の指導者用入り口に接続したのち応接間に入って静かにしていると十数人いる仲間のうちデブが応接間にある大辞典をこうやって使うんだよとすごい音で開いたのでバレたらヤバいと思いつつ面会するため指導者の部屋へ行く道すがらすれ違う北朝鮮のひとは皆笑顔でやはり指導が入ってるのかなとワクワクしてたら指導者に会う前に帰る時間になり海底エレベーターに乗ってたら仲間の昔の仲間や友達が南米との戦争で死んだというニュースが入り一気に暗くなり戻った日本で思い出の場所を次々に巡る夢を見た。一度忘れかけて再び思い出したので強烈に印象に残っているが、最後らへん感傷に浸っていた割には旅番組のような展開でここのお店はこれがおいしいんですよねとか言っていたし夢のストーリーの転換点にあったんだろうな。
早起きはしたんだけどスヌーズを消しまくるうち力尽きてしまったので寝坊判断ラインのギリギリというところで目覚めてしまったし結局こうなるのかよーと唸った。まあ過ぎたことは仕方がないとして天気を見てみると悪天候だったはずだが晴れている。いや、もちろん、天気図を、もとい、雨雲レーダーを見たら西の方からフルスピードで雨雲がやってきているので大体二時間かそこらで予報通りの悪天候になるのであろうことはわかっている、わかっているが日中ぐらいは晴れていてほしいという強い想いが駆け巡る、なぜなら後ろを見ても前を見ても雪や雨の予報や結果のオンパレードだからだ。あと夏の商店街にいたっぽい夢を見たけどこれはもう思い出せない。
そうやってクサクサしながら牛乳瓶を玄関に出しに行ったらうちの郵便受けちゃんと奥まで押し込んでくれって書いてあるのに完全にゆるく引っかかっただけの状態で共産党のチラシが突っ込まれていたのでそのまま外に捨ててやった、どういう教育をしてるんだよ、チラシ拒否みたいな家にもガンガン突っ込んでるらしいし、共産党の割には財源があってしかも他人の迷惑になるようなことをしているな。
そういう気持ちを打破するためにも前々から考えていた合成清酒を買うというミッションを完遂させる必要があると気付いたので既に太陽は隠れ天気は悪くなりつつあったが布のフードでしのげるレベルのうちにさっさとイオンに出掛けたのだった。近所にはネズミ色の猫がいたが御存知の通り二匹を覗いてすべての猫に嫌われ続けてきたおれなので今回も近付く前に逃げられたわけだがこれは負け惜しみに聞こえるかもしれないけどこんな雨の中ビッショビショになった猫とかに懐かれても服が汚れるから嫌なんだよね。そういうわけで多少ヘコみつつイオンに突入したところがクリスマスムードであり極めて平和だし客もそれほど多くないという空疎な賑やかさとでも表現するべき空気がおれの精神をなぎ倒していったのでたこ焼き屋が救いのように思えた。でもあれも、家族の友達が勤めてるから知ってるんだけど、サービス残業当たり前の世界なんだよね。なんで会社へのサービス精神でじぶんが食うわけでもないたこ焼きを無給で焼き続けなきゃならないんだよ。それでようやく到着、本当に入り口が逆なので遠いわけで、ようやく到着した日本酒売り場ではあったが、金沢にはおれを含め底辺が多いのでお手頃サイズの合成清酒は全て売り切れており、さりとてこんな遠くのイオンまで悪天候の中わざわざ来て空手で帰るというのもありえないので、しょうがなくビッグサイズを買った。帰宅後、でかすぎて冷蔵庫に入らなくて一瞬困ったけど、別に冬だし冷蔵庫に入れておく必要はないのであった。つうか普通サイズなら入るんだよね、それこそ普通に。行動の早い底辺を心底恨むよ。
ご飯食べてるときに野々村議員とか佐村河内がテレビに映って、ご飯食えなくなっちゃうからマジでやめて〜とか言いながら笑っていたけど、年末だからニュースを総括する時期だし、こういうものが一斉に出てくるのはある意味しょうがないんだよな、それこそ小保方なんかが出てくるのもしょうがない、小保方といえば、監視カメラで見張られながら実験した独自研究の結果とやらが二週間たっても公開されてないんだが、まあなんか大人の事情があるんだろうし、STAP細胞が仮にあればこんな時間をかけないでまずイの一番にありましたって言うはずだから、相当大きな確率でもって、ないんでしょう。悲しい年末だね、晴子。