ぐ戒

今日の夢は人様の顔文字を勝手にいじって怒られる夢だった。なにか→(>_<)←みたいな顔文字を←(>_<)←に変えておいたら顔文字の所有者からこれだと頭をやが貫通してるみたいだろ! ってこっぴどく怒られる奴、でも、多分、起きる直前の夢だったので、怒っている人とか自分自身の映像はなく、ただ白地に上の顔文字が並んでてそれをカーソルも無しに移動させてるだけという味気なさ。たまにこういう夢は見ることがあって脳が楽してんのかなクソが、とか思うんだけど実際問題なのは脳が楽してることじゃなくて、そういう単純に記号しかない夢だと芋づる式に引っ張りだせるはずの夢の内容が全然思い出せない、このことが問題であり、困る。手が遅れやすいじぶんにしてはまだ珍しく当日の日記が書けているのにその当日の夢も思い出せない、ゲームっぽい場面が裁断された布のように浮かび上がってきたり青い浴槽の映像が浮かび上がったりしてるけどそれはどう絡んでくるのか覚えてないし、こうやってだらだら書いてるとたまに思い出すこともあるんだけど本当に思い出せない上、こうやって夢を思い出す時は思い出した拍子に必ずと言っていいほどアー! とでかい声を上げてしまうので、そんなことが許されるはずもない午前四時半。皆さん元気ですか。わたしは、紅茶を飲んでいます。
今日は籠ろうと思っていたら案外に晴れてるので出かけようとしつつもパソコンの画面に向かってだるい気を散漫とさせていると向かいに例の、いつもの、おれがいつも気にしていて名前を知らない、尾が長くて青みがかった灰色のはねを持ち白い腹で黒い頭のほんのちょっとだけでかい鳥が風に吹かれたゴミのようにゴロリと斜め向かいのその隣の家の物置小屋の上に落ちかかってきたのでびっくりさせないよう気をつけながら逃げるまで凝視した。名前を知らない鳥でも別におれがどこのどいつだって分かればいいだけなので調べたりもしないんだけど、というのは半分嘘で、そういう気概がありつつも、変な欲が出て調べたことがあり、とはいえ、そう簡単に出てこないどころか、まったく出て来ないので、じゃあこれだよと指し示すことも出来ないし、しかし名前がわからないからといって綺麗な鳥が汚くなるわけでもないので、今日も調べなかった。
出かける前に玄関に干してた折りたたみ傘を広げたら二日前の雨がまだ残ってたし部屋の中で広げて干しながらdekaketa。ごめんなさいことえりがバカでなんかたまにローマ字に。というかおれのスペックが低いんだよね。違う、おれのパソコンのスペックが低いんだ、おれのスペックが低いわけじゃない! などと言っておくと素晴らしく難解なミッションが転がり込んでくる可能性などもあるのでスペックが低いのにこしたことはないですね、面倒なことはすべてパソコンにやってもらおう。それで出かけたけどさすがに機能以上の発見はなかったというか、増えてる商品は二三あったけど全然興味ない奴で、それより昨日、とてもいい本なんだけど所有してる本だから放っておいた本やその他の多少は欲しいけど別にいいやって本が根こそぎ売れていたのであいつだ、見えないライバルがやってきた、と実感した。でも昨日欲しいものはすべて買いましたからウヒヒヒーッ! と店内で踊り狂うことも出来なかったので老人の熱い視線をことごとくかわすことに燃えた。なんでジジイにずっと見られてるかよくわからない。お互い無職だろうが。
かきもち食べ終わったのでモリモリ元気なくなってきた。
そういえばブックオフで美術関連の本を立ち読みしてようやく気付いたんだけど、おれが昔から美術の教科書で見続けてきたのに絵しか覚えてなくてしかも題名が無題で全然調べられなかった芸術家の名前が分かった、マーク・ロスコだった。あの画家の書いた無題という作品が美術の教科書というか便覧の中で強烈に異彩を放っておりほかのページまるっきり無視してロスコの絵ばっかり見てたのを思い出す。まあたかだか中学か高校の頃の話なんでそんなに複雑なことを考えてたわけじゃなくて、どうしてこれで教科書に載るほど有名になれるんだろうとか、なんでここに掲載されているんだろうとか、おおよそそんなことばっかり考えてたけど、今見たら今見たでやっぱり面白いな。あとニューマンってひとのアンナの光もいいね、ああいう作品が美術作品としていかに素晴らしいか、ではなくて、ああいう作品を美術作品として認めることがいかに素晴らしいか、という方向に傾いていきたい。