ぐ戒

kkshow2008-07-11

  • Bolot Bairyshev "Kai Of ALtai"

日本のキングレコードのリリース。和名は「アルタイのカイ」。帯にも説明があり、巻上公一が録音をしている点からもにおわせるものがある通り、ボロット・バイルシェフによるカイを中心とした演奏で、そのカイとは口腔を使った倍音発声であり、つまり一番分かりやすいように書けばホーミーと同じカテゴリーである作品。実際の演奏および発声を聴くと、ホーミーのように常に倍音を前に出したものとは違い、倍音もしばしば使うといったぐらいの一歩引いたような調子。とはいえその倍音一歩手前の濁った低音発声で歌われる伝承歌のようなものは非常に奇怪でかつ美しいといったような相反する二つのモチーフを両立させるだけの勢いがある。またジャケットにある小さな弦楽器や、口琴、笛などを用い、淡々としたリズムや発展的な慕情を紡ぎ出し、そこへ多重録音かも知れないがカイが重なり鳴動する、その暗さ、両面性と軋みはあるいは不気味でありつつも全体的には非常に美しいニュアンスを形成している。当然民族音楽なので実験でも前衛でもなく古代から歌い継がれてきたものではあるが数あるワールドミュージックの中でも突出した作品であることは間違いない。

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ひさびさにログに頼らない、自らの記憶をためすといった意味で大変無力な行動を起こしているので何も冴えた文章が書けない、ひたらく、じゃない、ひらたく言うとあんまり思い出せない。灰色の脳幹は本当に灰色だ。脳幹じゃなかったっけ。とりあえずカレンダーでじっくり確認したけど、そういえば金曜日は休みだったような気がする。気分の乗らない金曜日。金曜日が休みだとパソコンが泊まったりする。門限を破ってパソコンが外泊。じぶんの遺伝子情報の入ったパソコンなんて使いたくない。それはともかく変換ミスなので金曜日が休みだとパソコンが止まったりするし、CD棚を片付けることも出来ない。アクシデント続きで本当に困ってるし、ベッドの上には既にかなり高い別のCDタワーが完成しているのでかなり努力して目を背けている。
ハッピーターンって結構食べ残すもんだなあと考えながらみんなより一足先に休みに入って一足先に休みから脱することに関してどこがハッピーなんだと痛感しつつハッピーターンを咀嚼しつつ昼とかそんな現実はもううんざりだが昼だ! ちょうど食事時に虫が窓に寄ってきたかと思うとその背後から急速に小鳥が迫ってきてその虫をくわえて斜向いの家の雨樋に留まった。小鳥もメシの時間かと思いつつ虫を処理してくれたことに感謝しつつ様子をうかがっているとしばらくくわえたまま中空を望んでいてそのあと上を向きぐいぐい飲み込むモーションを見せた後再び1分ぐらいぼーっとし、然る後に東の方へ飛び去っていった。飯食った後ボンヤリするのはどうやら小鳥もじぶんも一緒のようなのでおれも早く東の空に飛び立たねばならない。
そういった訳で東の方角にないタワレコやライバル店に行った。タワレコはセール品を見に行ったのに、あろうことかワールドミュージックシリーズを大量入荷していたためCDの真ん中に穴があくほど見つめてきた。
ガンガンの感想書こうかと思ったけど時間なくなったからいいや。それよりガンガンの裏表紙が今ちまたで大人気らしいソウルイーターのフィギュアの広告なんだけども、「姿・形が問題じゃねェ、問題なのは”魂”さ!!」って書いてあるんだけど、フィギュアで問題なのは明らかに姿・形のような気がする。くっちゃくちゃの外見でも魂がいいからフィギュア馬鹿売れなんて聞いたことないし、もうちょっと他にいい言葉あっただろと思う。ところでメテオエンブレムいいね、王道。